働くママの1日はパパが働く2日分に等しい
働くママの1日は長く、疲れるものです。最近の研究では、フルタイムで働くママがこなす仕事の量は、パパが2日間でこなす仕事の量に等しいという結果が出ました。
通常、異なった業種や給与などについて比較を行う際には、勤務時間内に行った仕事量が考慮されます。
しかしママの1日となると、仕事の他に家事が加わって、そう簡単な計算にはなりません。
最近では、家の外での仕事と家の中での仕事を両立する傾向があり、1日のうちに実に様々な仕事をこなしています。ワーママは、フルタイムで勤務する女性でもあるのです。
このために、働くママの仕事には終わりがないように感じられます。仕事は朝早くから始まり、夜遅くまで終わりません。
正確な検証が難しい課題ではありますが、スペインにおける労働法規3/2007号に従い行われた研究では、働くママの1日は、父親の2日分の労働に等しいという計算結果が出ました。
これはどういう意味なのか、どのような状況を示すのか見ていきましょう。
働く母親たちの権利
スペインの法律は、仕事の他に子育てをする母親たちを援助するために改善されてきました。
1. 産休
スペインでの産休は通常、出産後、最長で16週間取ることができます。また、以下の場合には延長も可能です。
- 双子の場合は2週間追加
- 三つ子の場合は4週間追加
- 障害や健康上の問題のある子供を出産の場合は、2週間追加
さらに、妊娠中の休暇取得も、職場に通知の上で可能です。以下の場合には自由に職場を離れることができます。
- 妊娠に関わる検査、検診など
- 出産準備
- 妊娠による体の不調など
2. 勤務時間の短縮
子供のいる女性は、子供が12歳になるまでは自分の勤務時間を調整することができます。勤務時間を短縮することも可能ですが、大抵の場合はそれに伴い収入も減ることになります。
3. 無給休暇
母親が一人で乳児を育てなければならない場合には、3年未満の休暇が認められます。自分の役職を保持ことができ、福利厚生にも影響はありません。
休暇を取り始めて一年後に、自分の役職を引き続き保持するかどうか選択する権利があります。この時点で職場復帰したい場合には、特別な手続きなく、全く同じ役職に戻ることができます。
4. 解雇
職を失う可能性を考慮しておくことも重要です。会社から解雇される可能性もあります。
このような場合には、4ヶ月まで延長可能な失業保険を受け取ることができます。
働く母親の仕事には終わりがないように感じられます。朝早くから始まり、夜遅くまで終わりません。
5. 母乳による育児と仕事
生後9ヶ月までの間、母親は母乳を与えるために、有給で1日のうち1時間を取ることができます。
また、1日の勤務時間を1時間減らすことも可能です。
働くママの1日の本当の価値は?
2015年にアメリカで行われた算定によると、母親としての仕事は年間で65,300ドルに相当する労働で、アメリカの平均年収の2.5倍です。
これによると、平均的な母親で週に1,735ドルの収入となります。これには子育て、ガーデニング、家の中のデコレーションをする時間も含まれます。
働くママへの補助
スペインでは、働くママへの月100ユーロの補助金が支給され始めてしばらく経ちました。月々の支給か、1,200ユーロの一括支給かが選べます。
この援助金は、子供が3歳になるまで受けることができます。この支給は社会福祉基金から支払われます。
また、この援助金は養子縁組や里親の場合でも受けることができます。
働くママの1日は、仕事と家族の両方のための様々な責任だらけです。
幸運にも、働くママの忙しさを理解する文化と、それを支える法律が整いつつあります。それでも、働くママを支えるためにできることが、まだまだあるのが現状です。