パートナーとケンカをするときの注意点:まずは考えよう!
誰かと人生を共にするなら、遅かれ早かれケンカをすることになるでしょう。そしてそれは至って普通のことです。異なる見方、誤解、日々のルーティーンの中で起こる摩擦、日常の問題からくるストレスなど…これはつまり、食い違いからいつでもケンカは起こりうるということです。ですので、ケンカをするときの正しいツールを持っている必要があるのです。
まず念頭に置いておきたいのは、一般的な法則として私たちは一番身近な人に対して爆発してしまうということです。つまりあなたと上司が朝衝突したことや、ラッシュアワーの渋滞、子どもとの大変な一日などの代償を、あなたのパートナ―が払わなければならないことがあるということです。
ケンカをする際、まず最初に気を付けなければいけないことは、立ち止まってあなたを本当に怒らせているものが何なのかを考えることです。大げさに反応せず、言葉を発する前に考えましょう。
パートナーとケンカをするときの注意点
ちょっと待って…焦らなくて大丈夫
たくさんのことを瞬時に話そうとするのは得策ではありません。実際、これを生活の中でのケンカで行うのはとてもよくないことです。
自分が怒っているとき、パートナーの視点から状況を見ることは不可能です。だからそれを無視すべきだということではなく、むしろリラックスする時間を設けて落ち着いてから話した方がいいということです。
アクティブリスニング
これについて聞いたことがあるでしょうか?これはつまり話を聞けるようになるということです。簡単なことに思えるかもしれませんね。ですが、実はそうではないのです。誰かの話を聞いている時、頭の中ではおそらく自分が何を言おうかということを考えていて、その人が実際に言っていることに注意を払っていないことが多いのです。
アクティブリスニングでは、批判したり予想したりすることなしに話している人に全ての注意を向けます。これはできるようになるまで毎日練習しなければならないことです。また、子どもと話をするときには特に重要になります。
まずは相手を尊重すること
何が起こったとしても、身体的な暴力はもちろん、言葉の暴力を使って相手を攻撃したり、相手を侮辱するようなことをしてはいけません。怒りっぽい人が爆発してしまい、結局意図していないことを言ってしまったと後悔することはよくあります。
しかし、ダメージはすでに与えられてしまっています。そしてそれはパターン化します。ケンカをするたびに、このように反応するのが癖になってしまうのです。
始めたことを終わらせる
問題があるなら議論の最中にやめてはいけません。そうすると相手はあなたは無関心なんだと思って自尊心に悪影響を及ぼします。そうではなく、相手と合意をしたいと思っていて、相手との関係があなたにとってとても重要だということをパートナーに伝えましょう。
間違いは誰でもするもの
謙虚な姿勢でいましょう。あなたは何も間違ったことはしていないと思っていても、誤って相手の気持ちを傷つけてしまった可能性もあるからです。繰り返しになりますが、相手の言っていることに耳を傾け、忍耐強くいましょう。
一般化しないこと
誰かとケンカをする際に、それがパートナーでもそれ以外の人とでも、「あなたはいつも~」「~を絶対しないよね」などのフレーズを使ってしまいがちです。当たり前ですがそれは本当ではありません。ですので、別のときのことや以前のケンカと結びつけることなく、今の問題に集中した方がいいのです。
ケンカした後仲直りするには、あなたがどう感じているかについて話をすることも重要です。あなたのパートナーを責めるだけではいけません。「私は」も使って話をしましょう。このようにするべきだと言われるよりも、あなたがどのように感じているかを聞く方が相手は受け入れやすいのです。
「これが起こると、私はこんな風に感じる…」というのは、相手を批判することなく自分の気持ちを表現する素晴らしい言い方です。さらに、自分の気持ちや自分のニーズについて伝えることにもなります。そうすると、パートナーはある行動があなたをどんな気持ちにさせるのかを理解しやすくなるのです。
自分が与えられないものを求めない
自分が与えているものについて立ち止まって考えることなく、パートナーに求めすぎているという人がたくさんいます。何かを求めるなら、それと同じだけ快く与えなければなりません。そうすることで、対等な関係を築くことができるのです。
相手にあまりにたくさんのことを求め、自分のニーズを全てカバーしてほしいと考えてしまうのはとてもよくある間違いです。しかし、あなたの人生に欠けているもの全てを埋められる人はいません。それができるのは自分自身だけです。 これがイライラを引き起こすこともあり、そのために二人の関係にひびが入ることもあります。
ケンカをするのは当たり前のことですが、健全なやり方でケンカをしそれを乗り越える方法を見つけ出すことが重要になります。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
- Moreno Martín, F. (1999). La violencia en la pareja. Revista Panamericana de Salud Pública. https://scielosp.org/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S1020-49891999000400008&lng=es&nrm=iso&tlng=es
- Perles, F., San Martín, J., Canto, J., & Moreno, P. (2011). Inteligencia emocional, celos, tendencia al abuso y estrategias de resolución de conflicto en la pareja. Escritos de Psicología / Psychological Writings. http://www.escritosdepsicologia.es/descargas/revistas/vol4num1/vol4num1_5.pdf
- Morón Gaspar, R. (2006). Terapia integral de pareja. EduPsykhé. https://doi.org/10.1109/CVPR.2013.167