子どもが性についての恥じらいを感じる段階:親としての役割
子どもに自分の体について、そして自分の体のプライバシーを守ることについて教えることは、親としての重要な責任です。子どもが性についてに恥じらいを感じているときには、その気持ちを尊重することが大切です。
子どもが恥じらいを感じているということは、子どもが自分の体について意識し始めているという証拠です。そして、性差についても気づき始めているということです。
また、子どもが主導権を握りたい、自分で意思決定をしたいと思っているということでもあります。自立性と恥が入り混じったような状態かもしれません。これは子どもが3、4歳のころから始まります。
親としての役割
こういった気持ちに対しての親の反応は、自然で、堅苦しくなく、子どもの気持ちの表現に対応したものであるべきです。そして、両親ともが子どものこういった気持ちについて説明できるということが大切です。
この年齢の子どもは、自分の体の様子を理解し始めます。親は、子どもの将来に関して最も重要な課題の一つを担っています。
体の違いについて知り、やっていいことといけないことを示すことで、自分のケアをするということを教えることができます。さらに、それにより子どもは自分自身を尊重し、自尊心を高められるようになります。
子どもが恥を感じたときの自立性
子どもが恥じらいを感じている時、それは子どもが自立性を学ぶのにも役立っています。特定の状況では自分一人でもうまくやっていけるということに気づいたとき、子どもは自立性を育み始めます。
まず初めにできることの一つとしては、一人でトイレに行かせることです。ただし近くで見ていてあげてくださいね。自分でおしりを拭いたりできるんだということがわかると、子どもの自信をぐっと高めることができるのです。
お風呂の際に子どもを一人にしてはいけませんが、子どもが自分でできるなら自分で体を洗わせて、あなたはドアの隙間から見ていてあげましょう。
あなたが見ていてあげれば、子どもは自分で服を着ることもできます。部屋で他のことをしながら下着を着たりすることは、子どもの自立性の成長にとても役立ちます。プールやビーチにおいては、子どもが人から見えない所やタオルを巻いて着替えたいと言った時には、その気持ちを尊重してあげなければなりません。
家族といるときや学校で恥じらいを感じる
子どもが親戚の家に行ったときなどに一人でトイレやお風呂、着替えをしにに行きたいと言ったときには、そうさせてあげなければなりません。おじいちゃんおばあちゃんや叔父さん叔母さん、いとこなどと子どもが経験している成長の段階について話しをしておくといいでしょう。
例によって、最も優先されるべきことは子どものプライバシーを侵害せず、子どもを守るということです。一時的に子どもの世話をしてくれる人に対しても、子どもが今感じていること、家でどのようにしているかについて話しておくといいですね。
さらに、兄弟や学校の友達との関係についても手を打たなければなりません。お子さんは着替えのとき一人になりたいと思っているかもしれません。それが難しいなら、最低でも性別が同じ子どもだけで着替えられるように努めましょう。
子どもがこのように感じ始めたら、子どもが隠れたがる場所をチェックするのはいい考えとは言えません。子どもがこれを普通のプロセスなのだと思えるように、これを自然に対処することをお勧めします。
プロセスの中のいくつかの段階
子どもの性への興味は2歳ごろから始まります。この時点では、子どもはたいてい自分がどこから来たのかを質問します。しかし、恥じらいについてはまだ感じていません。
3歳ごろになると、男の子と女の子の違いについて考え始めます。そして男の子と女の子の身体には違いがあるということにも気が付きます。そして、自分と同じ性別の親がわかるようになり、性器の名前を言えるようになります。
子どもの恥じらいを尊重する
子どもは4歳までに恥じらいを感じます。恥を経験するようになり、それが子どもの自立したいという気持ちと合わさります。さらに、知らない人から見られたくないと思うようになります。また、身体検査や自分の体に関する質問を嫌がります。
ご家庭で一緒にお風呂に入っているなら、この時期がやめる時期になります。目的は制限を設け、子どものプライバシーを守ることです。そうでないと、なにが普通でなにがそうでないのかがわからなくなってしまう恐れがあるのです。
6歳を過ぎたら、子どもはトイレに親と一緒に入ることはなくなります。すでに男性と女性の持つ役割について理解しているのです。9歳ごろになると、子どもは同性の子どもと友達になり、反対の性別の子どもには興味を抱くようになります。
子どもが恥じらいを感じるのは、全くもって普通のプロセスです。それは年齢とともに発展していき、子どもは異なる段階を経験します。最後に、大切なことはこれが自然なことだということ、そしてあなたがサポートしてあげるということを子どもに教えて落ち着かせてあげることです。
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