オキシトシンを使った誘発分娩

· 2018年8月4日
誘発分娩でのオキシトシンは、母体が必要な量を自然に分泌することができない場合に使われます。その使用によるリスクと効果をおさらいしましょう。

誘発分娩でオキシトシンを使うのはなぜでしょうか? 妊娠している女性にとって最も大きな心配の一つは、赤ちゃんがどうやって生まれてくるかです。多くの妊婦は完全な自然分娩を望みます。これは赤ちゃんに悪影響を与える可能性のある物質など使う必要がない、という意味でもあります。

多くの女性がこの望みを叶える幸運に恵まれ、全くの自然分娩で子供を産みます。しかし、同時に多くの女性がそれを叶えられず、医療チームの判断でオキシトシンを使った誘発分娩を行います。それは分娩が長引きすぎて赤ちゃんに害が及ばないようにするためです。

誘発分娩でオキシトシンを使う理由を理解するためには、知るべきことがいくつかあります。

オキシトシンとは?

オキシトシンは、私たちの身体の視床下部で自然に分泌されるホルモンの一つで、出産プロセスに必要なものです。

妊娠後期に子宮口が開き始める時に、オキシトシンの大量分泌が始まります。これは胎児の頭が産道の入り口に接触することで促進されます。

この接触によってオキシトシンの分泌を促すサインが送られ、赤ちゃんが通るために産道が広がるように子宮の収縮が始まります。

陣痛に耐える女性

 

出産のどの時点で合成オキシトシンを使う?

出産時に必要な量のオキシトシンを自然に分泌することができない場合も多くあります。そのため医療チームは赤ちゃんが無事生まれてくるよう合成オキシトシンを使う判断をします。

複数のメーカーが合成オキシトシンを生産していますが、どれも体内で分泌されるオキシトシンと同じ機能を果たします。ただ、女性一人ひとりの身体によって異なる効果が現れます。

合成オキシトシンは、分娩を誘発するためだけでなく、陣痛が胎児が出てくるのに十分なほど強くない場合にそのプロセスを促進するためにも使われます。誘発分娩でのオキシトシンの使用はかなり一般的で、出産後に子宮がより早く収縮するためにも使われ、それによって内出血による問題を避けることができます。

また母体が胎盤を排出するために使うこともできます。自然分娩が行われると胎盤が自然に子宮の壁からはがれるものですが、そのために分娩後にも陣痛が起こり、陣痛が起こるためにはオキシトシンが必要なのです。

帝王切開での分娩の場合、医師が赤ちゃんの誕生の後に適切な量のオキシトシンを投与します。これは子宮から胎盤が完全に排出されるようにするためです。

 

どのようにオキシトシンを使うべきか?

現在の医学ではオキシトシンの使用は一般的ですが、きちんとコントロールして使用される必要があります。通常、静脈への点滴で投与されますが、医師は赤ちゃんが生まれるために必要な陣痛が起こるかどうかをモニタリングしなければなりません。

オキシトシン投与中は、医療スタッフによって母体の血圧や生まれてくる赤ちゃんの心拍などがしっかり管理され、必要であればオキシトシンの量が増減されます。

オキシトシンは、私たちの身体の視床下部で自然に分泌されるホルモンの一つで、出産プロセスに必要なものです。

 

オキシトシンを使わない方が良い場合

胎児に苦痛がある場合や胎位が出産に適切でない場合は、オキシトシンで分娩を誘発するべきではありません。また前置胎盤の場合や、胎児の頭の大きさと母体の骨盤の大きさが合わない場合にも使用できません。

さらに双生児の場合や、母親が以前に帝王切開で出産している場合は、よく検討した上での使用となります。母親に心臓病や高血圧、腎障害などがある場合も同様です。

陣痛に苦しむ女性

 

誘発分娩は普通分娩より痛みが強い?

合成オキシトシンによって誘発された陣痛は、自然に起こる陣痛と大変よく似たものです。しかしその痛みはより強く感じられるかもしれません。それは陣痛誘発剤の投与後、痛みが突然やってきて心の準備ができていないからだと言えます。

 

以上のように、オキシトシンを使った誘発分娩は分娩責任者である医師のみの判断で検討され決断されるべき方法です。お母さんはこの件について心配することはありません。頻繁に行われておりり、良い結果が得られている方法です。