夫婦間の親密さの重要性:自分自身のケアを大切にしよう
親密さというのは広くてあいまいな概念です。形もなければ、見たり触ったりすることもできませんよね。そうはいっても、親密さを失っているときにははっきりとそれがわかります。今回は、なぜ夫婦にとって親密さがそれほどまでに重要なのかについてお話します。
結婚における親密さとは?
親密さにはいくつかの定義があります。個人に関しては、自分のより深い問題や感情のことを指します。社会的には、他の人との近い関係性のことを意味します。
さらに、スタンバーグの愛の三角理論によれば、夫婦においてはつながりと共有したいという気持ちを持つことが必要不可欠だといいます。
結婚における親密さ:個人、夫婦、家族
親密さにはさまざまな側面があります。人生のそれぞれの段階において、これはどんどん重要になっていきます。
10代の頃に、人は自分のことを独立してユニークな人物だと思うようになります。この頃には、個人的な親密さが最も価値のあるものになります。そして、自分の好きなものを探し、見つけ、自分がどういう人間かがわかってきます。自分の時間とエネルギー全てを自分自身に注いでいる段階です。
成長し恋愛をするようになるにつれて、個人性は背景へと下がっていき、自分の恋人とその人との関係性へとすべての関心が移っていきます。その人と一緒に親密さを高め、絆を深めることに全ての時間と労力を費やすようになります。
そして子どもを持つと、子どもの世話をするのに時間と注目を集中するようになります。あなたの思考や行動は、ほとんど家族だけに焦点を当てたものになり始めます。そこで、女性や妻としての役割を失い始めるのです。
夫婦間の親密さはなぜ重要?
自分は完璧で一生懸命な妻や母親だと世界中の人を納得させようとする人がいたとしても、それが100%本当であることはないでしょう。
自分の一部を失って、家族の世話をすることにどんどん多くを割くようになると、あなたはイライラするようになるでしょう。遅かれ早かれ、怒りを感じることになります。
実際、自分のアイデンティティを失ったことについて、無意識にパートナーや子どものことを責めてしまうことさえあるかもしれません。こういったことにならないように、自分の個人性を再構築しましょう。
パートナーの世話をすること
子どもができると、家での動き方やルーティーンが完全に変わってしまいます。あなたのスケジュールやプランは新しくやってきた赤ちゃんに合わせなければなりません。ですので、夫婦間の親密さがある程度失われ始めるかもしれません。
さらに、仕事の後に夫婦でリラックスしたり時間を共に過ごしたりしていたのも、子どもをお風呂に入れたりかんしゃくを起こす子どもの世話、夕食などで無くなってしまいます。
そして時間が無いためにコミュニケーションや対話がなくなることにつながってしまう恐れがあります。実際、それがいざこざが解説しないまま積み重なることになり、怒りにつながるのです。
こういった状態は性生活にも打撃を与え、時間と共にその優先順位が低くなってしまうかもしれません。
ではどうしたらいいのでしょうか?
- 夫婦の両者が関心を示し、努力をしなければなりません。二人ともが覚悟を決めて自分たちの関係における充実した時間を作ろうとすることが必要不可欠です。
- 二人だけの時間を作りましょう。一緒に過ごす時間が、気楽なものになるようにしましょう。笑ったり自分の気持ちについて話したり、パートナーのことをもっと知るような時間にするのです。
- 毎日のルーティーンの中に愛を。毎日いってらっしゃいのキスをしたり、夜20分一緒に過ごしたりするだけでも大きな違いがあります。
- コミュニケーションをしっかりとり、気持ちを共有しましょう。あなたが今経験していることについて話をしましょう。
自分自身のケアを
夫婦の親密さを高めるのに役立つ最後のステップは、10代の頃にとても重要だった個人性を取り戻すことです。あなたのありのままの個人としての価値や個人としての役割について思い出しましょう。そうするにはどうすればいいのでしょうか?考えてみるといいことを以下に挙げました。
- あなたの体はあなたの神殿です。頻繁に運動をしましょう。そうすることで健康的でリラックスした状態を保ち、いろいろなもののはけ口ともなるでしょう。
- 自分の見た目に誇りを持ちましょう。自分自身のケアをすることは重要です。服や髪形、メイクなどに気を使うことが、自尊心に影響を与えるのです。ベストな自分になるためには、自分のケアをしてあげなければなりません。
- 自分の目標や趣味に価値を置きましょう。時分の個人的な抱負やあなたを幸せにしてくれる些細なことを忘れてはいけません。それらをするための時間を常に持つようにしましょう。
- 友達と集まりましょう。友達はあなたのことを一人の個人として見てくれ、ありのままのあなたを好きでいてくれます。さらに、大きな支えになってくれ、本当の自分がどんな人だったかを思い出させてくれる素晴らしい鏡の役割を果たしてくれます。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Rivera, D., Cruz, C., & Muñoz, C. (2011). Satisfacción en las relaciones de pareja en la adultez emergente: el rol del apego, la intimidad y la depresión. Terapia psicológica, 29(1), 77-83. https://scielo.conicyt.cl/scielo.php?pid=S0718-48082011000100008&script=sci_arttext
- Isabel, P. A. G., & Sinuhé, E. C. (2006). Intimidad, comunicación y satisfacción marital. Archivos Hispanoamericanos de Sexología, 12(2). http://biblio.upmx.mx/Estudios/Documentos/matrimonio0116.asp
- Bazán, C. M. (2006). La construcción de la intimidad en las relaciones de pareja: el caso del Valle de Chalco. Psicología Iberoamericana, 14(2), 5-15. https://www.redalyc.org/pdf/1339/133920321002.pdf