子育て方法と子どもの性格:気になる関係性を見てみよう

2019年11月2日
両親というのは、それぞれ独特な方法で子育てするものです。そして子育ての方法によって、子どもの性格に違う影響を与えます。

子どもの性格が形成されていく上で、両親が大きな影響を与えるというのは誰でも知っているでしょう。社会科学者は、家族が子どもの社会性において主要な原動力であると見ています。

そして子育て方法は子どもの心理社会的成長に関して大きな役割があるので、親がどの子育て方法を選ぶかがとても重要になってきます。

子育て方法というのは、日常生活において子どもが必要とする指導としつけを行い、家庭での決断の仕方と問題解決の方法も含まれます。

子育て方法がどの程度子どもの性格形成に影響していくのでしょうか?

子育て方法:厳しさと優しさ

子どもを育てて教育する方法は、単に好ましい特性を教え込んだり、行儀が良くなるようにするだけではありません。子育てによって、子どもは一連の適性や個性も身につけることになるのです。

ライフサイクルの発達心理学から学べることは、子育ての方法は基本的に2つの次元でとらえることができ、厳しい要求と優しい愛情という観点で理解できます。

優しい愛情:これは子どもを根本的に受け入れるかどうかに基いています。これは親からの愛情と子どもへの配慮を示すことによって、親の存在で子どもが安心できることを意味します。

厳しい要求:これは支配的統制と定義されることもあります。これは両親が望む行動を取るように、子どもに対する要求が多い子育てを指します。

子育て方法の分類

臨床心理学者ダイアナ・バウムリンドは、子育て方法の研究のパイオニアと言えるでしょう。子育て方法に関して、愛情と要求のそれぞれの特性の度合がどう組み合わせられるかで分類しました(1971年)バウムリンドはさらに上記の特性に基いて、4つの養育方法を提唱しました。

支配型(独裁)

この子育て方法は、厳しい統制による独裁主義が特徴です。子どもに対して両親の大きな期待があり、親が決めた基準に達することを強く望みます。さらにこの方法では、親からの一方的な要求だけになります。

寛容型(消極的)

この子育て方法は権威的とは全く反対です。このタイプの親は愛情を優しさと思って、寛容的に子どもに接しています。子どもに自分の意思決定をさせて、親がコントロールする行動をあまり取らず、厳しさには消極的です。

子育て方法 の違いと子どもへの影響

放任型(無関心

親が感情的に不在であり、子どもに関心がありません。これは最も悪い子育て方法であり、両親が子育てそのものに参加していません。

民主型(信頼)

これは理想的な子育て方法であり、最も適切な教育法とされます。この考えでは、子どもとのやり取りを通じて愛情に基いたルールを決めて、子どもが良い行動をするように教える努力をします。

「社会性というのは、両親は子どもに教育することではなく、親子が一緒になって相互に学んでいくというプロセスです。」

子どもの性格への影響

子どもをどう育てるかによって、子どもの性格に大きく影響することは間違いありません。それによって、子どもの学校での成績、社会的な人間関係、感情的安定が決まり、さらに将来の職業での成功にも関わって来る要因となります。

マッコビーとマーチン (1983) の論文では、家庭環境における社会性について、そしてそれぞれの子育て方法とその子どもの性格への影響も説明されています。

  • 独裁支配型の家庭で育った思春期の子どもは、学校での成績がとても良くなるでしょう。しかし子ども達は自尊心と自立心があまりなく、社会性にも欠けると言われています。
  • 寛容型の子育ての場合、自尊心は高く子どもは自信があります。しかし子どもは自己中心的で、あまり言うことを聞かないことが多く、学校の成績はあまりよくないという傾向があります。
  • 子どもが自己制御できない、または攻撃性がある場合などは、放任型の子育ての結果と言えます。このような家庭で育った子どもは心理的な障害を持つ傾向も見られます。
  • 民主的な子育て方法の親は、お互いを尊重し協力するような家庭の雰囲気を作り出します。その結果子どもは自分に対して現実的でありながら、ポジティブな自己概念を持つようになるでしょう。それと同時に子どもはやる気があり、多方面で成功するようになります。それはつまり学校での成績が良いという意味でもあります。
子育て方法 と子どもの社会的成長

結論:子どもに説明して理解させる

結論として、様々な教育法があることを踏まえて、子どもの行動について大体理解しておくようにしましょう。すなわち、子育て方法は各家庭で何を必要としているか、そして家族の状況にも関係してきます。

しかし民主的な子育て方法は、非常に効果的だということはもう明らかですね。そして信頼に基づいた親子の間で、きちんとコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

最後に親のやり方について、なぜこれだけは守るのか子ども達にある程度分かりやすく説明してあげることにより、子どもの感情的な必要性にも対応できるのです。それによって子どもとのコミュニケーションが盛んで感情豊かな環境を作り出すことにつながります。

その結果、子どもは自分の人生に対して現実的な見方ができるようになり、ポジティブで健全な性格を持つように成長することでしょう。

  • Maccoby, E.E. y Martin, J.A. (1983). Socialization in the context of the family. In E.M. Hetherington (Ed.). Handbook of Child Pyschology. Vol 4. Socialization, personality and Social development. (pp. 1-101). New York: Willey.
  • Torío, S., Peña, J.V. y Rodríguez, M.C. (2008). Estilos educativos parentales. Revisión bibliográfica y reformulación teórica. Universidad de Oviedo, Vol 20, (pp. 151-178). España.