子供に欲しがるもの全てを与えてはいけない理由を言えますか?
子供に何でも欲しがるものを与えるという行動は、あなたが思う以上に子供の将来に影響を与えます。フラストレーションから子供を守ろうとするのは、結局甘やかすこととなり、マナーのない人へと成長してしまいます。
「午後はずっとゲームがしたい」「お風呂には入りたくない」「これ買って…」などなど。こういった子供の要求は、泣かせたり癇癪を起したり、人の前で恥ずかしい思いをしなくても欲しいものを与えれば解決してしまいます。
小児科医によっては、子供が食べたい時に食べたいものを与え、眠たい時に寝かせた方が良いという人もいます。ですがそうすると、子供は親は自分の言うことを聞くものだと勘違いしてしまいます。
努力などしなくても、欲しいものは手に入るのだと考えるようになってしまうのです。
利己的でうわべだけの、暴君を育ててしまうことになります。子供に笑顔でいて欲しいのなら、まずは正しく育てることが大切です。良い人間、成功する人間に育つようサポートしましょう。
こちらもご覧ください ウンパルンパ法で赤ちゃんを寝かしつける
欲しがるもの全てを与えることの危険性
常に欲しいものが簡単に手に入ると、子供はフラストレーションを経験する機会がありません。
フラストレーションは、将来直面するであろう問題に対峙する時のため、重要かつ必要な感情です。子供が欲しがるものを与え続けるということは、親がまるで使用人のような立場になるという事。
子どもは「親は親だからこそ、子供に従うものだ」などと考えるようになります。
無責任で自分で努力をすることもなくなります。親は自分の要求を叶える存在だと考える独裁者のような人間になってしまいます。
利己的で、傲慢、攻撃的で、忍耐力のない、物質主義、うわべだけの、人に共感することのない人間です。努力の価値を知らず、責任を避けるようになります。
このような人間に育って欲しいですか?
子どもを甘やかし、欲しいものを何でも与える行為は、決して子供のためにはなりません。未熟で成熟することのない人へと育ててしまっているのです。
子どもはあっという間に成長します。成長するにつれ、要求はますます複雑なものへとなっていきます。
こちらもご覧ください 子どもの精神力を鍛える10の方法
欲しいものを与えるリスク
1.我慢のなさ:特に2歳から4歳の子供は、欲しいものが手に入らないとイライラとフラストレーションを感じます。これは学習という面でとても重要なことです。親が子供を甘やかせると、子供はフラストレーションに耐えることを学びません。その状況にどう対処して良いか分からない、またそれを手に入れるための努力をどのようにすべきかが分からなくなってしまいます。長い目で見ると、社会に馴染むことが出来なくなるということです。
2.鬱:子供が成長するにつれ、要求も増します。欲しいものを与えなければ、攻撃的になったり感情をコントロールできないかも知れません。また青年期になると鬱に陥ることもあります。
3.不安:すべてを手に入れると、その一つ一つを気にかけることがなくなります。手に入れたものに埋もれ、かえってそれに圧倒され不安を感じたりします。
4.癇癪:子供が癇癪を起している時、脅すようなことを言ってはいけません。優しく話しかけ、怒りを見せないようにしましょう。冷静に、そして身体的にも少し距離を置いてください。彼らの言動は受け入れがたい、けれども彼ら自身に怒っているわけではないという事を伝えます。冷静でありながらも、彼らの行動は許されないのだという事をしっかり理解させることが大切です。
子どもを甘やかさずに育てる方法
全てを受け入れるのではなく、必要でない要求には「出来ないよ」ということを伝えるようにしましょう。何かが欲しいのなら、年齢に合った行動を取る必要があるのだという事を分からせなければなりません。
「だめ」「できない」という言い方も、愛情深く、ですがはっきりと言うようにしてください。必要な時に「No」と親が言うことは、子供の健全な成長にとって大事なことなのです。
我慢強くありましょう。子供が欲しがるものを与えない時は、癇癪を起されることを覚悟しておきましょう。ですがそれも必ずある一定時間を過ぎれば終わります。冷静に自分をコントロールしてください。
冷静さを失えば、子供はそのすきを突いて、逆にあなたの行動をコントロールしようとします。ですがあなたが冷静さを保つことが出来れば、癇癪を起しても何も変わらないのだという事を子供に伝えることが出来ます。
最後に、罪悪感を感じないでください。あなたがしていることは、子供の成長において欠かせないことなのです。
全てを与えるよりも、時折「No」ということが非常に大事です。子供もきっと将来的にはあなたに感謝するでしょう。子供を甘えさせないということは、しつけにおいてポジティブな影響を与えるのです。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Gómez Gómez, Olga; Martín Nieto, Javier. (2013) Cómo fomentar la autonomía y responsabilidad en nuestros hijos e hijas. CEAPA; Madrid; 46 págs. https://www.ceapa.es/sites/default/files/Documentos/Guia%20Como%20fomentar%20la%20autonomia%20y%20responsabilidad%20en%20nuestros%20hijos%20e%20hijas%20CEAPA.pdf
- Aprender a poner límites. Orientaciones para padres y educadores. (2014) 11 págs. http://apyma.es/wp-content/uploads/2014/02/1aprenderlimites.pdf