モンテッソーリ式:教室の整理整頓の仕方

モンテッソーリ式の教室作りには様々なメリットがあり、そのアイデアはどんどん広がってきています。この方法がもたらすものは、あなたのお子さんを見ていればきっと分かりますよ。
モンテッソーリ式:教室の整理整頓の仕方

最後の更新: 04 1月, 2019

今回は、モンテッソーリ法を使った教室の整理整頓の仕方をご紹介します。

モンテッソーリのクラスでは、子供たちは社会へのかかわり方について学びます。部屋は子供たちが遊んだり、学んだりするのに必要な設備を整えます。

 

アクティビティは様々なものを用意します。個人でするもの、集団でするもの、小さなグループでするもの、大きなグループでするものなど多種多様です。

使うものはサイズも含め、年齢に合ったものを選びます。これは家具、棚、道具、食器、教材も含まれます。

モンテッソーリのもうひとつの特徴的な教室の作り方は、中心になる場所を作らないことです。

つまり、先生の居場所が真ん中だったり、子供の注意が行く場所でないことです。クラス全体をひとつのコミュニティーとして作り上げます。

 

組織の重要性

モンテッソーリ教育にとって、組織は重要なカギの1つです。ここでいう組織とは、自立、制限のない自由、自然から与えられた心身への尊重、社会性の発達を通した、子供の全体的な成長を促すものです。

モンテッソーリ教育の教室は、暖かく、きちんと整理された、親しみやすい場所です。ソファーやカーペット、お花などがあり、家庭のような雰囲気に包まれています。

モンテッソーリ

 

教室の整理整頓の仕方

ここで10のガイドラインをご紹介します。

 

1.照明

まずは照明です。自然の光を取り入れつつ、また照明は明るくやわらかなものを選びましょう。そうすることで集中したりリラックスするアクティビティを楽しむことが出来ます。

 

2.子供の手の届く場所に物を置く

教材は子供の手が届く棚に置きましょう。自立心を発達させます。

モンテッソーリ教育の教室では、全てがあるべき場所に納まっています。そこから生徒に心地よさと刺激を与える、調和と秩序が生まれます。

 

3.限定されたスペース

このタイプの教室では、グループや個人のアクティビティに適した場所が備わっています。そのスペースで、子供たちは 能力を発達、強化させることが出来ます。

エリア全て、特定の目的を持って作られています。棚やテーブルは、子供の興味を引く様々な道具が置かれています。

 

4.心を鎮め振り返る場所

モンテッソーリ独自のスペース。心を鎮め、振り返る場所です。

これは部屋の隅や、デイジーの入った花瓶や色んな色の魚の入ったボウルなどを置いたテーブルなどです。子供はここで瞑想的思考を行います。

 

「教育システムは子供の成長を考えて構築されるべきである」

- リチャード・ガーバー

 

5.読書スペース

モンテッソーリ教育の教室には必ず読書をするスペースが備えられています。子供の読みたいという意欲を掻き立てます。

 

6.好ましいデザイン

モンテッソーリ教育の教室は目的に沿って完璧にデザインされています。全ての教材や道具はいつでも手に取れるよう棚などに備えられています。シンプルなものからとても難しいものまでそろっています。

 

7.先生の自由

先生は注目を集める位置や真ん中にいるわけでないので、パッと目につかないかも知れません。

先生は通常床かテーブルに座っています。そうすることで、子供たちがどれだけ頑張っているかを目にすることができ、子供から質問を受けたり、その過程をノートに記録することも出来ます。

こちらもご覧ください どうしてうちの子は学校でつまづいてしまうの?

 

8.壁

モンテッソーリ教育の教室では、壁は子供たちの興味を引くような、それでいて日常生活そのものを再現した壁作りをしています。子供の目線の高さに、人や物、日常生活のワンシーンなどが描かれています。

道具 教室の整理整頓

 

9.小さな家具

教室の家具は棚なども含め、子供のサイズに合ったものにしましょう。先生の手伝いなく、本に手が届くようにします。

テーブルやいすも子供用のサイズでなければなりません。

こちらもご覧ください モンテッソーリ法で飾る:子供部屋のインテリア

 

10.植物

モンテッソーリ教育の教室には植物が置かれています。自分の周りの環境のケアをすることを学ぶ、良い機会を作ります。例えば、交代で水やりをするなどです。

モンテッソーリ式の教室作りには様々なメリットがあり、そのアイデアはどんどん広がってきています。この方法がもたらすものは、あなたのお子さんを見ていればきっと分かりますよ。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。