いじめを阻止するのに役立つ3つのアクティビティとは?
生徒たちは学校の一日のほとんどを自分のクラスで過ごします。ですので、そこでいじめを防ぐような働きかけを行うことが欠かせません。そこで、いじめを阻止するための3つのグループアクティビティについて記事の中で説明したいと思います。
学校でのいじめ問題に一生懸命取り組むということは、みんなが参加できる学校づくりへのステップと大きく関連しています。つまり、いじめが無ければ全ての生徒が自分の社会的能力及び学習能力を伸ばすことができるということです。
いじめを防ぐアクティビティをクラスで行うことの大切さ
いじめ問題を解決するためには、介入と予防という両方の意味において学校が重要な役割を果たします。ですので、学校がいじめを減らし無くしていくためのアクティビティを行うことが大切なのです。いずれにしても、予防を行うことがこの社会問題を根絶するための最初のステップです。
以下で、いじめを阻止するのに役立つ3つのグループアクティビティの詳細を説明します。
いじめを阻止するのに役立つ3つのアクティビティ
共存のルールに関する合意
このアクティビティの目的は以下のとおりです:
- グループの結束力を高めること。
- 学業的な共存の良い雰囲気を作ること。
- 学校での態度を見直すこと。
- ルールにしっかり従うというグループおよび個人としての気持ちを養うこと。
いじめを阻止するためのこのアクティビティを実行に移すには、先生が以下のステップに従う必要があります:
- 一年を通して生徒が従うべきルールをブレインストーミングさせます。クラスのみんなと自分の考えを声に出して共有してもらいましょう。
- 黒板にメモを取ります。
- 各生徒に白紙を配ります。そして、一番いいと思う共存のルールをその紙に書いてもらいます。
- 投票を数えて、最も人気のあった10の共存のルールを選びます。
- 大きなポスターにルールを書き出し、教室の中で生徒に見える位置に貼りだします。
類似性と独自性について知るためのアクティビティ
往々にして、教室の中で小さな友達グループができていることがあります。その場合そのグループ内では強い絆が築かれますが、その他の生徒についてはよく知らないままになってしまいます。
それを踏まえて、このアクティビティの目標はクラスメート全員がお互いのことを知ることで、グループとしての結束やグループのアイデンティティを最大化することです。この意味で、今回のアクティビティの目的は以下のとおりです:
- クラスメートのことをよりよく知ること。
- チームワークとクラスの結束力を高めること。
- 自分の気持ちや感情と、他の人の気持ちの大切さに気が付くこと。
- 多様性への意識を高めること。
このアクティビティを行うためには、以下のような課題を行ってみましょう:
- 各生徒に紙を配り、個人的な興味関心や好みなどについての質問に答えてもらいます。
- クラスを小さなグループに分け、クラスメートを誰も仲間外れにすることなく共通点を探させます。
- 各グループにポスターを与えます。一段目には共通の興味関心や好みを書き出し、二段目には違いを書き出してもらいます。
- 誰がどのグループに属していたかを言うことなく、ポスターの結果を読み上げます。こうすることで、どの答えがどのグループのものなのかを生徒たちはあてようとします。
いじめの概念についてのプレゼンと探索
今日、生徒が「いじめ」という言葉をメディアや大人、他のクラスメートから聞くことは普通です。しかし広い意味でいじめが存在することについては知っていても、それが実際どういうものなのかにという明確な概念を持っているとは限りません。
このアクティビティは、生徒がいじめとは何なのかを理解するのに役立ちます。結局いじめを防ぐには、まずはそれを定義する必要があるのです。ですので、この反いじめアクティビティの目的は以下のようなものです:
- 生徒にいじめの概念についての情報を提供すること。
- 学校でのいじめを生徒が特定できるようになること。
- 協力して行う活動の最大化。
このアクティビティを実施するには、以下のガイドラインに従ってみてください:
- 生徒に小さなグループに分かれてもらい、いじめの定義について自分たちなりに考えてもらいます。
- 自分たちの定義を発表し、黒板に書き出します。
- クラスの考えに基づいて共通の概念を作ります。
- この概念について生徒が関係のある具体的なことについて触れられなかった時は、クラスとしての定義を完成させましょう。
- いじめの定義について合意が取れたら、それをポスターに書き、共存のルールと共に教室に貼ります。
- 異なる状況について説明している3×5のカードを配ります。それがいじめに入るかどうかを生徒に考えてもらいます。これにより、生徒がいじめの概念を理解したかどうか、そして生徒がいじめの状況を特定できるかどうかを、先生が確かめることができます。
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