我慢すること:思い通りにならないことを受け入れるには?

子どもが欲しがるものを何でも与えていると、大きくなってから困難に直面してもどうしていいのか分からない子どもになってしまいますよ。
我慢すること:思い通りにならないことを受け入れるには?
Elena Sanz Martín

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Elena Sanz Martín.

最後の更新: 27 12月, 2022

誰でも目標が達成できなかったり、自分の思い通りにならないと悲しくなる気持ちは分かりますね。大人でもそれを受け入れられないとしたら、子どもだったらどうでしょう?要求が通らなくても、それを受け入れて我慢することを教えると将来きっと役立ちます。

我慢 することを教える:思い通りにならないことを受け入れる

イライラになかなか耐えられない

不満に対する低い耐性は、我慢することを教えるための重要な課題となります。イライラするというのは、自分の思い通りにならずに悲しくなり、がっかりして幻滅してしまう気持ちです。なぜこれらの感情に対処できる人とできない人がいるのでしょうか。主にそれは過去の経験からの違いなのです。

幼少期から両親に習った方法を利用すれば、問題に直面できるようになります。親が正しいツールを与えなければ、これらの課題にどう対処したらいいのか分かりません。

不満に耐えられない子どもは、まだ人生での明確で簡潔なルールを設定されていないことになります。これまで欲しいものは何でも手に入り、大体時間がかからず手に入り、手に入らないことはなく、しかもその制限もなかったのです。

心の奥深くで子どもは自尊心が低く不安で一杯なのは、何か困難にぶち当たって自分に対する自信をつけていく必要があるからです。

不満に耐えられない子ども達

  • 感情をコントロールできない。
  • せっかちで衝動的な行動を取る。
  • 特に対立関係において、年齢に不相応な不安を持つ。
  • 自己中心的で、自分を中心に世界が回っていると思っているので、全てが自分の思い通りになって当然と感じている。制限があるのは不公平だと思う。
  • 要求が多く、すぐに欲求がみたされることを望む。そうでないとかんしゃくを起こす。
  • 意固地で強情。変化に対応することが難しい。
我慢 することを教える:思い通りにならないことを受け入れる方法

子どもに我慢することを教える

甘やかさない。

両親の多くは子どものためと思って、子どもががっかりしたり、イライラしたり、辛い思いをしないようにさせているかもしれません。大人になったらどうせ辛い思いをするのだから、せめて子ども時代を存分に楽しんで欲しいと願うものです。

そこで親は、子どもが遭遇する小さな問題を解決してあげてしまいます。子どものかばんを持ってあげたり、宿題をやってあげたり、欲しがるものを何でも与えたりします。

しかし子どもはいずれ成長して、いつまでも親が面倒を見てあげられる訳ではないことも覚えておかなければいけません。子どもに我慢することを教えて、自分の思い通りにならない不満にどう対処したらいいのか伝えて、それも人生の一部であると受け入れるようにします。

いつも子どもの世話を焼いていると、何か辛いことがあった時にその子はどうしたらいいのか分かりません。

子どもの自律性を促して我慢させる

私達は自分の経験から、自分自身を作り上げていくものです。そこで、年齢に適したお手伝いをさせて、子ども達の自律性を強化しましょう。

小さい頃から色々な挑戦をして、それに対処していく方法を知っていると、問題解決のスキルを身につけます。自分に対する考え方も向上して、自分の課題に取り組むために充分な自信を得ることができるでしょう。

失敗することを恐れないように教える

時として、我慢する時に一番問題なのは、自分の思い通りにならなくて失敗したと感じてしまうことです。子ども達が学んでいく上で間違いはつきものだと理解して、子どもが試してみることを恐れないようにしましょう。

我慢 することを教える:思い通りにならない時

かんしゃくを起こしても諦めない

子どもに我慢させることは、子どものためのものです。子どもの要求が通らず、それを受け入れられなくて大声を上げて叫んでいても諦めないでください。もちろん親が折れてしまったら、子どものその行動を強化してしまうことになります。子どもは不満を表しているだけで、その内もっと他の形で気持ちを表現できるようになるでしょう。

我慢する方法について子どもに教える

子どもが何かを拒んでいるとしても、それはダメと言われたからではないはずです。きちんと話をして、どうして欲しいものを何でも手に入れることができないか、説明してあげましょう。子どもは理解できないと思っても、親も努力していることを示して、落ち着いて優しく接します。

我慢させるその理由を教えてあげれば、必ず状況がよくなり、それを受け入れやすくなるでしょう。両親に対して恨みを抱くことはありません。


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