【間違った信念】思春期の子どもに対する4つの思い込み

10代の我が子の行動を見ていると、思春期の子ども達について、そして彼らが考え感じていることを誤解してしまうことがあります。でも子ども達の行動は単に成長段階の一部なのです。
【間違った信念】思春期の子どもに対する4つの思い込み
Mara Amor López

によって書かれ、確認されています。 心理学者 Mara Amor López.

最後の更新: 27 12月, 2022

時々親として、ティーンエイジャーの行動をどう解釈していいのか分からなくなることがあります。それまでに見たこともない子ども達の新たな行動ぶりに直面するので、これはごく普通の反応でしょう。このような行動を取る思春期の子ども達、またティーンが考え感じていることに対して、私達が間違った思い込みをしてしまう可能性があります。

思春期の子ども達の行動を見て、親がすぐに結論付けるべきではありません。それは「解釈による偏見」に陥る危険があり、自分達の必要性や考え方に合わせて物事を解釈してしまうのです。

思春期の子どもに対する思い込み

ティーンエイジャーの色々な行動に直面すると、私達は思春期のある側面に対して間違った思い込みや考え方を持ち始めてしまうことがあります。

【間違った信念】 思春期 の子どもに対する思い込み

ティーンエイジャーの行動に基いて、親の役割を決めつける

思春期の子ども達が友達とばかり過ごしている様子を見て、子ども達は親よりも友達と一緒にいたいのだと考え始めるかもしれません。親の意見など聞いてくれない、子どもにとって自分達は重要ではない、親としてある意味失敗してしまった、などと考えてしまうかもしれません。しかし、そのような考え方は真実から程遠いものです。

親である私達が原因で子ども達が行動している訳ではないので、そのような思考で結論づけることを止めなければいけません。思春期段階の子ども達は仲間から受け入れられると感じる必要があり、それに親が気付く事が重要です。子ども達が友達グループと親しくなりたいと思うのはごく自然なことです。

この段階では、いわゆる「自己分化プロセス」が起こります。これは思春期の子どもが、自分の家族とは別の存在に対して感情を向け始めることを意味します。自分と同じような年齢の人達とのつながりを持つことで、自身の個性やアイデンティティを確立していくのに役立ちます。

そのような時期に入っても、子どもが家族と一緒にいたくないと思っている訳ではありません。単に、家族という基点から自立したい欲求が出てきたに過ぎません。この距離感を持つことを親として受け入れるのは難しいことですが、それは子どもの自然な成長に不可欠なのです。

子どもが親に愛情を示さないから、もう愛情がないサインだと思い込む

ティーンエイジャーが昔のように外見的に親に愛情を示さなくても、親に対する愛がなくなったという意味ではありません。子ども達は親から精神的に自立したいと感じている部分もあるので、 これは成長段階においてごく普通の行動なのです。

そのため私達は、子どもが小さい頃に大好きと言っていたことを思い出して、今は全然甘えてこないなどと言うのを止めなければいけません。「前のような親に対する愛情がない。」とか、「昔はハグやキスで親にべったりだったのに、恥ずかしいのか最近はそうしたがらない。子どもの愛を失った。」などと考えることを止めましょう。親が子ども達を尊重し始めると、子どもの愛がまた違った形で現れてくることに気付きます。

子ども達は規則を尊重し守ることをしないで、単に親に反抗している

思春期の子ども達は、大人と平等な関係を求めています。両親や他の大人達が権威を掲げて口論すると、子ども達はそれを受け入れないことが多いでしょう。ティーンエイジャーは、その規則や制限を決定する話し合いに自分達も関わるべきだと感じています。

子ども達は親を侮ったり反抗したりするつもりはないのですが、ただ何か疑問を感じたときに自分の意見を発して親の決定に反論せずにはいられないと感じています。このような状況に直面すると当然親はイライラしてしまいますが、だからと言って、それが子ども達に適した合理的なルールを設定する妨げになってはいけません。

もちろん親としての権威はありますが、私達は子ども達の安全と安心の存在という役割もあるのです。そこで子どもの拒否や反対に直面しても、問題は親にあると考えずに、ティーンエイジャーの自立と捉えるようにしましょう。

【間違った信念】 思春期 の子どもへの思い込み

10代の子ども達は世界への準備ができていないという信念

親が子ども達の安全を心配するのはごく当たり前のことです。自分の子どもに何か悪いことが起きることを願う親などいません。しかし、子ども達が外へ出かけ始め経験を積むことが増え、ある種の危険やリスクに直面する可能性も出てくるので、私達親は思春期に最も子どものことを心配してしまいます。

それでも、親として子ども達を信用しなければなりません。親が良い価値観を伝えておけば、新たな状況に直面したときに子どもは正しい決断を下す方法を知っているはずです。何と言っても遭遇するかもしれない危険についてよく話をして、リスクを冒したり危険な決定をすることを避けるためにも、対処する方法を教えてあげることがとても重要です。

思春期の子どもに対する思い込みに関して

ご覧の通り、思春期の子どもに対する思い込みはけして正しくありませんね。それを知っておくと、親としてどう対処すべきなのか分かるようになります。親が思春期の子ども達に理解を示して尊重してあげることが大事なのです。そうすると子ども達とコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

思春期の子ども達は個性が発達してきて、自分のアイデンティティを確立する真っただ中にあることをぜひ忘れないようにしましょう。そこで、時々心の中で対処できないような葛藤など、すべての感情をコントロールできるように親が導いてあげる必要があります。


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