代父母が子どもの人生に果たす役割
キリスト教では、子どもの洗礼の初めに、代父母が子どもの人生における相談役、教育役を引き受けます。また、この役目を果たすことは非常に重要とされています。
仏教徒が多い日本では一般的ではありませんが、お子さんに代父母を選んであげることは大切なことです。そうでないと、これは単に宗教的な伝統儀式を行うだけのものになってしまいます。
歴史的には、代父母は両親が亡くなった場合に子の世話をし、育てることになっていました。
しかし、今日では、こういったことに関する法的な書類を書いた場合にのみ、それが有効になります。そしてもちろん、裁判官がこの書類を読み、子どものその時の状況やその子の意思が考慮に入れられます。
代父母と後見人
上で触れたように、お子さんの代父母は、洗礼の場で象徴的な役割を果たします。その時点から、代父母は子どもの人生において大切な存在になるのです。
しかし、あなたのお子さんに対する法的な責任はありません。お子さんを育てることができなくなるような悲劇的な出来事が起こったとき、代父母には法廷での法的な力がありません。
それと同じように、教会も、子どもの代父母が当然特定の基準を満たしているものと考えているかもしれません。
例えば、その人に教会の信仰者であり、メンバーであるということを公言するよう要求することもあります。
また、洗礼のためのクラスを受講して、この儀式での役割と将来の責任について学ぶように頼むこともあります。
もしもあなたの子どもの代父母に、自分がそばにいられなくなった時の後見人になってもらいたいならば、そのことをその人と話し合いましょう。
その人があなたの提案を受け入れてくれたら、弁護士と話してあなたの意図が書かれた法的な書類を作成してもらいましょう。
「親は、子どもの代父母をとても真剣に選ばなければなりません。これは家族の義務であるだけでなく、近しい友人に名誉を与えることでもあるのです。」
代父母の役割とは?
一般的に、親は代父母に以下のようなことを期待しています:
- 子どもと強い絆を持ち、子どもの人生を通してそばにいてくれること。子どもの代父母が、子どもの毎日の生活に積極的に関心を示し、大事なイベントの時だけ顔を出すということがないようにすることがとても大切です。
- 二人の関係が信頼関係に基づくものでなければなりません。あなたが選んだ人は、家族のようになるべき人です。あなたのお子さんの代父母は、二番目のお父さんお母さんのように、子どもが信用できる、友達のような人であるべきです。このような誠実な人間関係が、素晴らしい絆を生むのです。
- 代父母は、あなたのお子さんの心の形成をガイドする人として行動する必要があります。つまり、確固たる基礎と良いお手本を見せてあげるということです。ときに、代父母からの教えや導きの方が、特に10代の若者などにとっては本当の親よりも受け入れられやすいということもあります。
- カトリックの代父母の場合は、親の手をとって信頼を守ることを説明する義務があります。
この役に適している人を見分けるには
叔母や叔父、兄弟や祖父母、いとこなど…こういった人々は家族のつながりがあるので、絆を作ることができます。しかし、代父母は選ばれるのです。
お子さんの代父母を指名することは、あなたが意識的に行わなければならないことです。その際、この決定が子どもの将来に重要な影響があるということを念頭に置いておかなければなりません。
あなたが選ぶ人は、家族の一員か、近しい友人であるべきです。また、その人が本当にこの役割を受けたいと思っているか、子どもの人生に積極的にかかわることができるかをきちんと確かめましょう。
家族にはそれぞれのしきたりがあります。例えば、近い家族に代父母になってもらうよう頼む家族もいます。
一方、子どものころからの友人に、その絆を保つために代父母になってもらうことを望む人もいます。
また、経済的なステータスや地位で代父母を選ぶという家族もいます。
しかし、家族のしきたりは決定的な要因であるべきではありません。代父母は、あなたのお子さんと共有できる健康な精神を持った人でなければならないのです。
あなたが絶対的に信用できる人で、良い教育をしてくれると頼れる人を選ぶべきです。
影響のある要素
地理的な距離
ソーシャルメディアが私たちを近づけてくれているのも事実ですが、子どもの代父母は近くに住んでいるに越したことはありません。
お子さんが必要な時にハグをしてあげたり、一緒に出掛けたり、人生について話したりして午後の時間を過ごしたりできる方がいいからです。もちろん。それを決めるのは両親です。
年齢
年齢は上の人は絶対にいい相談役になってくれるでしょう。しかし、この関係性が長い間続いたらどんなに素晴らしいか、ということも考えてみた方がいいかもしれません。
誰にするか決めるときには、この年齢の違いのことも考えるといいでしょう。
心理的距離
これもまなカギとなる要素です。あなたが代父母として選んだ人は、あなたと同じ価値観や信条を持っているだけではだめです。自分の気持ちを表現するための心の知性を持っている人であるべきなのです。
親の選択
親は子どもの代父母を真剣に選ばなければなりません。
これは家族の義務であるだけでなく、近しい友人に名誉を与えることでもあるのです。
代父母は子どもの人生に決定的な影響を与えるかもしれません。そしてお子さんは一番いい人に代父母になってもらうに値します。
あなたが選ぶ人は、完全に信頼できる人で、この大きな責任を喜んで受けてくれる人であるべきです。
お子さんの代父母になってくれるよう誰かに頼むということは、あなたの人生で一番の信用をその人に置いているのだ、という意思表示になります。
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