子供は何歳まで小児科医に行かせるべき?
子供が10代になり、思春期を迎えるころになると、保護者は子供を小児科医に連れて行くべきか、一般の病院に行くべきか、疑問に思うかもしれません。
小児科医はその名称どおり小児しか扱わないと思われがちですが、実際は14歳〜17歳までの子供の診察もできるのです。
今回の記事では、小児科医の役割について、また、特定の年齢になったら小児科には連れて行かない方が良いのか、その詳細ついて紹介します。
小児科医の役割
そもそも、小児科医と子供との関係は、生まれたその日から始まります。それ以降、赤ちゃんの健康は小児科医と保護者の連携の中で守られるといって過言ではないでしょう。
この世に誕生してから数年の間には、1年に4,5回は小児科医にかかる機会があるかと思います。思春期に入って、健康に問題がなければあまり行く機会はないかもしれません。
小児科医はもちろん医師の役割を果たしますが、加えて栄養や、病気の予防、子供の発育に関して質問や問題に答える保護者のアドバイザーでもあります。したがって、小児科は医師のなかでも最も包括的な専門分野の一つと言えるでしょう。
子供をどの位の頻度で小児科医に連れて行くべきか?
小児科医への通院には、以下のポイントを参考にしてください。
- 健康な新生児の場合、最初の診断は生後5日目または10日目にしましょう。
- 生後6ヶ月までの赤ちゃんは健康状態を正確に知るためにも、月に一度は健康診断を受ける必要があります。
- 6ヶ月から12ヶ月の間は、2ヶ月に1度の定期診察が必要です。もちろん、これは問題なければの話です。
- 1歳になるまでは、どんなに忙しくとも、3ヵ月に1度は小児科医に診察をお願いしましょう。
- 2歳から5歳までの間には、半年に1度は小児科医で健康診断を受けましょう。
- 6歳から14歳までは、一般的な健康診断を年に1度は受けるようにしましょう。
子供に健康問題が発生した時にはかかりつけの小児科医に担当してもらうべきです。専門知識が豊富なことに加え、子供のこと、家族のこと、をよく知る医師に処置、投薬の判断をしてもらうことが理想的です。また、必要に応じて他の専門機関、専門家を紹介してもらいましょう。
小児科医が17歳までの子供を担当する国もあります。しかし、これは医学的に理由というより、政治的、社会的理由によるものです。子供が15歳を超えていれば、一般の医師にかかっても問題ありません。家族、子供と相談して選択してください。
「スペインでは、小児科医は17歳までの若者を治療します。また、ベネズエラなど、小児科が20歳までの若者を担当する国もあります。」
10代に入った子供を小児科医に連れて行く理由
15歳を過ぎれば、大人と同じように一般の医師にかかって問題ありません。しかし、小児科医に通わせる保護者がいることも事実です。
これは、家族と医師との付き合いの長さや、信頼関係によるところでしょう。保護者によっては、別の医師に診てもらうことが非合理的だと感じる方もいるのです。
また、保護者だけでなく、子供と医師の間に良い関係が築かれていれば、小児科医に通わせたいと考えるのも当然かもしれません。
子供と医師の間に良い関係が築かれていれば、成長し、思春期になった時に、身体への疑問を気軽に相談することができるでしょう。
子供が小児科医を受診する国際的な上限年齢は14歳です。しかし、入院を必要とするような大きな病気の場合には 成年年齢までを対象とするスペインのような国もあります。