多くの女性にとって産後回復は大変
母親になった女性にとって出産後、産後以前の体に戻るための産後回復は大変な期間でもあります。この時期は回復の期間であると共に、適用の期間でもあります。赤ちゃんが産まれ、お母さんは様々な感情を持っていることでしょう。
この記事では産後うつ病についてはないのではなく、通常の産後回復について説明していきたいと思います。
出産では女性にとって思いがけないことがたくさん起こる可能性があります(例えば帝王切開など)。
産後回復が大変なのはいくつか理由があります。まずは身体的な傷から回復することです。体は傷つきお腹は張っています。そして、産まれたばかりの赤ちゃんの世話も自らの責任として背負わなくてはいけないのです。
産後回復期間は簡単なものではありません。それぞれの女性が自分のベストの方法でその期間を過ごすことでしょう。最初の何週間かは自分の体とそして赤ちゃんとの絆を作る期間でもあります。感情の浮き沈みもあることでしょう。そして、周りで起きるすべてのことがあなたを手助けしてくれるとは限りません。
身体的、精神的に産後回復は大変
赤ちゃんが産まれる前はいろいろと準備が大変です。赤ちゃんの寝場所をどうするかといったことだったり、誰がどんな役をするのか、どうやって子育てをするかなど、考えるべきことがだくさんあります。
子育てについては長期的な問題については、親は良く話し合うものですが、短期的な問題については意外と話がされないものです。
赤ちゃんを産んだ後は、体の中は空っぽになりますが、痛みはありますし、疲れも計り知れません。体がまるで自分ではないもののように感じるかもしれません。
さて、産後回復とはいったいどういったものなのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
人それぞれ産後回復の仕方が違う
あなたのお友達の中でも夢のような出産をした人もいるかもしれません。あまり手を借りずに自然に簡単に生まれて、思い描いていたプラン通りに行き、産後直後に赤ちゃんとも十分に触れ合うことができた人もいるかもしれませんね。
出産によっては全く真逆の状況のお母さんもいます。早産だったり、帝王切開が必要だったり、出産後に保育器の中で過ごす必要があったりなど、母子共に難しい状況が待っていることもあります。誰もこんな状況に対して心の準備はできていないことでしょう。こういった場合は、産後回復の時期もセンシティブになり、トラウマになる場合もあります。
産後回復の大変さは一人一人の女性で異なります。メディアなどでは、有名人の女性がすぐに妊娠前の体に戻している姿を良くみたりしますよね。
メディアで紹介されているお母さんの写真のお腹はフラットで、産後とは思えないような姿の場合もあります。けれでもほとんどのお母さんは、産後になってもまだお腹の中に赤ちゃんがいるような姿の場合も多くあります。
産後回復は大変な理由として、ホルモンのアップダウンがある
出産を終え、やっと落ち着くことができると思う女性も多いですが、お母さんの体は常に変化をしています。痛みもきっとあることでしょう。リラックスしようにも、赤ちゃんの子育てで大急ぎ。赤ちゃんは食べたり、寝たり、お風呂に入ったり、おしっこをしたり、動いたり、疝痛があったりと、世話にはもちろん手間がかかります。
痛みや赤ちゃんの世話以外にも母親自身のホルモンの変化により、浮き沈みがあることもあります。
- 産後は女性ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンのプロゲステロンが急激に下がります。生理のサイクルが戻るとホルモンレベルも元に戻るので安心してください。
- 同時に、乳腺刺激ホルモンであるプロラクチンのレベルが上昇します。これには理由があり、母乳をつくることと、オキトシンを生成することです。このホルモンは陣痛を引き起こすホルモンと同じですが、産後には全く異なる役割を果たしてくれます。プロラクチンにより子宮が収縮し、プラセンタが引きはがされた子宮の傷を癒し、出血を防いでくれるのです。
産後回復のフェーズ
産後回復は大変なんだということはこれまでに書いたことで理解していただけたでしょうか。一人一人回復の様子は違いますが、大きくわけて産後回復のフェーズがありますので紹介します。
- 産後直後:産後の最初の24時間のことを指します。
- 産後初期:2日目から7日目の期間を指します。この期間の中で、性器は元の形に戻る回復をします。悪露が子宮から排出され、母乳が出始めます。
- 産後後期:11日目から40-45日目に渡る期間を指します。子宮の収縮は収まり、授乳をしていない場合は生理が戻ります。
国により産後回復と見なされる期間は異なります。カナダでは8か月から12か月もの間回復期間が必要だと見なされています。女性の体が元に完全に戻り、精神的にも普通の状態に戻るために必要な期間とされています。
産後回復は大変であり、思いを周りに伝える権利がある
産後回復が大変な理由は、ホルモンのせいだけではありません。すべてが科学的な作用により起こるものではありません。赤ちゃんが産まれるということは、これまでの生活と全く違った世界に身を置くということになります。赤ちゃんの世話で睡眠時間が足りなかったり、いつも気が立っている場合もあるでしょう。不思議な感覚であり、幸せな感覚でもあり、慣れるまでは時間を有することでしょう。
母親にとって、自分のやっていることが正しいのか不安になることもしばしばあるでしょう。体に傷を負い、パッドを下着の中に引き、緩い服を着て、自分の姿に飽き飽きすることもあるかもしれません。
妊娠前の体にはもう戻れないのかと不安になる場合もあるでしょう。様々な疑問などが心の中に浮かび上がってくることもあります。
けれでも、腕の中に抱いた赤ちゃんを見て、嬉しさを感じぜずにはいられないのが、母親というものです。産後回復の時間も、赤ちゃんを子育てしていくうちにすぐ過ぎていくことでしょう。