知的障害のある子どもとロックダウンに臨むためには
今回の記事では知的障害のある子どもとロックダウンに臨む上で役に立つアイデアをいくつかご紹介します。
コロナウイルスによって世界中にもたらされた危機のため、自宅待機を余儀なくされる状況にまでなっています。これはどんな家族にとっても大きな挑戦です。しかし知的障害のある子どもとロックダウンの状況に陥ることはさらに生活が困難になる可能性もあります。
日本でも学校が閉鎖し、特別学級やデイサービス、セラピープログラムなど様々なものが利用できなくなっています。
ですので、多くの子ども、大人、障害のあるお年寄りなども必要な治療が受けられなくなっています。さらに、社会的な関りや仕事での活動なども行えなくなっています。
知的障害のある子どもとロックダウンの影響
知的障害のある子どもとロックダウン下の親は難しい状況に置かれています。自閉症スペクトラム障害のある子どもや行動障害のある子にとって、監督の元外に出ることはとても大切なことだからです。
室内での時間が長すぎると、こういった子どもは問題行動や自傷行為、破壊行動、攻撃的な態度などが出てきてしまう恐れがあるからです。知的障害のある子どもに起こりうる影響には以下のようなものがあります。
- イライラ
- 激しいかんしゃく
- やっていいことといけないことの線引きができなくなること
- 落ち着きがなくなること
- 攻撃性
知的障害のある子どもとのロックダウン
一日の計画を立てルーティンを守りましょう
食事やお風呂、睡眠などの活動について、スケジュールに沿って生活することが重要です。これは子どもだけでなく大人にも役立ちます。
この状況下で要求をしすぎないようにしましょう
全てをコントロール下に置きたいという気持ちになるのはわかりますが、現在の状況でそれを行うのは難しいかもしれません。ですので、柔軟に考えて毎日の目標を立てるようにしましょう。そうすることで、日々小さな達成感を得ることができます。
心地いい環境を作り、安心と自信を感じさせましょう
お子さんにテーブルの準備や洗濯機に服を入れるなどお手伝いをしてもらいましょう。また子どもがやり方を知っているゲームをすることで、自分には価値があり認めてもらえていると感じさせることもできます。
運動しましょう
これをゲームのように行ってもいいでしょう。一番大切なことは、体を動かしてエネルギーを発散させることです。くすぐりあいっこをしたり、ボールを使ったり、子どものためのヨガをしたり、家にあるもので障害物コースを作ったりするのもいいですね。
大切なのは子供がエネルギーを燃やすことです。それによりかんしゃくや活動できないことで感じる不快感を予防することができるからです。
創造性を刺激しましょう
お子さんにとって新しく魅力的なゲームをやってみましょう。例えば、クラフトには無限のアイディアがあります。お子さんの好みや興味に合った活動を選ぶようにしましょう。
現実と切り離される時間も作りましょう
単純に全てから切り離される時間を持つことは、家族全員、親にとっても子どもにとっても重要なことです。つまり読書をしたり、映画を一緒に観たり、友達と遊んだりおしゃべりをしたり、休憩したりなどです。自分がやりたい活動をそれぞれが選んで行いましょう。
集中力や努力が必要な活動をする時間も設けましょう
普段セラピーで行っているものに似た活動をしようとしてみてください。そうすることで、自分の作業ルーティーンに沿って、目標に向かって進み続けることができるからです。そうすれば、ロックダウンが解除されてからも普段通りのルーティンに戻りやすくなります。
リラックスし気分を良くするために音楽を聴きましょう
音楽を聴くことも、知的障害のある子どもとロックダウンを過ごすのにはとてもいい方法です。お子さんが不安がっているときには、音楽をかけて目を閉じ、なにか良いことを考えてリラックスするといいでしょう。
またはお子さんが好きな音楽に合わせて歌ったり踊ったりするのもおすすめです。最も重要なことは楽しく時間を過ごすことですからね!
食事に気を配り、できるだけ日の光と新鮮な空気に触れましょう
以前ほど外に出られないので、太陽の下で過ごす時間が減ってしまいます。しかし体に必要なビタミンDを得るのは大切なことです。
ですので、窓の近くやパティオ、ある場合には庭などでできるだけ時間を過ごしましょう。また、ヘルシーな食事をすることも心掛けなければなりません。常に健康で水分をしっかり摂ることが大切です。
知的障害のある子どもとロックダウンを過ごす上でのアドバイスをいくつかご紹介しました。しかしこれは若い人にもお年寄りにも、誰にでも役に立つものでもあります。これらを実行に移すことで、この困難な状況で身体的・精神的に健康でいるのに役立つでしょう。