授乳が痛いときはどうしたらいいの?
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母親としての役割は、時として多大なる努力を必要とすることがありますが、痛みや辛さに必ずしも耐え続けなければいけないわけではありません。
母乳育児は母親にも子どもにも良いと聞いて、授乳をする女性も多いでしょう。しかし授乳が痛いと感じる母親もよく聞かれます。
赤ちゃんが初めて乳首を吸い始めるときは、どうしても敏感になったり不快な思いをすることもあり、授乳が痛いと感じるのも決して異常ではありません。
しかし初期段階で乳房に痛みを感じているのであれば、ぜひこのまま読み続けて下さい。授乳が痛い場合の要因について、そしてその対処法について説明していきます。
母親としての役割は、時として多大なる努力を必要とすることがありますが、耐える痛みや辛さは度を過ぎるべきではありません。
授乳が痛い要因
母乳育児の際、授乳が痛い要因となるのは、次のような理由が挙げられます。
- 赤ちゃんが乳首にうまく吸い付いていない。新生児が乳首をくわえて、うまく吸えないと痛く感じるものです。さらに乳首の亀裂はもっと痛く、出血することもあります。
- 赤ちゃんの舌小帯が短い。上唇と歯ぐきをつなぐひだが短いと、舌小帯短縮症と呼ばれます。すると正しく乳首に吸い付くことができず、必要な量の母乳を摂取できなくなります。
- 乳腺炎。乳首の亀裂から感染し乳腺炎を引き起こします。胸が熱くなり、痛みを伴い、寒気、無気力、発熱などの症状が見られます。
- 細菌。抗生物質を服用中の、赤ちゃんの口から細菌が入り感染を起こします。胸がピンク色になり、湿気を帯び、痛烈な痛みを伴います。
- 乳汁のうっ滞。乳腺が滞ってしまい、大抵片側のおっぱいに起こり痛みます。皮膚が赤くなって、乳首に白いポツポツが現れ、化膿が見られます。
- 乳管の閉塞。授乳を始めて、母乳が出始める時に起こります。胸が張って痛みを伴います。
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授乳が痛いときにどうしたらいいか?
赤ちゃんに母乳を与える間、痛みなしに授乳できるようにするためには、次のポイントに気を付けてみましょう。
- 母乳を与えるとき、赤ちゃんの頭が真っすぐになるようにして、口を大きく開けるまで待つようにする。赤ちゃんの口が開いたら、乳房を片手で抑えながら赤ちゃんの口へまっすぐ入れます。赤ちゃんの口が、乳輪の大部分をおおうようにくわえているか確認しましょう。
「母乳に含まれるのものと同じ効果のあるワクチンがあったら、親はいくら払ってでも買いたがることでしょう。」
-カルロス・ゴンザレス –
- 母乳を2時間おきに与える。赤ちゃんは昼も夜も同じ量の母乳を欲しがることが多いので、夜中は起こして授乳する必要があるかもしれません。
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- 赤ちゃんが片側のおっぱいばかり飲むようであれば、次回の授乳でもう片方のおっぱいを与えましょう。そうしないと片側だけ痛みます。
- 授乳する姿勢を変えてみる。不快さや痛みに耐えられるかもしれません。
- きついブラジャーを避ける。圧迫感や皮膚の摩擦の原因になります。
- ぬるま湯で乳首を洗う。せっけんやアルコール、その他の化学物質が入ったボティーソープは、炎症や乾燥の原因になるので避けた方が良いでしょう。
- 乳首の亀裂を避け、治療する。1番効き目があるのは、母乳そのものです。
- なるべく落ち着いて、ストレスになることは避けるようにしましょう。
いずれにしても、痛みがどんどん酷くなる場合は、医師の診断を受け、良い対処法を教えてもらいましょう。
母親としての役割は、時として多大なる努力を必要とすることがありますが、痛みや辛さに必ずしも耐え続けなければいけないわけではありません。