母乳育児のメリットとデメリット
母乳育児 は赤ちゃんの健康にとても大切なものです。今回はそのメリットとデメリットについてお伝えします。
米国小児科学会(AAP)、米国医師会(AMA)、米国栄養士会(ADA)、それに世界保健機関(WHO)は、赤ちゃんにとってベストな食事は母乳であるとしています。母乳は感染やアレルギー、慢性的な病気を予防します。
ですが全ての物事にはメリットとデメリットがあります。ここではそれをご紹介しましょう。
母乳育児 :赤ちゃんに良い
母乳は赤ちゃんに良い効果をたくさんもたらします。健康にも重要なものなので強くお勧めします。
赤ちゃんにとって母乳が良い理由:
1.栄養分がたっぷり。赤ちゃんの栄養摂取には最適なものだという専門家もいます。
2.感染やその他の病気を予防する。母乳は赤ちゃんの免疫システムを強くするため、感染症にかかりにくくなります。耳の感染症や下痢、呼吸器官の感染症、髄膜炎などを予防します。
3.栄養が豊富で消化活動を改善する。母乳で育った子は消化に問題を抱えることがあまりなく、必要なビタミンやミネラルをしっかり摂取できます。
4.母乳の味はバラエティに富んでいる。お母さんは一日にいろいろなものを食べています。そのため、母乳の味もその日その日で違うのです。
5.母乳で育った子は頭が良くなるという研究結果も出ている。母乳で育った子はそうでない子に比べて知能指数が高めであることが分かっています。
6.母乳育児は母親にも良い。母乳を与えているとカロリーを消費し、母親としての自信につながり、一部の研究では乳がんのリスクも低まるという結果が出ています。
7.母乳は母と子のつながりを深める。肌と肌が触れ合うことで、絆が深まるという母親もいます。
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母乳育児にはデメリットもある
母乳育児にはたくさんのメリットがあるにも関わらず、一方でデメリットもあります。
1.痛みや不快感を伴う。赤ちゃんに母乳をあげ始めた最初の頃は特に、痛みなどを感じ不快に思う人もいます。最初の1分ほどで痛みは通常治まりますが、もし痛みが続くようなら感染症の可能性もあるので医師に相談しましょう。
2.母親は適切な食材を食べなければならない。たとえば、授乳中の母親は水銀を多く含んでしまっている魚をあまり食べてはいけません。
3.母親の自由が少なくなる。時折ボトルを使って授乳するようにしておけば、パートナーや親族に預けて出かけても、その人たちが授乳することが出来ます。
4.授乳回数が多い。母乳は粉ミルクに比べて授乳する回数が多くなります。
5.食べるものに気を付けなければならない。もし母乳育児をしていなければ、食べるものを自由に選ぶことが出来ます。
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母親の愛は常に偉大だが、子供に対する有り余る愛情と相まって、それは崇高なものとなる
-エンジェル・ガニベット
ススメ
1.通常12か月、1歳になるまで母乳を続けるよう勧められますが、それ以上続けても良いです。
2.粉ミルクもヘルシーな代用品です。成長するのに必要な栄養分をたっぷり含んでいます。
3.母乳育児をするかどうかは自分で選択しましょう。個人的な選択なので、メリットとデメリットをしっかり考えて決めてください。
何度も言いますが、母乳育児をするかどうか自分自身で決めるようにしましょう。大事な情報をしっかり集め、赤ちゃんの健康にとってなにが一番良いのかを考えてください。
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- May PA., Hasken JM., Blankeship J., Marais AS., et al., Breastfeeding and maternal alcohol use: prevalence and effects on child outcomes and fetal alcohol spectrum disorders. Reprod Toxicol, 2016.