肘内障(ちゅうないしょう):子どもの肘が痛む時どうすればいい?

子どもの肘内障は痛みを伴い、5歳以下の子どもによく起こります。また、男の子よりも女の子によく見られます。この症状についてもっと知るためにも、ぜひお読みください。
肘内障(ちゅうないしょう):子どもの肘が痛む時どうすればいい?

最後の更新: 25 8月, 2019

肘内障(ちゅうないしょう)は軽傷の亜脱臼、または肘の骨の脱臼状態を表し、子守をするお手伝いさんの肘などとも呼ばれています。これは子どもの腕を引っ張ることで起こることが多いです。

そこで子どもの肘内障について、知っておくべきことをここでご紹介します。ぜひ覚えておいてください。

子どもの肘内障

小さな子どもに起こる怪我の中でも、肘内障はよく起こるもので、歩き始める頃(大体15か月位)から5歳位までの子どもに発症しやすいです。一般的に、前腕の骨を強く引っ張られて、子どもの肘内障が起こります。

この怪我は、子どもが離れようとしている時に、大人が手をつかむことでよく起こります。子どもが5歳以上だと関節がもっと丈夫になるので、肘内障はめったに起こりません。

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このような怪我の2つ目の原因として、転ぶことも挙げられます。でも基本的には、子どもの腕が伸びた状態で前腕を引っ張られるのが原因です。

その結果、肘の骨が軽く脱臼し、完全に腕を曲げることができなくなります。肘の関節が強い衝撃で引っ張られて、前腕のとう骨の上部が外れてしまいます。その結果その周辺の腕がとても痛くて動かせなくなります。

子どもの左腕に怪我が多い傾向があるということも付け加えておきましょう。それはたぶん、保護者が右利きの場合が多いからだと考えられます。

痛みがひどいので子どもは泣き始めて、腕を動かすことを拒むでしょう。腕が動かせずに身体にしっかり付けたままになって、少し肘を曲げて上腕をお腹で支えるようにしているかもしれません。

子どもが診断を受けると、看護婦や医師が肘を元に戻してくれるでしょう。この怪我は、特に子どもに長期的なダメージを与えることはありません。

肘内障 子ども 肘

肘内障の症状とは?

正常な状態ではじん帯がとう骨を適切な位置に保ちますが、落ちたり急に引っ張られることでじん帯が必要以上に伸びてしまうことがあります。その時に骨がじん帯から一部外れてしまうのです。その場合子どもの腕が内旋の動きをして痛がり、引っ張られたすぐ後に泣きます。そして痛い方の腕を全く使いたがらなくなるでしょう。

そこで子どもが肘内障で痛がっていると思われる場合は、すぐに医師の処置を受けるようにした方が良いでしょう。急患の医師、または救急病院へ連れていきましょう。

脱臼している時間が長ければ長いほど、痛みもひどくなり、肘を元に戻すのも難しくなるということを覚えておいてください。子どもが完全に回復するまでに、もっと時間がかかるかもしれません。

腕の関節を元に戻す処置は、残念ながら痛みを伴い苦痛になりますが、それは少しの間のことです。医師が関節を整復した後は、とう骨が元の場所に戻ります。

もし何かの理由で腕を整復できない、または子どもが怪我をした腕を使わない場合は、レントゲンを撮った方が良いでしょう。これで、骨折など他の損傷が見られるかどうか確認できます。

家庭で注意できること

医学専門家に診てもらい肘内障の処置をすれば、子どもはまた日常生活に戻ることができるでしょう。それでも肘がしばらくの間一部亜脱臼していることもあり、数日間は痛み止めの薬を飲む必要があるかもしれません。

看護婦や医師の指示に従って、少しずつ痛みを解消できるようにしましょう。

次の日に子どもがまだ腕を充分に使えないようであれば、もう一度医師に診断してもらった方が良いでしょう。子どもの腕を医師に再診察してもらってください。迅速に肘内障を治療すれば、子どもに長期的影響はないということをよく覚えておきましょう。

肘内障 子ども 肘

子どもの肘内障の痛みを避けるためにも、子どもの上腕や手首をつかんで身体を持ち上げないように気を付けましょう。その代わりに子どもの脇を支えて抱き上げるのが正しい方法です。普段子どもの世話をする人たちにも、適切な体勢で子どもを持ち上げたり抱っこするように教えてあげましょう

最後に、中には腕を引っ張られて怪我をしやすい子どもがいます。何度も腕がはずれてしまうこともあるのです。特に関節がゆるい子どもは、何度も繰り返し肘内障になってしまうかもしれません。

この記事を参考にして、もしお子さんがこのような怪我をしてしまっても心配し過ぎないようにしてください。子どもが腕を痛めたら、素早く医師の診断を求めて適切な処置をしてもらうようにしましょう。


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