子供の怒りにどう向き合えばいいの?
今回は、怒っている子供と上手く向き合うコツをご紹介します。
もちろん、子供もイライラすることがあります。自分の中の感情にどうしたら良いのか分からず、怒りを連続して爆発させることがあるのです。
ほとんどの子供が、早い時期から癇癪をおこしたり、怒りを爆発させたりします。そして時には、攻撃的な行動に出たりもします。
子供が怒っていることは簡単に分かりますが、いつものことだと受け流してしまっていることがあります。しかし、癇癪を起すことは、将来的にみても子どもにとって良いことではありません。
では、まず癇癪がただの怒りの表現以上のものになっているサインをいくつかご紹介します。
子供の怒りの正体を知る方法
- 学校でも問題を起こしている。
- 子供の怒りや攻撃性が他の家族にも影響を及ぼしている。
- 子供の行動が、自分自身への危険となるだけではなく周囲の人間にも危険になっている。
- もし癇癪が長く続く場合は、何らかの自己防衛の手段となっているかもしれません。
- 自分でもコントロールできないほどの攻撃性を持っている。
- 言動が性格に合っておらず、他者との関係を築けずにいる。また、お誕生日やゲームなどからも仲間外れにされてしまうかもしれません。
怒りと苦しみ
子供の怒りとは、何かに苦しんでいるサインであると言うことが証明されています。子供の怒りや攻撃性は、自分自身から、そして自分の周りの世界から身を守る防衛システムなのです。
子供の怒りを理解するための第一歩は、なぜ子供がそのような行動に出たのか、その理由と状況を理解することにあります。また、怒りの引き金となるものはたくさんあるので、その例をご紹介します。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状を持つ子供が増えています。衝動的で、極度に活動的なことが特徴で、特に自分の行動をコントロールすることに関して困難が生じます。
「ADHDの子供の過半数が、突罰的な行動や感情の爆発に課題を抱えています。」
-心理学者 ヴァスコ・ロペス-
この症状を持つ子供たちは、何か一つのこととに集中することが大変難しいのです。
しかし、だからと言ってすぐにそれがADHDの診断につながるかと言うとそうではありません。この症状が見落とされ、それが極度にひどい攻撃的な行動につながるのです。
不安
反抗的で怒っている子供は、原因のわからない極度の不安に苦しんでいる場合があります。
言動は全て、それを隠そうとするカモフラージュでしかありません。不安によるストレスに対処できない難しさの現れと言えるでしょう。不安によるものだとわかる最もはっきりとしたサインは、極度の恐れから逃げようとするときのものです。
トラウマもしくはネグレクト
家庭や学校での残酷な言動による結果が原因となっているかもしれません。
「家庭で安全性を感じることのできない子供は、学校で人を脅かすような言動をとります。」
-医師 ナンシー・ラパポート ハーバード大学医学大学院教授-
知覚に関する問題
自分の周りの空間から受ける知覚情報を、うまく処理のできない子供もいます。もしお子さんが過度に敏感であるか、もしくは逆に刺激に対して鈍感である場合、これらは気づかないうちに極度の不安により引き起こされた可能性があります。
例えば、気温の変化や感触に気持ちが圧倒されてしまいます。この症状は、可能な限り早めの処置を取らないと、慢性的なものとなってしまう恐れがあります。
自閉症
自閉症スペクトラムに位置する子供たちもまた、感情に極度の課題を抱えます。
これらの子供たちは、いつもと同じルーティンに安心感を覚えるかも知れません。この症状は、コミュニケーション能力に影響を及ぼし、自分の感情を伝えることがうまくできません。
どう手助けしてやれるのか?
両親こそが、子供の言動を形作る、最初の要因と言えます。子供の怒りを扱うためのコツをご紹介します。
- 世界と共感できるようにさせる。
- どんな感情でも感じることは良いが、行動となると全てではないことを分からせる。つまり、怒る事は良いが、行動に移してはいけないと言うことを教える。
- ストレスにどう対処すべきか目安を示してあげる。エクササイズ、読書、ポジティブなことを考えるなどが、リラクゼーションのためのメソッドとなる。
- 怒った時には深呼吸をすることを教える。
子供の怒りは育てられ方が全ての原因ではありません。将来大きな問題とならないように、私たちが子供の衝動をコントロールする方法を教えてあげましょう。
引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。
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