産後の月経:知っておくべきこと
赤ちゃんが生まれると、あなたの身体はゆっくりと元の状態に戻ろうとし始めて、やがて生理も始まります。もしも 産後の月経 はどうなるんだろうと疑問に思っているなら、今回紹介することを参考にしてみてください。
やっと妊婦の期間が終わり、あなたのお子さんを愛情たっぷりの腕の中に抱けるようになりました。でも、月経がまた始まるまでにどれくらいかかるのだろうと、ふと頭によぎることもあるでしょう。
あなたの身体は妊娠と出産という大変なプロセスから回復し始めます。臓器はまだ元の場所に戻ろうとしている最中ですし、身体はお子さんのために母乳を作ることに集中しています。
言い換えると、あなたのホルモンは全て、お子さんが強く健康に育つために必要なものすべてを与え続けるために働いているのです。しかし、女性の身体はそれぞれ異なります。
ですので、産後無月経(出産後に生理がこないこと)は人によって大きく違います。またそれと同時に、神経内分泌系も始動しています。
産後無月経は、お母さんの母乳の分泌と直結しています。
あなたの神経内分泌系は、思春期に初めて生理を起こします。同じように、身体の準備ができたら産後もこれと同じことが起こるのです。
そこで、月経が戻ってくることに多大な影響を与える要素が母乳です。
産後6~8週間の間、あなたの身体はいわゆる産後の悪露と呼ばれるものを排出します。悪露は、血液、粘液、子宮の細胞などを含んだ膣分泌物のことです。
悪露が出たら、母乳育児をしていない場合たった数週間後に最初の産後の月経が始まることもあります。しかし、母乳を与えている場合、生理が戻ってくるまで最長で2年かかることもあります。
産後の月経 :知っておくべきこと
世界保健機構によると、母乳育児をしていない女性のほとんどは、赤ちゃんが生まれてからたった4か月で月経が戻ってくるそうです。また、母乳を与えていない女性は約30日以内に通常の子宮活動が始まるのです。
月経が再開するときに起こる症状は様々です。また、以前の妊娠で経験したものともかなり異なるかもしれません。
月経の時の血の出方も変わるかもしれませんが、産後初めての生理ではある種のバランスの崩れがあるのは普通だからです。しかし、その他の症状も以前の妊娠と異なることもあります。
産後の月経には排卵が伴うこともあります。
同時に、最初の月経が排卵と共にやってくること可能性さえあります。つまり適切な避妊をしないと妊娠する可能性があるということです。統計によると、1%~12%の女性がこの無月経の期間に妊娠します。
強調しておきたいのは、もしあなたが授乳期間中に妊娠した場合、お子さんに母乳という「白い金」を与えるのをやめる理由はないということです。この二つのプロセスは関係がないので、妊娠がお子さんの育成に悪影響をもたらすことはないのです。
月経と授乳
母乳育児をしているお母さんはたいてい生理が来ないのはなぜなんだろうと思ったことはありますか?その答えは化学と関係があります。赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸うと、お母さんの身体は自動的にプロラクチンというホルモンを生成します。この有名なプロラクチンホルモンは、子宮の機能を停止させる力を持っているのです。
つまり、母乳育児は自然の避妊法だと考えられます。また、これは授乳性の無月経を利用する方法(LAM)としても知られています。しかし、この方法だけを信用してはいけません。これは100%効果がある訳ではなく、簡単に次の子ができることになるかもしれないのです。
お子さんが離乳食を始めたら、それとともに月経が戻ってくるかもしれません。
自然は驚くべきものです。なんらかの方法で、あなたの身体が授乳というタスクに全力を捧げていることを知っているのです。ですので、あなたの身体はその間次の妊娠からあなたを守ってくれるのでしょう。
しかし、その有効性は98%でしかなく、特定の状況下でのみ有効です。それは、完全母乳、あるいはほとんど完全母乳(食べ物や粉ミルクなし)で、赤ちゃんが最低でも6時間に1回は母乳を必要とする時です。また、赤ちゃんが生後6か月以下の場合です。
一般的に、赤ちゃんが食べ物を食べ始めると、授乳をしていても最初の月経がやってきます。これは赤ちゃんがおっぱいを前ほど頻繁に飲まなくなり、あなたのプロラクチンの量が減るためです。しかし、お母さんの中には、子どもがおっぱいを飲むのをやめるまで無月経が続くという人もいます。
あなたの身体の変化の過程により、月経周期が戻ってくる適切な時期が決まります。重要なのは、あなたの健康であることと、あなたのお子さんが必要な栄養を得られていることです。そしてもちろん、あなたと赤ちゃんがこの美しい出会いを楽しんでいるということも忘れてはいけません。
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