母乳育児は最高:そのメリットとは?

· 2018年7月3日

この世で一番良い授乳法は、生後一時間以内に母乳育児を始めることです。これは科学的にも証明された事実です。生後6ヵ月間は完全に母乳育児で育てると、年齢に合った必要量の栄養素と抗体を与えます。信じられない位、母乳ほど最高なものはありません。

人間の身体は本当に素晴らしく出来ていて、母親が母乳を与えることで、すぐに赤ちゃんの空腹を満足させてあげられるのです。これは実用的で便利なだけでなく、過去数十年間に渡り、母乳育児は赤ちゃんの健康に良いと証明されてきました。

これらの何百件にも及ぶ研究を確証するのは、世界保険機構 (WHO) によるもので、母乳育児は乳児の死亡率を減少させ、また大人になるまで健康に良いとされる事を明らかに断言しています。

実際に生後6か月間、乳児には母乳育児をすることをWHOは奨励しています。その後は2歳まで母乳と離乳食を組み合わせていくのが良いでしょう。世界各国の何千人にも及ぶ医師、母親、祖母もそれを支持しています。これに関して、科学的証明と実際の経験とが間違ってはいないと言えるでしょう。

生後6か月間、母乳育児をする母親のための練習として、WHOとUNICEFは次のような指導をしています。

  • 新生児が生まれて最初の1時間以内に母乳を与え始める。
  • 母乳だけの育児を練習して、他の食べ物、飲み物、水さえも一切与えず、厳密に母乳のみをあげる。
  • 昼でも夜でも、子どもが欲しがる時間に母乳を与える。
  • 哺乳瓶、乳首キャップ、おしゃぶりは与えない。
母乳育児のメリット

母乳育児が母子両方に良い理由

母乳育児は、短期的にも長期的にも母親の健康改善を促します。多くの加盟国と国際機関が参加する、ミレニアム開発目標の中で、幼児死亡率の削減と妊婦の健康改善を達成するのに貢献します。

母乳育児のメリットは、数字で表されるデータや科学的証拠だけに限られません。母親と赤ちゃんの間で分かち合う愛と素敵な時間も、授乳している間ゆっくりと母親自身と子どものために過ごす時間になるので、確実に利点となります。

また、この時間によってお互いの絆を深めることになります。新生児にとって身体的接触はとても大事で、触れることで安心して、温かく、なぐさめられます。

母乳育児をする母親は自信を持てるようになり、赤ちゃんにどんどん親近感を覚えます。

ここで前置きしておきたいのは、母乳育児によって母子の関係が良くなるという保証が必ずしもある訳ではなく、母乳育児をしていなかったら関係が悪くなるものでもありません。

ただ母乳育児は親子双方共が楽しめるもので、2人の関係を深めます。

母乳育児は幸せ

さらに、母乳は次の病気の発症を防止します。

  • 中耳炎
  • 胃腸炎
  • 下痢
  • 呼吸器感染
  • アトピー性皮膚炎
  • 喘息
  • 肥満
  • 糖尿病

母乳育児に関して、最も重要で明らかなメリットは、新生児の生存と直接身体の健康に関与する事です。母乳で育った子どもは、そうでない子どもに比べて、下痢、呼吸器感染、中耳炎やその他の感染症にかかりにくくなり、疾患による死亡率も減少します。

– 全米保険機構 –

母親の母乳で充分

母乳は育児用粉ミルクとは違います。初乳という粘膜性の黄色い母乳が、妊娠中に体内で作られ、分娩直後にまず分泌され、赤ちゃんが人生を始めるのに最高のスタートを切ります。

初乳に含まれる栄養素と抗体は、この世に生まれてきた赤ちゃんの安全を守ります。

ほとんどの赤ちゃんにとって、母乳は育児用粉ミルクよりも消化しやすいです。粉ミルクの場合、育児用に牛乳の成分を調整しているので、赤ちゃんの胃の中でタンパク質を消化できるように適応するのに、少し時間がかかります。

赤ちゃんが一度に摂取できる初乳は微量でも、赤ちゃんの小さな胃に入る量は少ないので、母乳が足りているかどうか心配しなくても大丈夫です。新生児のお腹は小さいのです。

多くの母親が不安になり心配するのは、赤ちゃんが摂取する母乳の量が足りているかどうかということです。赤ちゃんの胃は小さく、空腹を満足させるのに必要な量だけを欲しがります。

世界各国の小児科医が、生後6か月間は新生児に母乳だけを与えるよう勧めています。その期間中、水を含む飲み物またはピューレ状の食べ物を赤ちゃんに与えないという意味です

全てがバラ色とは言えない

WHOも母親支援の重要性を認めています。ただ母乳育児は練習が必要で、特に最初は誰にでも難しいものです。乳首が痛いのはよくあることで、さらに母乳で栄養が足りているかどうか不安にもなりやすいものです。

母親を支援するため、保健所や産科施設などで、母乳育児のサポートや子育て支援の専門家に相談するサービスがあります。

WHOやUNICEFの取り組みのおかげで、現在では152カ国で2万カ所に及ぶ子育て支援センターが設置され、母親と新生児の健康をサポートするための支援活動が行われています。