アンダーヘアは処理した方がいいの?:体毛がある理由
最近では、何千人もの人が身体中の体毛を処理する傾向にあるようです。顔、脇の下、お腹、背中、足など、ムダ毛を剃ってしまいます。しかしアンダーヘアに関しては、どうも議論を呼ぶようです。アンダーヘアを剃った方がいいのか、迷ってしまうのです。
デリケートゾーンの毛を永久に剃ってしまうかどうかは、個人的に決めるべきことです。ツルツルにすると見た目にも触った感じも気に入る人が多いかもしれません。
しかし見た目など美容を考える前に、まず衛生面で良い点と悪い点について考慮してみることが大事です。これは男性にも女性にも言えることです。
アンダーヘアを処理するとどうなるか
流行の波に乗ってしまう前に、アンダーヘアの処理によって起こる問題点を意識しておいた方が良いでしょう。お肌のタイプによって色々と違いも出てくるでしょう。
それでも以下のような問題点は、男性女性の両方に共通して見られるものです。
皮膚への刺激や炎症
アンダーヘアの処理の後すぐは、皮膚がなめらかで外見にはとても良く見えることに気付くでしょう。しかしカミソリやワックスでの脱毛は皮膚に影響します。
脱毛用の製品を使うと、皮膚が刺激されて、特にデリケートな部分が痛く炎症を起こすこともあります。アンダーヘアの処理をする方法を間違えると、衛生面でも深刻な状態になり兼ねません。
切り傷、バクテリア、埋もれ毛
アンダーヘアの脱毛で適切な方法を取らないと、その後に悪影響が出ることがあります。
カミソリを適切な方法で使わないと、皮膚を傷付け感染を起こす可能性があります。これはデリケートゾーンに常に湿気があり温かいことが原因です。
アンダーヘアの処理を正しく行わないと切り傷になります。それから毛穴をふさいでしまい、その傷が治りにくくなります。
その状態だと、自然に毛が生えてこなくなってしまいます。皮膚の中で毛が生えていき、そこが腫れて痛くなり、感染を起こすこともあります。
痛みとかゆみ
アンダーヘアの処理には色々な方法があります。どの方法を選んだとしても、毛はまた生えてきて、その時かゆくなって辛いものです。
ほとんどの人がかゆいと、どうしても掻かずにはいられなくなってしまいます。しかし掻くことで、皮膚の毛穴が開いてしまい、不潔な手や爪と接触して炎症を起こします。
感染病になる危険
もちろんアンダーヘアがあることで、必ずしも性病にかからないという訳ではありません。それでもアンダーヘアはデリケートゾーンを保護し、直接的な接触をより防止する働きがあります。
そこでHPVなどの性病に感染する可能性を抑えると言えるでしょう。アンダーヘア処理の流行と共に、HPVの発症が増加したとも言われています。
「見た目など美容を考える前に、まず衛生面で良い点と悪い点について考慮してみることが大事です。」
脱毛による肌のトラブル
糖尿病、乾癬、湿疹などを患っている人は、医師に相談した方が良いでしょう。身体の状態によって脱毛をしても大丈夫かどうか指示を受けてからにして下さい。
皮膚の状態によっては、脱毛は難しいこともあるでしょう。痛みなどの肌のトラブルや、重症になり兼ねない感染を引き起こす可能性もあります。
自然な毛 vs 美容的処理
多くの人にとって、もう美容習慣となってしまっているので、これは単なる個人的な選択とも言えます。ムダ毛があることで、デリケートゾーンが臭くなるという主張もあるでしょう。
でもそれは必ずしも本当ではありません。アンダーヘアがあってもなくても、清潔なデリケートゾーンは人それぞれです。 適切に洗うことで、それ程深いな臭いはしないはずです。
体毛がある理由とは?
人間の身体のあらゆる部分には、その理由と役割があるために存在します。それぞれ持って生まれた機能を果たすためにあるのです。体毛のアンダーヘアも例外ではありません。けしてムダではなく、次のような機能があるのです。
- バクテリアや細菌が侵入するのを防ぐバリアとして、身体を感染や病気から保護します。つまりアンダーヘアは、デリケートゾーンを守る壁のような役割があるのです。
- 性交のために女性生殖器を適切な温度に保ちます。
- アンダーヘアにより、性フェロモンによって作られる匂いを発します。それはパートナーのリビドーを刺激するような性的な合図となります。
- デリケートゾーンの炎症など皮膚のトラブルを防止します。性交中にこすれて赤くなる、また下着がきつ過ぎる/ゆる過ぎるために皮膚が痛くなるのを防ぎます。
剃る、ワックス、その他の方法で脱毛することにもう慣れてしまった人もいるでしょう。しかしその習慣によって起こる、皮膚のトラブルを我慢する必要はありません。
脱毛の良い点と悪い点をよく考えた上で、自分の健康と衛生に何がベストなのか決めましょう。
何か質問があれば、医師に相談してください。自分の健康状態を説明して、アンダーヘアの処理が自分に適切かどうか確認すると良いでしょう。