子どもが熱湯で火傷をした時の対処法
家庭で起こる怪我の中で、熱湯で火傷をするのは子どもでも大人でも非常に一般的なものです。そこで今回は、熱湯による火傷が起こった時の対処法についてご紹介します。
火傷にも何種類かあり、軟膏や鎮痛剤で治療できるような軽度の火傷もあります。一方で、重度の火傷のため一刻も早く救急病院にいかなければならない場合もあります。
まず熱湯は重症度Ⅰ度またはⅡ度の火傷を起こす可能性があることを覚えておきましょう。Ⅰ度の火傷は赤くなり炎症を起こし痛みを感じます。大抵の場合一週間位で治り、傷跡も残らないでしょう。
ところがⅡ度の火傷の場合、皮膚に水ぶくれができて、かなり焼けるような痛みを伴います。皮膚の表面にできる傷は10~15日位で治り火傷の跡は消えますが、もっと深い傷は治癒するまでに時間がかかり傷跡が残ることもあります。
子どもは家で動き回ってばかりなので、家庭でこのような怪我をする可能性は充分あります。そこで、この記事では、子どもが熱湯で火傷をした場合の治療法について必要な情報をお伝えします。
子どもが熱湯で火傷をした時の対処法
まずは軽度と重度の火傷の違いとそれぞれの治療法を見ていきます。
軽度の火傷の治療法
あまりひどくない場合は、まず火傷をよく観察して、どの程度なのかよく見てみましょう。もし小さな火傷であれば、特に問題なく治療できるはずです。 もしもっと広い範囲の火傷の場合は、専門家に診てもらわなければいけないかもしれません。
軽度の火傷の特徴
- 患部が赤く腫れて痛いけれど、皮膚がはがれたり水ぶくれがない。
- 患部に水泡ができていても、炎症を起こしている部分が5~8 cm以内。
- 皮膚の表面がはがれて傷になる、または赤くなる。
- ひどい痛み、熱を持つ、軽い炎症を起こしている。
治療処置をするにはまず火傷を覆っている子どもの服を脱がせます。そして濡れたタオルで皮膚を押さえるか、患部を10~30分の間ぬるま湯につけると良いでしょう。
これで皮膚の熱が下がり、炎症を妨ぐことができます。患部に湿布や絆創膏を貼って、子どもの感染を防ぐ方法もあります。
さらに皮膚に損傷がなければ鎮痛剤またはアロエベラジェルを塗る方法もあります。
もし小さな火傷であれば特に問題なく治療できますが、もっと広い範囲の火傷の場合は専門家に診てもらわなければいけないかもしれません。
重度の火傷の治療法
火傷が重症でかなり深い傷になっている場合は、まず病院に連れていき診断してもらいましょう。熱傷が手のサイズよりも大きい時は、専門家に診察してもらう必要があります。小さい子どもにこのような火傷が起こると、他の症状も見られることがあります。
重症の火傷により子どもの様態が変わるので決して薬品を与えないようにしないと、有害な影響を及ぼすこともあるので気をつけてください。
重症な熱傷には軟膏、アロエベラ、クリームなどの製品を一切使わないようにしてください。この状況でできる事は救急処置をしてもらうまで待ち、それまでは殺菌されたガーゼなどを使って患部を保護するだけです。
深い火傷の傷は外科の処置が必要な場合と、24時間過ぎてから鎮痛剤や抗生物質で治療するだけで済むことがあります。
重度の火傷の特徴
- 表皮の喪失
- 皮膚が乾燥して見える
- 皮膚が白く変色する
- 浮腫
- 壊死
- 感染
子どもの健康状態や火傷の重症度のよって、完治するまでにかかる時間は変わってきます。一般的に軽度の熱傷は5~7日かかり、中度の熱傷は2~3週間位で治るでしょう。
子どもが熱湯で火傷をするのは残念ながら割と頻繁に起こり、深刻な結果をもたらし兼ねません。もしお子さんが火傷をしたら、ここでご紹介したアドバイスを参考に、できるだけ子どもの負担を軽くして安心させてあげてください。