トイストーリー4からみられるディズニーの進化とは?
公開時から人気を集めたトイストーリー4。ウッディとバズ・ライトイヤーとその仲間たちの新たな冒険を見るため、世界中で数百万もの人々が映画館へと足を運びました。
1995年に公開された1作目のトイストーリーから実に24年目の新作。この長い年月を経てもなお、ウッディやバズたちは観客を楽しませ続けています。
ですが実はあなたも気づいていないかも知れない変化がそこには見られるんですよ。今回は詳しくご紹介しましょう。
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スクリーンの詳細のレベル
前記しましたが、最初のトイストーリーの公開から今回の4作目まで24年の年月が経っています。ソーシャルメディアなどで最も話題になっているのが、詳細の映像レベルが上がっているということ。例えば新キャラクターのフォーキー。彼のふわふわとした腕を良く見てみてください。
またウッディの恋人ボー・ピープを覚えていますか? 彼女のレースの服などとても見ごたえがあります。まさに手作りに見えるほどリアルな映像です。
鮮やかなカラーと素晴らしいアニメーションは、この映画をさらに魅力的なものにしています。第1作目から順番に見ていくと、その映像の進化に驚かされること間違いありません。
心に響くトイストーリー4のセリフの数々
トイストーリーはどれも感情豊かなものばかりですが、4作目は特に心を揺り動かされます。
小さな子供向けの映画ではありますが、おもちゃで遊んで過ごした思い出のある青少年や大人にとっても心に響く作品です。ウッディやその仲間たちのように、おもちゃが集っていないかどうか、ベッドルームに確認しにいった事はありませんか?
「この映画で作り上げられた友情や愛情に別れを告げることは、映画を楽しむのと同じくらい、心を揺さぶられる。」
その他の重要な詳細
社会的包摂
現代社会における最も大きな問題の1つが、社会的排除です。
その真逆を意味する「社会的包摂」とは、障害のある人を社会に受け入れよう、共に助け合って生きて行こうとする考え方です。ディズニーはこのことをトイストーリー4を通して伝えています。
ボニーの初登校のクラスでのシーンで、耳の不自由な男の子が登場します。映像制作者は意図的に少年の存在を前面に押し出しています。彼が耳が不自由であることは、人工内耳を装着している姿で確認できます。
映画とエンターテイメントの会社ディズニーは、重要なメッセージをこの映画に込めています。大人や子供関係なく、誰もが障害者を受け入れ、助け合うことが大切なんだと。障害者は身近な人たちなのだということを、キャラクターを通して表現しています。
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その他のディズニー作品
感情と感動への刺激は、年配の観客へに向けられたこの作品が持つ目的でもあります。ディズニー映画のファンたちは、この作品を見て、以下のような過去の作品と重なることに気づく人も多かったことでしょう:
・ボニーのクラスメイトの1人:ブー。2001年に公開されたモンスターズインクのメインキャラクターの1人です。
・おもちゃのサイクリスト、デューク・カブーン:ディズニーの他の映画にも登場します。2004年公開「ミスターインクレディブル」の中で赤ちゃんのジャックジャックが遊んでいます。
・映画のある時点で、ボー・ピークの羊が彼女のボトルトップを渡すシーンがあります。このボトルトップは、2009年公開の「カールじいさんと空飛ぶ家」のおじいさんが胸に付けているものと同じものです。
トイストーリー4の平等性
トイストーリー4のアニメーションは非常に細かなところにまで気が配られています。この映画に見られるディズニーの明らかな進歩は、これまでのステレオタイプを打ち破り、男女共同参画を促進するという重要な一歩を踏み出したことです。
第1作目のトイストーリーではボー・ピープは、ポルカドットのドレスを着ていますが、今回の映画では全く違う格好をしています。ライトブルーのパンツスーツに、マントも付けています。
ドレスを着ていたころのボー・ピープは、ランプに飾られたお人形でしかありませんでした。それが今回は彼女はファイターであり、ディフェンダーであり、冒険を指揮する頭脳の役割を果たしています。
彼女の強い個性は、映画のメインキャラクターの1人へと彼女を押し上げたのです。可愛らしいお人形が勇敢な戦士へと変化しました。これはとても重要なメッセージと言えるでしょう。