妊娠中に受けるべき検査とは?
今回は妊娠中に受けるべき検査とその重要性についてお話しします。
妊娠中は母体と赤ちゃんの健康を確認するため、いくつかの検査を行います。血液検査、超音波検査、婦人科検診などなど赤 ちゃんを産むまでには様々な検査を受けなければなりません。
目的は母親と赤ちゃんの健康管理です。
妊娠中のリスクを下げるための様々な検査方法があるにも関わらず、残念なことに今でもやはり赤ちゃんの命が危険にさらされる事態に陥ることもあります。
出来ることならパートナーと一緒に妊娠した後でなく妊娠する前に婦人科を受診しましょう。
そうすれば、あなたの体が出産に適した状態であるかを確認することが出来ます。
問題のない妊娠を進めるためには、婦人科医のサポートは不可欠です。
こちらもご覧ください 妊娠中期に起こる症状について
妊娠中に受けるべき検査は?
では、妊娠期間を初期、中期、後期に分けてお話しします。
妊娠初期
妊娠初期にまず初めての検診を受けます。ここでは一般的な説明が行われるでしょう。最初の3か月の間に血液検査と超音波検査が行われます。あなたの全体的な健康状態について把握するため、最初の診察は比較的長いものになるでしょう。
家族やあなたの病歴、アレルギーの有無、その他可能性のある病気などについて聞かれるので準備をしておくのも良いです。
このように妊娠そのものが、あなたにとって安全なものであるかどうかを話し合って見極めます。また、流産の危険についても確認します。
さらに、超音波検査では赤ちゃんの成長具合を見ることが出来ます。
以下が初期に行われる検査内容です。
・早期生化学的評価(最初の診察で行われる)
・尿検査、血液検査(1度目は妊娠初期)
・体重測定
・内診
・血圧測定
・早期超音波検査(6~11週目)
・風疹検査(9~11週)
・絨毛膜採取(10週~12週)
・胎児項部透過像検査(10~14週)
・高解像度ドップラ超音波検査(何かしらのリスクがある場合は初期、中期、後期それぞれ1度ずつ)
「赤ん坊を産んだばかりの女性は まるで満開の花が咲くの美しい木のようだ。」
-ピーター・ジャクソン
妊娠中期
中期に入ると胎児に異常がないかどうかのテストを行います。
中には35歳以上の女性や以前の出産で異常のあった女性にとって重要となるものもあります。
以下がその例です。
・尿検査、血液検査
・体重測定
・血圧測定
・羊水穿刺
・ドップラ超音波検査(何かしらのリスクがある場合は初期、中期、後期それぞれ1度ずつ)
・α‐フェトプロテイン(14~16週)
・脊椎穿刺(17週目)
・組織超音波検査(20週目あたり)
・2度目の超音波検査(20週目あたり)
・オサリバン検査(24~28週)
こちらもご覧ください 妊娠中に肌がかゆくなるのはなぜ?
妊娠後期
後期に入ると婦人科検診、生物学的検査を受けるため頻繁に専門医を訪れなければならなくなります。
28~37週を過ぎると、子宮頚の検査を受けなければなりません。
この検査では子宮頚の拡張、胎児の体位、骨盤の臨床的な特徴を調べます。
妊娠の最終週に入ると医師は異常事態に備えて胎盤と羊水の状態を確認します。
以下が妊娠後期に受ける検査です。
・血液検査、尿検査(初期、中期、後期それぞれ1回ずつ)
・体重測定、血圧測定
・ドップラ超音波検査(何かしらのリスクがある場合は初期、中期、後期それぞれ1度ずつ)
・超音波検査(28~29週目)
・内診(35週目以降)
・胎児モニタリング(40週目)
母子の健康を確認するために、妊娠中の検査は必要不可欠です。
我慢強く、ひとつひとつクリアしていってください。