おしゃぶりの使い過ぎの悪影響とは?
最初の数年の間、赤ちゃんにとっておしゃぶりは必需品のようですが、実は悪い影響もあるのです。あなたのお子さんもおしゃぶりの使い過ぎによって危害がくわえられているかもしれません。今回はその詳細について紹介したいと思います。
おしゃぶりの使い過ぎを避ける理由
おしゃぶり使用を辞める、良いタイミングを選ぶのが鍵です。つまり本当に必要な時期を過ぎても、いつまでもおしゃぶりを使い続けるのは問題になります。
その理由をご紹介します。
授乳が難しくなる
人工的に作られたおしゃぶりを吸うのと、ママのおっぱいから母乳を吸うのは違うのです。 赤ちゃんがまだ授乳の練習をしているのであれば、他のものを口に入れるのを避けないと、赤ちゃんが混乱してしまいます。赤ちゃんがどう舌を動かすかが違うので、どうしていいか分からなくなります。
これは乳頭混乱と呼ばれ、おしゃぶりや哺乳びんの乳首の使用によって引き起こされます。授乳を習慣付けて、赤ちゃんが慣れてくるまでは、おしゃぶりを使わない方が良い理由はそこにあります。
口内感染を起こしやすい
おしゃぶりの使用で、口内感染が起こる場合があります。一般的に起こりやすい感染は細菌によるもので、カンジダ・アルビカンスの一種、口腔カンジダ症にかかります。
虫歯の危険もありますが、あまり知られていません。おしゃぶりの使い過ぎで、いわゆる「哺乳瓶虫歯」になることもあります。
歯の奇形を起こす
おしゃぶりの使い過ぎが原因で、歯の奇形を起こす場合もあります。それは赤ちゃんのあごの形が変形してしまうからです。特に上の歯列弓の方が下よりも前に出て、不正咬合(こうごう)と呼ばれる悪い歯並びになります。
その他の問題として、おしゃぶりの長期使用で、上下の歯がきちんと噛み合わない開咬(かいこう)を発症します。
開咬、またはオープンバイトが起こるのは、おしゃぶりの硬い中心部が原因です。さらにおしゃぶりの使用中、赤ちゃんが鼻ではなく口で息をしていることも関与しています。
どれも口蓋(こうがい)に異常をきたし、口の外見にも奇形を起こす可能性が高まります。
言葉の障害
おしゃぶりの使い過ぎは、言語発達にも影響します。 はっきりとした発音をするためには、口の奇形が無いことが必要になってきます。
言葉の障害は修正可能ですが、発音をうまくできない音があるという問題があります。
中耳炎の可能性
上記のように赤ちゃんがいつも口で息をしていると、中耳炎にかかることがあります。唾を飲み込んでも、耳管が閉まらない状態になってしまいます。
おしゃぶりの問題を防ぐ方法
これらの問題が赤ちゃんに起きないように、まずおしゃぶりの長期使用を避け、次のような注意事項を確認してください。
- 子どもが2・3歳を過ぎたら、おしゃぶりはあげないでください。これで口の奇形を防止できます。
- 精神的なダメージを与えないように、子どもの成長ぶりを見ながら、おしゃぶりを辞める時期を決めましょう。例えばおむつ離れの訓練と同時に、おしゃぶりを辞めるのはお勧めしません。特に男の子は、辞めた後でもおしゃぶりを時には欲しがる傾向があります。
- 認識しておくべきことは、4歳を過ぎた子どもはおしゃぶりの必要性がなくなるものです。この時期を過ぎてから、おしゃぶりを取り上げるのは、心理的にも大丈夫なはずです。
以上の注意事項を認識して、おしゃぶりの使い過ぎで悪影響が出ないように気を付けてください。後から治療・矯正するのはとても大変です。
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