【赤ちゃんの成長】生後1年間に見られる発達について
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赤ちゃんが生まれてから最初の1年の間は、どのように成長していくのでしょうか? 1か月ごとにどんな発達があるのでしょう?
赤ちゃんの1年間には信じられないような変化が待っています。いつも寝てばかりの新生児が、すばらしい精神運動力を上達させて小さな人間へと成長していくのが見られるでしょう。
最初の12か月の間に赤ちゃんは自分の環境との関係を作り上げる方法を学びます。まずは身体の動きによってコントロールし始めます。それから喃語という音を発してコミュニケーションを図るようになり、最初の言葉を発することもあるでしょう。
では赤ちゃんに見られる発達についてもっと詳しく見てみましょう。
生後1年間の赤ちゃんの発達段階
まず赤ちゃんができるようになる様々な能力をご紹介します。赤ちゃんの発達はそれぞれなので、説明にある年齢とお子さんの成長が合わなくてもご心配なさらないでください。
成長段階の説明は一般的な目安であって、子ども達は皆それぞれのタイミングで発達するでしょう。そこでお子さんがまだ特定のスキルをまだこなせないとしても、忍耐強く見守ってあげてください。
生後1年間の赤ちゃんの第一発達段階
1か月
- 赤ちゃんは泣くことでコミュニケーションする。空腹、おむつ替え、心地が悪い、抱っこされたいことを伝える。
- この期間、赤ちゃんは光を探して目を動かす。そして音に反応して、腕と足を動かす(モロー反射)。
- 新生児は他の不随意運動(反射)も示す。例えば、口の近くに何かを感じると吸引する。他にも、足の裏を触ると足を丸めたり、手を握ったり開いたりする。
2か月
- 赤ちゃんは、家族の顔など外界の刺激によって笑顔を見せ始める。
- 親指をしゃぶることができる。
- この時点で、注意を引くために音を発することを始める。
3か月
- 生後3か月になると、赤ちゃんは特に鮮やかな色などの視覚的刺激に興味を見せ始める。
- クーイングのような音を発し始める。
- 自分の周りにあるもの全てに興味を持ち始める。音がする方へ顔を向けることが確認できる。
4か月
- 赤ちゃんは頭を持ち上げることができ、自分の手に注目するようになる。物をつかんで、振ることができる。
- 4か月目に入ると、赤ちゃんはよく笑うようになり、人(特に笑った顔)に惹かれるようになる。
- この段階では、赤ちゃんは一人でいることを嫌がる。
生後1年間の赤ちゃんの第二発達段階
5か月
- 赤ちゃん言葉が増えてきて、自分の声を聞きたがる。自分が発する音を聞き始める。
- 子どもによっては、5か月位で最初の歯が生え始める。
- 赤ちゃんが仰向けになって自分の足をつかむ。
- 違う色を識別し始める。
6か月
- 手伝ってもらいながら、うつ伏せに寝て上体を持ち上げる、または自分で寝がえりを打つようになる。
- 自分の手で哺乳びんをつかみ、物を片手からもう片方の手に持ち替えることができる。
- 手を伸ばして、抱っこしてもらいたいことを伝える。
- 自分の足を口に入れることに興味を示す。
生後1年間の赤ちゃんの第三発達段階
7か月
- 支えがなくても赤ちゃんは自分で座れるようになる。
- 上手に手を使い、ものを操作できるようになる。
- 赤ちゃんは無作為に音節を発音し始める。
- この時期学習のペースが速くなる。
8か月
- 赤ちゃんは知らない人に対して恐怖を感じたり、嫌そうにして、人見知りで泣くこともある。
- 仰向けに寝ていると、寝返りを打って自分でうつ伏せになり、床で遊ぶことを楽しむ。
生後1年間の赤ちゃんの第四発達段階
9か月
- 赤ちゃんはおもちゃをつかんで、投げてみることを試してみる。
- 支えがなくても、15分ほど座っていられる。
- この時期はいはいを始める子どももいる。しかし全ての赤ちゃんはそうでなく、それでもごく正常な発達と言える。
10か月
- 赤ちゃんは家具など他のものにつかまりながら、自分で立ち上がることができる。
- 最初の言葉を発し始めて、大抵の場合は「ママ」や「パパ」のことが多い。
- この年齢の子どもは、見えるものをたたいて音を出すことを楽しむ。
- この頃から、知らない人にでも誰かに手を振るようになる。
生後1年間の赤ちゃんの第五発達段階
11か月
- 赤ちゃんは言葉を発音し始め、適切な使い方ができるようになる。「ほしい」「もっと」「いや」などの言葉の意味を理解できるようになる。
- 赤ちゃんは家具や大人の手につかまって、自力で歩き始める。赤ちゃんの準備ができていない時に、歩くことを強制しないようにする。
1歳の誕生日
- まだはいはいしていなかった赤ちゃんは、1歳の誕生日の頃に歩き始めることがある。はいはいをしている子どもは歩き始めるのがもっと遅くなる。
- 立ち上がり座ることができる赤ちゃんは、疲れたら自分で座る。
- 親指と人差し指を使って、小さなものをつかむことができる。
- この年齢の赤ちゃんは愛情表現をよく受け入れ、自分でも愛情を示す。
- 見えるものは何でもつかみ取る。そこで危ないものや壊れやすいものは、子どもの届かない所にしまうように注意する。
生後1年間の赤ちゃんのまとめ
赤ちゃんが1歳になるまでの1年間に起こる発達の段階をご紹介しました。しかし全ての子ども達が、同時に達するわけではありません。前述のように、時には1か月前や1か月後にできるようになることがあっても、それも全く正常な成長発達なので心配しないでください。