妊娠中に服用を避けるべき薬について

薬の中には胎盤を通過し、赤ちゃんに先天性欠損などの悪影響を与える危険性があるものもあります。妊娠第一期には特に注意を払う必要があります。
妊娠中に服用を避けるべき薬について

最後の更新: 21 2月, 2019

イブプロフェンやオメプラゾールなど、ごくごく一般的に服用されている薬の中には胎児に悪影響を与える可能性のあるものもあります。ですので、妊娠中にはそういった薬の服用は避けるよう気をつけてください。今回は妊娠中に服用を避けるべき薬を紹介したいと思います。

これからお母さんになる方は妊娠中にどのような薬の服用を避けるべきかを知っておくべきです。赤ちゃんに害が及ばぬよう、予防することが重要です。

妊娠中には、いかなる薬を服用する前にもかかりつけの医師に相談するようにしましょう。出産後、母乳を赤ちゃんに与える際も同様です。

妊娠中に服用を避けるべき薬

妊娠には赤ちゃんに害を及ぼす危険性の成分を把握しておかなければなりません。

薬の中には胎盤を通過し、赤ちゃんに先天性欠損などの悪影響を与える危険性があるものもあります。妊娠第一期には特に注意を払う必要があります。

では、実際に避けるべき成分や薬を見ていきましょう。

1.オメプラゾール

オメプラゾールは胃を保護する目的で服用されます。同様の他の薬と比べると、そこまで強力ではありませんが、胎児に悪影響を与える危険性があるので服用は避けてください。

妊娠中でも服用して問題ない安全な胃薬もあります。医師に相談してみてください。

2.経口避妊薬

経口避妊薬はダウン症のリスクを高めると言われています。生殖器や尿路に支障をきたしたり、膣ガンのリスクを高めるとも言われているので、服用する前には必ず医師に確認してください。一般的に妊娠中には絶対に服用してはいけません。

妊娠中の薬の服用

3.コルチゾン(重炭酸塩)

コルチゾンは母親ならびに胎児のpH値を上昇させます。また、口蓋裂という外表奇形の一種を引き起こす危険性が指摘されています。

こういった成分を含む薬には注意が必要です。

4.非ステロイド系抗炎症薬

妊娠も後半に差し掛かると、イブプロフェン、アスピリン、ナプロキセンといった一般的の薬も避けなければなりません。授乳期にも服用してはいけません。

この薬は血管の拡張を促すプロスタグランジンの生産を抑制し、胎児の血流へ悪影響を与えます。

5.経口血糖降下薬

妊娠前にこういった薬を処方されている場合は、インスリン治療に変更した方が良いかもしれません。もちろん、まずはお医者さんの判断を仰いでください。こういった薬を服用すると、持続的な低血糖を引き起こす可能性があります。また、低血糖は子供の神経系に影響を与える危険性が指摘されています。

「妊娠中に避けるべきものの中には、タラの肝油が含まれています。ビタミンやミネラルの正常な吸収を妨げる危険性があります。」

6.ビタミンA誘導体

ビタミンA誘導体を含む薬も妊娠中には避けなければなりません。

ビタミンAを含む薬を高用量で摂取してしまうと、赤ちゃんの心臓や、脳、脊髄の奇形を引き起こす危険性があると言われています。

7.免疫抑制剤

ガン治療で用いられる薬剤の中には免疫系に影響を及ぼすものがあります。こういった薬剤も妊娠中は避けるべきです。関節リウマチの治療薬の中にもこのカテゴリに含まれるものがあります。

こういった薬は胎児の成長や免疫システムに影響を与えます。

妊娠中に摂取しても良い薬は?

まず前提として医者への相談は絶対です。ここでは妊娠中に服用しても母親と胎児の双方に悪影響がないとされているお薬を紹介します。

アセトアミノフェン、アモキシシリンなどの抗生物質は、医師に従いながら服用すれば安全です。

妊娠中 服用 避けるべき薬

点鼻薬は3〜4日以上服用しないでください。

妊娠中の症状として頭痛は一般的なものです。そういった場合、不快感を和らげるためにパラセタモールが良いとされています。パラセタモールとアセトアミノフェンは実質的に同じです。

アスピリンやイブプロフェンは避けるべきだということを心に留めておいてください。

「便秘を防ぐためには、水分を多く取り、食物繊維が豊富な食事を摂ってください。」

最後にお伝えしたいのが、妊娠中にはどんな薬を避けるべきかを知ることは極めて重要だということです。知っておくことで赤ちゃんを危険にさらすリスクを軽減することができるのです。

他のお母さんが飲んでるからといって、それが安全なものとは限りません。身体は人それぞれ違います。薬を服用する前に医師に確認することが大切です。


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このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。