水の循環のしくみを子どもに上手く説明するためには?
水が様々な状態になるのはなぜなのでしょう? この問いに楽しく答えて子どもに水の循環について説明する方法をご紹介したいと思います。
水は地球において欠かせない要素です。地球の75%が水ですが、その中の真水はたった3.5%しかありません。さらに、その真水の69%は氷です。残りの31%が川や地下にあります。また気体になって空気の中を循環している水もあります。
水の循環とは?
水は2つの水素原子と1つの酸素原子でできている分子です。無味無臭で、色もありません。また。水には3つの状態があります。液体(私たちが飲んでいる水)、固体(夏に体を冷やしてくれる氷)、そして気体(空気の中を旅する水蒸気)の3つです。
水はこの3つの状態を行ったり来たりしており、それが水の循環と呼ばれているものです。この循環を起こしているものは太陽で、これが海や湖から空気の中に水を蒸発させます。そして重力や風、気温の変化などの力を借りて、水は地球の表面に雨や雪、雹として戻ってくるのです。
人間もまた、この循環に関わっている生き物の一つです。私たちは水を飲み、それを後に排出します。
水の循環のしくみ
水圏とは、地球上にある水のことです。海や川などにある水に加えて、氷河もまた重要な部分を担っています。氷河とは海の上に漂う氷の層のことです。
海や湖、川にある液体の水は太陽からの熱によって蒸発します。そして蒸発した水の粒子は上の方へと上がっていき、空気の中にたまります。そこで水蒸気は冷やされて、雲の中で小さな雨粒になるのです。
風によって雲はより寒い所へと飛ばされ、そこで雨、雪、雹として落ちてきます。こうやって水は地上へと戻ってくるのです。山に落ちた水は川になって流れてくるか、地下水の一部になります。
子どもに水の循環について説明するための実験
材料
- できればガラス製のボウル2つ。なければ透明のプラスチック製の物でも可。
- 食紅
- 塩ティースプーン1杯
- 透明なラップ
- リンゴ
やり方
- 水を少し温めて、食紅と塩を入れます。水を温めることで塩が溶けやすくなります。
- 塩が溶けたら、大きい透明なボウルに水をうつします。その中心にもう一つ小さめのボウルを置きます。
- ラップでボウルを覆い、その中心部分にリンゴを重りとしておきます。そして太陽のあたる窓際などにボウルを置きます。
- しばらくしたら、ラップの内側に水滴がついているのがわかるでしょう。これが蒸発した水です。
- ラップの中心を押して、集まった水が小さなボウルの中に落ちるようにします。
水の循環実験の結果
温められると、水は蒸発します。そしてラップにたどり着くとそれより上に行けなくなります。これはまさに大気に到達した水と同じ状態です。そしてラップの表面で見たように冷やされて水滴になります。自然では、こうやって雲ができるのです。
小さいほうのボウルに落ちた水を調べてみると、まるで雨水のように色もついておらず味もしないのがわかるでしょう。
このシンプルな実験をすることで、 ぜひお子さんに水の循環を説明してみてくださいね。
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