今もそしてこれからも、私は子どものことを誇りに思う
あなたは自分の子どものことを誇りに思っているお母さんです。お子さんはあなたの一部であり、お子さんがすることなすこと、すべてのステップを愛しています。自分がどれだけ強いかということを見つけたこと、そしてすべての弱さを強みに変えてきたことで、自分のことも誇りに思っているでしょう。
子どもは私たちの人生を完全に変える存在であるとよく言われます。しかし変化だけにとどまらず、赤ちゃんの誕生は試練でもあります。あなたは母親や父親として自分のベストを常に尽くすよう強いられます。ですので、子どものことを誇りに思うことは、同時に自分に満足し、自分はベストを尽くしていると自覚することでもあるのです。
ここで、私たちが心に留めておかなければならないことが一つあります。それはあなたがお子さんのことを本当に誇りに思っているということを、お子さんにわかってもらうことです。お子さんのありのままを、お子さんが自分の子どもであることを誇りに思っているということを彼らにわかってもらいましょう。
私たちは、子どもの行いを認めたときに子どもを褒めていればいいと勘違いしてしまうことがあります。子どもが頼んだことをやってくれたときや、ベッドを整えたとき、またおはようが言えたりいい成績をとった時だけでいいのだと思ってしまいます。
もちろんこれらのことはいいことです。しかし、すべての子どもは、「良い子」にしているときだけでなく、常に愛されていると感じる必要があるのです。お子さんがあなたに誇りに思ってもらうためには、算数で満点を取る必要はありません。お子さんの笑顔を見て、ハグをし、楽しそうに遊んでいるのを見るだけで十分なのです。
私は子どものことを毎日誇りに思っていて、子どもはそれを分かっている
あなたは、母親や父親、またはその他の家族の一員として、お子さんが出会う最初の社会環境を作っています。小さい子にとっては、それ以外のものはありません。この環境で、子どもは最初の経験をしていき、その中で自分自身についての認識を形成していくのです。
- 子どもが安心していて、私たちが子どものありのままを誇りに思っていることを理解していると、子どもは自尊心を高めることができます。一方、日ごろ子どもがこれを感じられないと、不安になり始めてしまいます。
- 単純な賞罰の行動主義という子育て方法に基づくのは間違いです。そうすると外部の支援のみに動機づけされるような子になったり、ご褒美がもらえないと簡単に機嫌が悪くなる子になってしまいます。
- とりわけ、私たちは子どもが安心感を抱いた状態で、子どもを外の世界へ送り出してあげなければなりません。物事の是非を判断するのに、外部の支援がいらない人間にするためです。
- これは子どもを尊重し、心の知性をもって子どもを育てることによってのみ実現できます。
子どもを尊重する子育て:直感を信じて
1960年代に初めて出てきた子育て方法が、最近また人気になってきています。この考えは、全ての親は生まれ持った直感をなんらかの形で備えており、それにより自分の子どもが何を必要としているかがわかるというものです。
- これは古典的な「母性本能」を超えるものです。これは子どもを尊重する子育てで、子どものペースでものごとを進めていくというものです。それぞれの段階で必ずしも子どもを急かさず、子どものありのままを愛してあげるのです。
- 子どもを尊重する子育ては、議論するべきものです。不安を抱えている親が、頭が良くできることがたくさんある子どもを持っていることがとてもよくあるからです。例えば5歳になるまでに字が読めるようになり、掛け算ができるような子どもです。
- こういった能力が期待している時期にできるようにならないと、がっかりしてしまう親もいます。そして子どものことをもはや誇りに思わなくなってしまうのです。これではいけません。子どもはこの不満を感じ取り、自分のことをできそこないだと思ってしまいます。自分はお父さんやお母さんが望んでいるものではないのだと思い、拒絶されたように感じてしまいます。
私たちは自分の直感と心を信じなければなりません。最も能力があり、最も頭がよく、最も美しく自信を持った人のために社会が定義した構造のことを信じる必要はありません。私たちの子どもはありのままですでにパーフェクトなのです。私たちの子どもであるだけで。存在してくれているだけで。
あなたのことをいつも誇りに思っています
小さな絵とともに、「あなたのことをいつも誇りに思っています」というフレーズを知っていますね。私たちは、子どもたちがある時点でおそらく何らかの間違いを犯すことはわかっています。
しかし考えてみてください。あなたのお子さんは、間違いを犯したときや迷ってしまった時にこそあなたを必要とすることになるでしょう。あなたに正しく進むにはどうしたらいいか教えてもらう必要があります。強さを与えてもらい、どんなことが起こってもあなたがお子さんのことを愛しているということを伝えてもらう必要があります。
そうすれば子どもに前に進むために強さと高潔さを与えることができます。
- 自分の子どもとして愛するためには、その子が自分で産んだ子である必要はありません。あなたがお子さんのことを誇りに思うためには、お子さんはクラスで一番である必要もなければ、一番背が高かったり一番かわいかったりする必要もありません。子どもの将来のためにあなたの心の中にある期待すべてに、お子さんは答える必要はないのです。
- お子さんにありのままでいさせてあげましょう。正しくても間違っていても、好きなように生きさせてあげましょう。一番大切なのは、何が起こってもあなたがお子さんの傍にいてあげるということを伝えてあげることです。
- そして覚えておいてください、「あなたのことを誇りに思っているよ」ということを伝えるために、特別な機会がやってくるのを決して待ってはいけません。いつもそう伝えてあげましょう。おやすみを言うとき。お子さんがあなたに笑いかけてくれたとき。お子さんが転んで立ち上がったときなどなど…
これが、お子さんが愛されていると感じ、なりたい人になっていいのだと理解した上で、お子さんが確実に幸せに成長するために、あなたがしてあげられることです。