【恐怖心の克服】子どもが爆竹を怖がるときにどうする?
世界中の多くの国において、パーティーや祝典などの場で爆竹や花火がよく使われます。しかし誰もがその大きな爆発音を楽しむわけではありません。実に多くの子ども達が爆竹を怖がります。あなたのお子さんも怖がりますか? では今回の記事で、その対処法について説明していきます。
この話題を取り上げる前に、まず恐怖心というのは人間のごく普通で自然な感情であるということをはっきりさせておかなければなりません。これは危険や悪い状態そして身の安全が脅かされる状況などに対して順応する身体の反応です。
子どもが爆竹を怖がるときにどうする?
子どもが爆竹に対して恐怖心を示したら、そのパーティーやお祝い事の場を避けたり、小さな火薬が爆発する場所から離れたりしても、問題の解決にはならないことを知っておいてください。
これは逆効果になることもあります。爆竹が破裂する場所から離れたとしても、子どもは一時的に安心するかもしれません。それでも、子ども達が理不尽な恐怖心に直面しなければ、その恐怖を乗り超えることも不可能になるでしょう。もちろん長い目で見れば、それが大きく子どもに影響してくることもあります。
ではどのように子ども達が爆竹への恐怖心に対処することができるのでしょうか? いくつかのアイデアを見ていきましょう。
イベントへの心準備
花火や爆竹があるような場所に行く予定ならば、事前に子どもがそれを知っていることが大事です。きちんと説明して、夕方のある時点で小型の爆竹によって大きな爆発音が聞こえる事を伝えておきます。
その後に、これはみんなで参加するお祝い行事であるだけで、心配しなくても大丈夫だと安心させてあげましょう。
さらに子ども達を怖がらせないようにするために、爆竹や花火が打ち上げられるイベントなどのビデオを見せてみると良いでしょう。
ごく普通に振舞う
まず何よりも、落ち着いてください。あなたのお子さんが爆竹に恐怖心をもっているならば、きっと怖がりどうしようもなく泣くこともあるかもしれません。
このような状況では、全く普通に振舞うようにしましょう。他の人達が爆発音を怖がっていない様子を見ると、子ども達は危ないものではないことが分かり、少しずつ爆竹や花火を意味なく怖がることはなくなるでしょう。
状況を理解していることを示す
子どもに共感するようにして、全く楽しんでいないかもしれないことに理解を示しましょう。このような場合にはコミュニケーションが不可欠になります。子どもと向き合って、大人でもとても怖くなるような場合があることを説明してあげます。自分が守ってあげるから、決して悪いことが起こらないようにすると子どもを納得させましょう。
恐怖心または恐怖症
お子さんが爆竹に対して過度な恐怖心を持ち、何もできず金縛りのようになってしまうとしたら、それは単なる恐怖心ではなく恐怖症かもしれません。その場合は、恐怖症を治療する心療内科の専門家に診てもらうという方法を選んでください。
音恐怖症
フォノフォビアは音恐怖症または音声恐怖症とも呼ばれ、爆竹など激しく大きな爆発音が突然聞こえると、極端に不合理な恐怖を感じる独特な種類の恐怖症のことです。
爆発音が大きすぎる状況で、音恐怖症の人はコントロールを失い、パニック発作や不安発作になってしまう可能性もあります。
さらに極端に不快感を感じていると、その人は何もできなくなったり、かなり動きが制限されたりします。なぜかと言うと、周囲にいる人達みんなにわかってしまうので恐怖感をもたらすような環境を避けるようになるからです。
爆竹への恐怖心に対処する重要性
お子さんが爆竹や花火を怖がる場合は、軽い症状ならご家庭で、また重症な場合には専門家と共に、幼少期の頃からこの恐怖心への対処や治療を始めましょう。問題が見つかり次第、対処するようにしてください。
この状況に早く対処すればする程、お子さんが普通の生活を送るようになります。パーティーへ出かけたり野外へ行く際に、ストレス、苦痛、恐怖を感じるようなことにはならないでしょう。
お子さんが恐怖心を乗り超えられるように頑張ってください。
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- Nardone, G. (2012). Miedo, pánico, fobias: la terapia breve. Herder Editorial.