突然呼吸が止まってしまった子どもの救命処置

突然呼吸が止まってしまった子どもの救命処置

最後の更新: 02 9月, 2018

呼吸が突然止まるなんて恐ろしいことが起こることを誰も望んではいませんが、もしあなたがこのような状況に置かれても、しっかり対処できるように準備をしておいてください。今回は突然子供が呼吸を停止した場合に命を救う方法をご紹介したいと思います。

最も重要なのは、状況を迅速に分析し、慌てずに落ち着いて行動することです。 赤ちゃんや子供が呼吸を突然停止するには様々な原因があります。あなたの子供が今どんな状況にあるのかを理解することが必要不可欠です。

子供の息が止まる理由

窒息

フルーツをかじる赤ちゃん

窒息は、上気道または中枢気道が閉塞する事故です。通常、子供が食事をしているときに起こりやすく、飲み込む前に適切に噛まないために起こることが多いです。

窒息は子供が噛むことができない大きなものが詰まることによって起こります。例えば大きな肉の塊が当てはまります。子供たちが適切に噛む方法を学ぶまで、小さく切った食べ物やピューレを与えたほうがよいでしょう。チューインガムやジェリービーンズのような粘り気のある食べ物はある程度の年齢に達するまで食べることをお勧めできません。窒息を起こすその他の原因は、子供が小さな異物を誤って飲み込むことにあります。したがって、しっかりと子供を観察しておくことが非常に重要です。

溺れる

子供が呼吸ができなくなる時に溺れることがあります。これは、気道の入り口が液体で浸されたことにより起こります。このタイプの窒息は、家族とプールやビーチで過ごす夏に最も頻繁に発生します。

しっかり注意していなかったために、家の浴槽で溺れるケースもあります。ほんの数センチの水が命取りとなることも知っておいてください。

このように、いつ何時も子供を注意深く見守ることがが非常に大切です。

肺炎

肺炎は肺の急性炎症です。この病気はひどい風邪をひいた後によく起こります。肺炎の発症は鼻炎及び発熱のような症状を伴う上気道の炎症を特徴とします。

発症後、炎症は下気道に下降し呼吸困難を引き起こし、呼吸数を増加させます。適切な医療を受ければ子供たちは健康上の問題を起こす事はありません。

小児科医は空気の通りを良くするために、抗生物質及び気管支拡張吸入器を処方するでしょう。十分な水分補給と一緒に使用することで危機を乗り越えるのに役立ちます。

気管支痙攣

これは気管支収縮による、気管支内腔の狭小化によるものです。子供に十分な酸素が取り入れられていないため、緊急治療室に行くのが最善策です。

気管支炎

気管支炎は下気道の炎症です。

肺の中にある気管支が感染のために炎症を起こすことが原因です。気管支炎は通常鼻または喉の炎症が後に肺にまで広がって起こります。

気管支炎の場合、小児科医は酸素摂取量を改善し感染症を治癒するために気管支拡張剤及び抗生物質を処方するでしょう。

赤ちゃんの体温を測る

細気管支炎

上気道の粘液は咳を起こす原因となります。咳は、体内の粘液を追い出すための自然の仕組みです。

この粘液が下気道に到達することがあります。これは炎症が起こった後、子供が正しく粘液を吐き出すことができないために発生します。

非常に小さい赤ちゃんでは、粘液の過剰な蓄積が窒息や呼吸停止を引き起こす恐れもあります。

これを阻止するために、鼻洗浄が推奨されています。鼻洗浄液を使えば気道は清潔になり、粘液と戦うことができます。

子供が呼吸していない場合の対処法

一刻も早く助けを求める。

すぐに状況を解決する方法を見つけなければなりません。

すぐに実行できる選択肢を用意しておいてください:すぐに病院の救急センターに掛かるか、救急車や助けを呼んで下さい。

助けが来る間にできること

ハイムリック法

ハイムリック法は、食べ物や小さな異物など詰まってしまったものを、気道から除去する救急救命法です。

窒息から命を救うために、ハイムリック法は非常に効果的な手段です。窒息している患者は硬い地面に顔を上向きにして寝かせてください。それから、手を窒息している人の肋骨と臍の間に置いて胸郭に向かって何度も押す必要があります。

CPR

CPRは呼吸が停止し心臓が止まった時に命を救うために使用される緊急処置です。

1分間に120回の胸骨圧迫を行います。CPRはマウストゥーマウスによる人工呼吸と胸骨圧迫を組み合わせたものです。これは呼吸機能及び心機能が正常または人工的に回復するまで繰り返し行わなければなりません。

赤ちゃんに行う場合、赤ちゃんの顔を下に向けてあなたの腕に寝かせてください。その後、赤ちゃんの背中に5回ショックを与えます。1秒1秒が非常に重要であることを決して忘れないでください。そして、救急の処置をした後は、一刻も早く病院で治療を受けてください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。