授乳中も妊娠できるの?
授乳中も妊娠はできるのでしょうか?多くの女性がこの疑問を持っています。この期間には生理がないため、ほとんどの人が不可能だろうと信じています。そして、そう思っていたのに予期せずに妊娠したという女性が多くいます。
稀にではありますが、授乳中の妊娠は実は可能ではあります。授乳という行為が避妊のための手段のようになる場合もありますが、それが完全に効果を持つためには、満たさなければならない難しい条件があります。
授乳中の女性の妊娠について理解するために、もう少し色々な情報を見ていきましょう。そして、望まない妊娠を避けられるようにしましょう。
授乳中の女性の体には何が起きている?
女性が出産した場合、生理が通常の周期に戻るまで3ヶ月から8ヶ月ほどかかります。 そしてその主な理由が、授乳による影響です。特に、赤ちゃんを母乳だけで育ている場合には、この影響をより明らかに感じることができます。
しかし、授乳がなぜ女性の生理周期に影響するのでしょうか? 実は赤ちゃんによる吸引と女性の排卵の間には直接の関係が存在します。赤ちゃんの吸引によって起こるホルモンの変化が、排卵を起こさないように影響するのです。
排卵が起こらないということは生理もなく、妊娠の可能性もありません。通常の場合、女性の体は少しずつ通常の状態へと戻っていきます。生理の周期が戻り、そしてそれにより妊娠がまた可能となります。しかし、このプロセスは複雑なもので、人によって異なります。
中には、出産後初めての生理が来る前に排卵が始まる女性がいるほどです。つまり、知らない間に排卵がまた始まっている場合があるということです。その場合には、授乳中でも妊娠の可能性が高まるということです。
授乳中の妊娠は可能です。しかし、一人一人の女性により異なります。
避妊のメソッドとしての授乳
授乳による避妊効果はLAM(授乳性無月経メソッド)と呼ばれています。 99%の成功率がある一方、一定の条件を厳密に守らなければなりません。
まず、まだ産後初めての生理が来ていないこと。そして産後6ヶ月未満であること。また、赤ちゃんを母乳でのみ育てていることが必要です。そして日中も夜間でも頻繁に授乳をしている必要があります。それぞれの授乳の間隔は、日中で4時間、夜間で6時間を超えないことです。
またミルクでの授乳はせず、離乳食もだめです。 また、あらかじめ母乳を絞っておくことも、この避妊法の効果を下げてしまいます。
もしこれらの条件を全て満たすことができるのであれば、授乳中の妊娠が起こることはほぼないと言えるでしょう。しかし、これらの条件の一つでも完璧に満たされていないと、予定していない妊娠の可能性はかなり高まります。
はい、授乳中の妊娠は可能です。
授乳は避妊法として利用することができる一方、100%の成功率を保つための条件は多く、必ずしもいつでも簡単な訳ではありません。したがって、授乳中でも妊娠することは可能です。そして、もしカップルが妊娠を望まないのであれば、別の避妊法に頼ることをお勧めします。
また産婦人科にカップルで訪れ、最適な方法についてアドバイスをもらいましょう。あなたにとって最適なメソッドとは、多くの要素によって変わります。それぞれの女性の個人的なシチュエーションや、産後のどのステージにいるのかなどです。
疑う余地もなく、コンドームはベストな選択です。母親となった女性の体のホルモンに影響がなく、赤ちゃんのための栄養にも影響しません。また、もしコンドーム以外の選択肢を希望するのであれば、他にもあります。
ミニピルもまた素晴らしい選択肢です。避妊用ピルと大変よく似ていますが、ミニピルにはエストロゲンが含まれていません。このために、赤ちゃんへの影響がなく、授乳中でも飲むことができるのです。
また、効果的で赤ちゃんに影響が一切ないという意味では、IUD(子宮内避妊器具)という別の選択肢があります。しかし、産後6週間未満の場合は、その利用を医師は勧めません。良い選択の例としては、産後6週間以降にこのメソッドを利用し、利用し始めてすぐの数週間はコンドームを合わせて利用するというものです。
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Contraception During Breastfeeding. (2010). In Breastfeeding. https://doi.org/10.1016/b978-1-4377-0788-5.10043-4