羊水過多症ってどんな症状?原因や治療法はあるの?
羊水過多症は、妊娠中に赤ちゃんの周りをにあって胎児の発達に必要なたんぱく質を供給する液体がたまってしまうことです。
羊水が多すぎると、母親または胎児への問題につながってしまう恐れがあるのです。
羊水過多症の原因は?
研究によると羊水過多症になるリスクが高まる特定の状況が存在するそうです。それには以下のようなものが含まれます:
- 多胎妊娠:これにより一方の胎児がもう一方より多くの羊水を持つことがあります。
- 母性糖尿病
- 赤ちゃんが大きいこと
- 水頭症などの胎児の神経の問題のため、羊水を飲み込むことが難しいとき
- 胎児の心拍の低下
- 胎児の奇形のため、羊水を飲み込むことができないため子宮の中にたまってしまうこと
- 母親と赤ちゃんの血液型の不一致
兆候と症状
羊水過多症があってもたいていの場合症状は出ません。状況が深刻でない場合は特にそうです。しかし、それが深刻になると以下のような症状が現れます。
- 呼吸困難
- お腹の痛み
- 腹壁や下肢の炎症
- 子宮の収縮
- 嘔吐
- 妊娠の適切な段階よりも腹部につやがでたり張りが出ること
羊水過多症の診断方法
妊婦さんが自分が羊水過多かどうかを知るのに最もいい方法は、専門家によってエコー検査をしてもらうことです。
それによりだいたいの羊水指数(AFI)がわかり、それは妊娠後期において25センチを超えていてはいけません。それより多いと過多ということになり、害がでることがあるのです。
胎児の奇形を検査するための完全なエコー検査を行った後、 家族の病歴などを調べ、羊水過多が遺伝的な要因かどうかが特定されます。
また糖耐性を調べる検査や、出血、貧血、母体の血清検査などが行われる場合もあります。
リスクファクター
羊水過多の結果、妊娠中に問題が大きくなる恐れのある深刻なリスクファクターがあります。ですので妊娠期間を通して定期検診に必ず行くことが重要なのです。
以下は起こる可能性のある問題です:
- 産後の出血。出産後に深刻な失血が起こる恐れがあります。
- 胎児の死亡。羊水過多症のため妊娠20週を過ぎて赤ちゃんが亡くなることがあります。
- 早産。これは赤ちゃんが妊娠37週より前に生まれることです。
- 胎盤剥離。この剥離は深刻だと考えられています。それは赤ちゃんに酸素や栄養が子宮から送られなくなってしまうからです。これは危険な出血につながる恐れがあります。
- 胎児の体勢の異常。通常胎児の頭は下にあり、母親の脊髄の方を向いています。しかし、羊水過多症の場合この体勢に影響があるかもしれません。この場合の最も安全な選択肢は帝王切開です。
治療法は?
羊水過多症が軽症の場合、治療は必要ありません。しかしお医者さんに深刻だという診断を受けた場合、すぐに行動を起こすことが欠かせません。
最も効果のある治療法には、羊水を抜くこと、赤ちゃんの尿を減らすための薬の服用、または出産日が近い場合は妊娠促進剤を使うことなどがあります。
また、妊娠32週では全体の検査を行って出生前モニタリングを行うといいでしょう。結果が正確でいかなる影響も受けていないものにするために、検査の間は落ち着いていることが重要です。さらに、母親に糖尿病がある場合、胎児の死亡を避けるために血糖レベルに気を付けておきましょう。
合併症のない妊娠にするために
警告もなく発症するので、羊水過多症を避けることは不可能です。それが異常や遺伝、または原因不明のケースでもです。
ですので、これからお母さんになる人は、この状態になるリスクや赤ちゃんの健康全体へのリスクを減らすために、妊娠のすべての段階で気を付けることが大切です。
健康的な習慣、ニコチンを摂取しないこと、そして良い栄養をとることがお母さんが健康的な体重を維持するのに役立つでしょう。それにより糖尿病になるリスクが下がり、胎児の適切な発達に重要なビタミンを供給することができます。
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- Infogen. (2013). Alteraciones del líquido amniótico: Oligohidramnios, polihidramnios. Artículo perteneciente a Infogen
- Stanford Children’s Health. Problemas del líquido amniótico/hidramnios/oligohidramnios. Artículo perteneciente a Stanford Children’s Health