乳児の胃食道逆流症について

2019年4月21日
赤ちゃんが時折少量の液体を吐いてしまうのは普通のことです。しかし、他の症状を伴う状況だったり、あまりに頻繁に起こる場合は何か問題があるのかもしれません。この記事では、乳児の胃食道逆流症について見ていきましょう。

どんな赤ちゃんも時折液体を戻してしまったり、時には嘔吐することさえあります。ただし、頻繁にこの状況が起こる場合は、疾患がある可能性があります。このような状態は、しばしば胃食道逆流症、別名をGERDに起因することがあるのです。

胃食道逆流症は食道への逆流が一貫して起こり、12〜14ヶ月続く場合はこの可能性があります。深刻な問題にはなりませんが、効果的な治療を検討する必要があります。

この記事では、GERDについて詳しく説明しますね。

乳児の胃食道逆流症について理解する

食道は、口から胃へ食べ物を通す管です。下部食道括約筋(LES)として知られている筋肉を含み、弁のように食べ物の移動を容易にします。

正常に機能している時、下部食道括約筋は食べ物が流動時に通過するのを可能にします。しかし、赤ちゃんの中には、この筋肉が十分に発達していない子がおり、これが食道に影響を及ぼします。その結果、赤ちゃんは母乳でも人工ミルクでも逆流させてしまうのです。

基本的に、GERDは食道括約筋の制御の欠如が原因で起こります。この疾患を持つ子どもは、括約筋が弛緩し、不規則に膨張します。この小さな括約筋が十分に発達する時、疾患は解決するのです。

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乳児に見られるGERDの症状

嘔吐と逆流は、一時的な疾患GERDの最も一般的な症状です。しかし、この疾患を持つ乳児が見せる症状は他にもあります。

まずひとつの症状として、食事中に背中が曲がるというのがあります。この状態の赤ちゃんは、食べ物を与えられている間に頭を後ろにもたげる傾向があるのです。また、食べ物や飲み物を飲み込みにくい、という症状が出る場合もあります。

口を拭われる乳児 乳児   胃食道逆流症 赤ちゃん

他の症状には、咳、慢性疝痛、および軽度の呼吸器合併症が含まれます。さらに、GERDを患う子どもは食べ物を拒否する傾向があり、これにより体重がある程度減ることがあります

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GERDの診断

赤ちゃんの胃食道逆流症を診断するために、いくつかの医療検査があります。もちろん、この疾患を確認する唯一の方法は小児科医に見てもらうことです。下記が3つの検査です。

  • 食道pHの観察。この検査では、乳児の食道にある酸の量を測定します。GERDを持つ子どもでは、酸性値が高く出ます。測定するために、医師により管が挿入されます。
  • 上部消化管撮影。この検査では、哺乳瓶の中で造影剤と人工ミルクを混ぜ合わせます。乳児にそれを飲ませ、上部胃腸管の形を見るためにレントゲンをとります。
  • 上部消化管内視鏡検査。カメラ付きの内視鏡を子どもの消化管に挿入します。目的は、医師が筋肉の形を確認することです。また、組織サンプルも医師により採取されることがあります。(生検)

「この状態の赤ちゃんは、食べ物を与えられている間に頭を後ろにもたげる傾向があるのです。また、食べ物や飲み物を飲み込みにくい、という症状が出る場合もあります。」

最も効果的な治療法

乳児のGERDでは、両親が食事の与え方をしっかり気をつけることが必要です。まず最初のステップは、子どもがより頻繁にゲップをするのを助けること。授乳後だけでなく、授乳の途中でもゲップをさせる必要があります。

食事の後は、赤ちゃんをまっすぐに起こしましょう。授乳後30分はこの姿勢を維持する必要があります。

ライスシリアルなどの製品の仕様を推奨する医師もいます。哺乳瓶でミルクを一緒に混ぜることが目的です。人工ミルクの調合内容を変えることを提案する専門家もいます。

また、小児科医が必要に応じ処方する薬もいくつかあります。例としては、H2受容体拮抗剤(H2ブロッカー薬)やプロトンポンプ阻害薬が挙げられます。両方とも、胃内の酸の量を減らすのに役立ちます。

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珍しい問題

未発達の下部食道括約筋が原因でGERDを発症しているのは、赤ちゃんの内たった10%です。ほとんどの場合、この状態は深刻な合併症なしに克服することが可能です。手術の必要があるのは、ごくわずかな範囲の乳児だけです。

両親としては、GERDの全ての症状を警戒し、必要に応じて信頼できる小児科医にかかりましょう。専門家は、確実に症状を診断できる唯一の人です。GERDと診断されたなら、とにかくできることは授乳時や食事時により注意を払うことです。