母乳は何でできてるの?

2018年9月14日

母乳は非常に特別で、真似して作ることはできません。なぜなら赤ちゃんの年齢やニーズ、季節に合わせて母乳の成分は変わってきます。自然の力は本当に素晴らしいですよね。

母乳は赤ちゃんが成長するのにまさに必要な成分でできています。

世界保健機関(WHO)によると、他の食品と一緒に摂取することで、3歳まで母乳によって良好な栄養を取り入れることができるそうです。

また、母乳は母と子供のを深めます。母乳によって、母と子はコミニケーションを深め、深い愛情関係を気づくことができます。これはいわゆる愛着心として知られるものです。

母乳は、全ての人間が必要とする人生の始まりにおける感情的な安心感を与える。

−作者不明−

母乳を飲む乳児

どうやって母乳が作られるのか?

まず妊娠すると、ミネラルとビタミンA,E,K及びB12が豊富に含まれた水っぽく黄色がかった初乳が生成されます。初乳は消化しやすく緩下剤効果があるので、妊娠中に子供の腸で出された便を排出するのに役立ちます。

この初乳は、白血球や抗体でできているので、赤ちゃんの免疫系が発達するまでかかる恐れのある腸管や呼吸器感染症から赤ちゃんを守ります。

出産の数日後から母乳の量は増加し、タンパク質は少なくなりますが脂肪や炭水化物が多い物質に変化します。

はじめは非常に淡白で徐々に濃厚になっていきます。濃度が変わることで新生児は最初に喉の渇きを癒し、それから食欲を満たすことができるようになっています。

母乳は何でできている?

水は母乳の中に含まれた最も豊富な要素です。新生児の体温を調節する役割を持っています。

乳児に必要なものは母乳に含まれる水分によって十分に補われていることが証明されています。

タンパク質

人乳の特徴はその特異なタンパク質の成分にあります。

人乳には、カゼインよりも乳清タンパク質が多く含まれています。栄養の観点から、カゼインはタンパク質としての機能だけでなくビフィズス因子の一部であり、免疫調節機能も持っています。

ラクトフェリンはもう一つの主要な血清タンパク質であり、新生児を微生物から守るのに役立っています。

このタンパク質は鉄と結合して、細菌が複製されないように機能します。

免疫グロブリンまたは抗体は、抗原を結合したり認識したりすることが可能なタンパク質です。抗原を結合することで、免疫システムが異物を破壊するのを可能にします。体を保護するために非常に重要な存在なのです。

免疫学的観点から十分に成長した乳児が母乳を飲むと、環境微生物に対する免疫ができます。

炭水化物

母乳をあげる母親

母乳の主な炭水化物はラクトースです。これは乳腺で合成されます。

その主な機能はエネルギーを提供することですが、以下に上げるメリットがあるので新生児の成長に特に有益とされています。

・カルシウムの吸収を促進する

・中枢神経系の発達に不可欠なガラクト脂質を作るために必要なガラクトースの元となる。

・母乳の量のコントロールに影響を与え、水分を運ぶのを調節する。

・ビフィズス因子の一部である。

ラクトース含有量はどの母親でもほぼ一定です。栄養失調の母親でもラクトース含有量は変化しません。

脂肪と油は、エネルギーの重要な源であり神経系の発達に不可欠です。

脂肪は、ミルクの最も多様な成分であり、日中および授乳中に増加し、初めは少なく終わりになるにつれ濃度は高くなります。

1回の授乳の間にも、母乳は水っぽい物質から脂肪を多く含んだ成分にかわっていきます。

また、人乳には視力に関わる脂肪酸が含まれています。粉ミルクで育てられた子供は、母乳を与えられた子供よりも視力が悪いことが証明されています。

ミネラルを多く含んだ塩

母乳によって育った子供は、例えば汗による温度調整をより簡単に行うことができます。

・ナトリウムとカリウム。母乳のカリウムの濃度はナトリウムよりもはるかに高く、細胞において見られる割合に似ています。母乳に含まれる低濃度ナトリウムと高濃度カリウムは赤ちゃんに多くのメリットをもたらします。

・鉄。母乳の鉄吸収率は50%に達します。最初の6ヶ月間母乳のみで育った子供は、貧血として知られている鉄欠乏症になる可能性が非常に低くなります。

・カルシウム。カルシウムとリンの濃度は人乳では低いですが吸収しやすいです。

亜鉛。母乳には生物学的に利用可能な亜鉛が含まれています。亜鉛代謝の先天性変化であるアクロデスティス・エンテロパチカは授乳中の乳児には発生しません。

ビタミン

おっぱいを飲む新生児

水溶性ビタミンは、乳児に適した割合で吸収されます。

・ビタミンA。ビタミンAはすべての脂溶性ビタミン(A,E,DおよびK)と同様に乳脂肪に運ばれます。ビタミンAの濃度は、初乳及び未熟児の母親で高く見られる傾向があります。

・ビタミンD。ビタミンDの主な吸収源は毎日の食事ではなく日光浴です。母乳のみで育った子供たちはビタミンD不足になる傾向があります。

・ビタミンE。母乳は必要な濃度以上のビタミンEを含んでいます。初乳はそれ以降の母乳の約3倍以上にもなります。乳児はそれを維持しておくことが困難で、生まれてすぐの数日間に多くの量を必要とするので、非常に重要なビタミンです。

・ビタミンK。ビタミンKの濃度は初乳及び移行乳の時期に高くなります。

その他の母乳に関する情報

・母乳は、母親と赤ちゃんの複雑な相互関係がうまく機能するために、栄養素、細胞、ホルモン、成長因子及び免疫グロブリンを含んだ水性懸濁液です。

・母乳の成分や濃度は時間帯、授乳の時間、また一回の授乳の間でも変化します。

・母乳の変化は非常に機能的です。母乳はそれぞれの乳幼児のニーズに合わせて変化します。

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