子供のアトピー性皮膚炎に関して覚えておいて欲しい15のこと

アトピー性皮膚炎は肌に乾燥や不快感を与えます。子供も例外ではありません。
子供のアトピー性皮膚炎に関して覚えておいて欲しい15のこと

最後の更新: 18 11月, 2018

両親がアトピー性皮膚炎など、皮膚疾患への対処方法を知っておくことはとても大切です。

皮膚は私たちの体の中で最大の器官です。それにもかかわらず、注意がおろそかになりがちな器官でもあります。

また、汚染、温度変化、太陽放射によって皮膚は目に見えず傷ついています。すでに皮膚疾患を患っている場合には悪化する恐れもあります。

一般的な皮膚疾患

アトピー性皮膚炎は、ここ近年、ますます増加している炎症性の疾患です。子供の症例が全体の約90%を占め、6歳未満の子供の20%がこの病に苦しんでいます。

アトピー性皮膚炎は親が子供に皮膚科を受診させる大きな理由の一つです。一般的には、5歳前後に現れることが多いようです。

罹患者の中には、生涯にわたってアトピー性皮膚炎と付き合っていかなければならない人もいますが、一方で年を経て克服する人もいます。また、アトピー性皮膚炎が成人後に発症することは非常に稀です。

赤ちゃんの場合、生後2〜3ヶ月から症状が現れることがあります。肌の乾燥、かゆみ、皮膚の赤みを伴う発疹が特徴的な症状です。

発症箇所は頭皮、頬、、肘が一般的です。

赤ちゃんの皮膚をケアする

アトピー性皮膚炎の治療法

現在、アトピー性皮膚炎に対しての治療法はありません。しかし、発症させないことは可能です。以下のアドバイスを参考にしてみてください。

  1. 発症原因を特定することが、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に対処するための第一歩です。一度発症してしまうと、再発の可能性を高めてしまいます。アトピー性皮膚炎は身体の免疫反応に関係していると言われています。したがって、動物の毛や、ふけ、ダニの死骸、花粉、埃などのアレルゲンを避けることが重要です。
  2. クレンジングや、保湿、肌を保護する際には、アトピー性皮膚炎の方向けに作られた製品を使用してください。刺激の強い、石鹸や、香水、アルコール等は避けましょう。
  3. 肌を洗った後には、擦らず、肌を叩くようにふき取りましょう。子供の肌を傷つけないように、柔らかいタオルを使ってください。
  4. アレルギー反応を引き起こす可能性のある、合成繊維やウールは避けてください。綿の服がアトピー性皮膚炎の子供には最適です。
  5. 子供の衣服を洗うときには、衣服に付着した洗濯洗剤を取り除くために、余分にすすぎを行ってください。また、柔軟剤の使用は避けてください。
  6. 治療について、医師のアドバイスを仰いでください。症状が治まり始めたからといって、治療を止めてはいけません。再発する可能性があります。
  7. 最低でも、1日2回、子供の皮膚を保湿してあげてください。クリーム、ローション、オイルなどを使用すると良いかと思います。モイスチャークリームは、肌の弾力回復や、肌を刺激やかゆみから保護する効果があります。
皮膚をケアする アトピー性皮膚炎
  • 子供のお風呂にはぬるま湯を使用してください。乾燥した肌を悪化させるために熱いお湯は避けてください。
  • 子供の爪を短く切っておくようにして下さい。そうすることで、子供が皮膚を掻いてしまったときの皮膚へのダメージをけいげんすることができます。
  • 長風呂はアトピー性皮膚炎の子供にはよくありません。お風呂は10分以内に済ませるようにしてください。また、1日に複数回の入浴またはシャワーを浴びることは避けるべきです。毎日入浴する必要がないのであれば、一日おきに入浴する方が良いかもしれません。これについては、年齢や天候と相談してください。
  • 室内環境は涼しく、潤いを絶やさないようにしてください。毎日部屋を換気し、冬には室温が高くなりすぎないように注意してください。
  • 子供に必要以上に暖かい服装をさせないようにしましょう。汗がアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうこともあります。
  • 毎日、日焼け止めを使用してください。
  • 皮膚を敏感にする副作用をともなうアレルギー薬を服用していなければ、日光が皮膚に良い場合もあります。しかし、太陽が最も強い日中は避けてください。
  • 子供に症状について伝えておきましょう。そうすることで子供自身も肌のケアに取り組むことができます。これも発症を最小限に抑えるために非常に重要です。

子供のアトピー性皮膚炎に対処するためにも、このアドバイス参考にしてください。再発を抑える、重症化を避けることはもちろんのこと、子供自身がアトピー性皮膚炎に立ち向かう手助けをしてあげてください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。