幼少期に負った心の傷は大人になっても消えない

· 2018年5月18日

小さい頃に負った心の傷は、大人になってもずっと続くものです。時間がたっても、そういう傷は生々しく、たった今突き刺されたように感じるのです。そして、子どもの頃に習得した、傷に対する行動、反応、感じ方、考え方は、成長した後もなかなか変えられません。

心理学者の研究によると、これから説明する心の傷は、その先の人生観も左右するものなのです。

5種類の心の傷

拒絶の恐れ

根拠が無くても、これは社会的に自分が拒否、拒絶されることへの恐怖です。愛する人が守ってくれないという孤独感からくることもあります。拒絶されるのを恐れる子どもは、自信がなく、自分を愛する気持ちに欠けます。将来、自分自身の意見を無視して、周りの人間の基準に合わせようとする人になります。

分離不安

これは親と離れ離れになる事への恐怖感です。子どもの頃に独りぼっちになって、見捨てられたような気持ちを経験すると、怯えてしまい、臆病で、愛情に欠ける大人になります。分離不安は、いつも不安で周りに従ってばかりの人になります。

屈辱

家庭内や友達の間で屈辱を味わうと、それが心の傷になることがあります。誰かが自分の人間性を過小評価したり、からかわれたりする経験です。批判や非難され続けると、とても恥ずかしがり屋になったり、逆に横暴で冷酷な人間になってしまいます。

悲しげな男の子

不公平な経験

不当な要求をされたり、大声で叱られると、子どもは不安定になり、疑い深くなります。そういう子が大きくなると、とても否定的で悲観的な人間になります。必要以上に何にでも批判ばかりする人もいます。

裏切り

大人が約束を守らなかったり、子どもの期待に答えられないと、裏切りの感情が心の傷となります。傷ついた子どもは不信感を持ったり、無愛想になります。

以上の心の傷に加え、あと2種類よく耳にする、子どもの心の傷をご紹介します。

愛情不足

愛情不足は、心の傷でも最もダメージが大きいものです。愛情に恵まれずに育った人は、誰しも不幸になると条件付けられています。

愛情は、食べ物、衛生、病気予防と同じ位人間に必要なものです。人間の脳と身体は、様々な刺激を受けて、必要なもの全て与えてもらわなければなりません。

子どもが愛情不足だと病気にかかりやすいと言われています。身体発達の遅れや行動障害の可能性もあり、ストレスを感じやすく、人との関わりが苦手です。

幼少時に経験する愛情不足は心の傷となって、後に思いやりのない冷たい人という形で現れます。他人の気持ちを理解して、愛情を感じるのが困難な大人になってしまいます。

心の傷

心理的放棄

心の傷が大人に影響する例として、心理的放棄があります。

子どもが両親と近い関係を持たずに成長すると、心がむなしくて、自分を評価してもられないと意固地になります。

両親が忙しくて、子どもとの時間を充分持てない時、子どもはほったらかしにされたように感じます。または親が子どもに親近感を感じられず、心も身体も距離を置いてしまう場合も、心理的放棄が起こります。

ある意味、心理的放棄は子どもに対する虐待ではないか、という見方もあります。愛情不足というだけで、その人の心を破壊してしまう可能性もあるのです。心の傷によって、慢性的に絶望感や悲観を感じたり、うつ病と診断されることもあります。

心の傷を負わないようにするための予防法

無意識でも子どもの心に傷を負わせていたら大変です。それを事前に防ぐため、以下の項目を確認しましょう。

  • 育児にもっと時間を費やし、子どもとの時間を大切にしましょう。子育てを他人に委託しないで、自分の子どもは、自分で育てましょう。
  • 子どもが興味ある話題について、親の方から話しかけましょう。子どもなりの物事の見方があるものです。何か聞かれたら、心を込めて答えてあげましょう。
  • 他の子どもと比べてはいけません。もし、よその子のように成績を上げてほしいのであれば、もっと勉強するように応援してあげるのが一番です。
  • 子どもの恐怖感に対して、「平気だよ」とか、「そんなことない」などと言わず、正直な気持ちを受け止めて一緒に解決していくようにしましょう。
  • 子どもが何か達成したら、思いきり褒めたたえ称賛しましょう。褒められるのは子どもの自信につながります。
  • とにかく一緒にいてあげて下さい。子どもの性格が臆病など、心配事があったら医師に話してみましょう。親族の死や離婚、養子縁組の場合は生みの親についての話など、専門家に相談して助言を求めましょう。

子育ての応援する情報はたくさんあります。でも子どもが心に傷を負わないようにするには、両親と家族で子どもを守ってあげる事が一番です。