赤ちゃんが食事を拒否する時どうすればいいの?
健康のために栄養はとても大切だということは、誰もが知っています。多くの両親は、赤ちゃんが食事を拒否すると心配になってしまうのは自然なことでしょう。赤ちゃんが食事を拒否しても、きちんと大きくなれるのでしょうか?
今回の記事では、食事を拒否する子どもへの対処法を説明します。
まず赤ちゃんが食事を拒否する理由を探してみる
まず、子どもが最初に食べ物を拒否し始めた時期を見極めるよう、小児科医は勧めています。
子どもがいつも食べることを拒否しているのであれば、次の状態が考えらるでしょう。
- 胃酸の逆流:呑酸と呼ばれるこの症状は、赤ちゃんが食べ物を消化するのに、充分な胃液が作り出されないために起こります。普通は生後数週間で自然に治る問題です。子どもの胃の中の胃酸が多すぎても、呑酸が起こります。その場合、胃酸の逆流は腹痛を伴うので、子どもは食べる度に泣くかもしれません。
- 乳糖不耐症:これは身体が必要な乳糖の減少により引き起こされる症状です。乳製品を消化するのに酵素が必要です(チーズ、ヨーグルトなどの乳製品は、既に発酵しているので含まれません。)乳糖不耐症は腹痛を起こします。子どもにこのような不耐症が見られる場合は、他の成分への不耐症もある可能性があります。
- 親の非現実的な期待:赤ちゃんは食べる必要があるから食べるのであって、義務で食べている訳ではありません。両親の多くは子どもがあまりよく食べないと言い張りますが、実際問題は赤ちゃんのせいではないのです。むしろ親が現実離れをした期待するところに問題があります。
子どもが食事を拒否するのが、最近起こり始めた場合は、できるだけ早く原因を突き止める方が良いでしょう。早い時点で問題を解決するべきです。
よくある食事拒否の原因
- 消化の問題:食べ物の消化が悪いと、下痢、腹痛、不快感、嘔吐などの症状が見られます。
- 子どもが何かしらの病気にかかっている可能性:それが原因であれば、子どもの食欲が無くて当然です。インフルエンザや発熱だとしたら、食べたくないとしても仕方がないでしょう。
子どもが食べるようにするアドバイス
食事を拒否する原因が分かったら、どのように子どもが食べるようにするか考えます。
次の5つのアドバイスを参考にして下さい。
- 食事の時間を楽しくする。生まれて最初の1年目は、赤ちゃんが感じること全てが、良い事と悪い事に振り分けられます。落ち着いて食事時間が過ごせるのであれば、食べることが良い事としてとらえるようになるでしょう。
- 食べ物の温度に気を付ける。赤ちゃんは食べ物が熱いか冷たいかということが分かりません。そこで、それぞれの食事に適した温度で食べさせるようにしてみましょう。
- 加工食品を避ける。はちみつ、紅茶、風味付けがしてある食品は、与えないようにしてください。赤ちゃんの身体はまだこれらの食べ物を消化できません。自然な食べ物を選び、色々な種類の果物を食べさせましょう。アップルソースやナチュラルヨーグルトは最適です。
- 大人と赤ちゃんの両方の衛生に気を付ける。食事を作る大人も、食べる赤ちゃんも、手を洗いましょう。お皿やスプーンやフォークもきちんと洗い、清潔にしましょう。
- 子どもが嫌いな食べ物を強制しない。お子さんは常に新しい味や食感を見つけ出しています。最初に食べた時、果物や野菜が嫌いでも、これからもずっと嫌う訳ではありません。別の機会に食べさせることにして、他の食べ物を与えましょう。
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母乳や粉ミルク以外のベビーフードを与えるタイミング
生後4~6ヵ月頃から、果物や野菜を使った離乳食を始めてみると良いでしょう。
違う食材を少しずつ取り入れて、赤ちゃんが慣れるようにしましょう。
一種類ずつ新しい食材を追加することで、子どもの好き嫌いが分かります。食べ物の温度について、熱いか冷たいかなど、メニューに合ったものと子どもが好む温度もはっきりします。
世界保健機構では、赤ちゃんが6ヵ月になるまでは母乳だけで育てることを勧めています。その後は母乳と共に他の離乳食も与え始めるのが良いでしょう。
子どもの年齢に合った食べ物を選び、食べても安全なものを与えるようにして下さい。子どもは、歯がまだ生えそろっていないので、うまく噛めないということを覚えておいて下さい。
つぶしたジャガイモやその他の野菜、すりおろしたリンゴやナシ、ニンジンジュースなど、健康で自然な食べ物がお勧めです。
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子どもが食事を拒否したら、専門家に連れて行くべきか?
前述のように、拒否し始めた時期をよく思い出して、あまり心配しないようにしましょう。そのことを踏まえた上で、子どもが食事を拒否する理由を探し出して下さい。
もしかしたら一時的な状況かもしれません。ある種の食べ物や、調理の仕方だけに問題があるの可能性もあります。
もちろん問題が深刻であれば、すぐに医師の診断を受けて下さい。それから症状が続いて、子どもが食事に興味を持たないのが長期間続くようであれば、受診が必要でしょう。
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