子どもの為のものもらい:治し方
ものもらいはチクチクと痛いので、子どもも大人も嫌がるコンディションの一つです。今回は子どものものもらいの治療と予防に関するアドバイスをおさらいします。
ものもらいは皮膚の炎症ですが、症状に苦しむ子供だけでなくお母さんにとっても頭の痛い問題です。
「かいちゃだめ」と何度言ってもかいてしまうので、状態がさらに悪くなります。ものもらいになったことがある人ならこの衝動が痛いほどわかりますよね。
ものもらいとは何なのでしょうか。これは膿のたまった軽い炎症で、まつげの付け根あたりの表面にできます。
皮脂腺(皮脂や油を作るところ)や汗腺が炎症を起こします。こういった腺は目を潤すための液体の物質を作っているのです。
ものもらいはまぶたの上にも下にもできます。これを、ものもらいよりも大きいですが痛みは少ない霰粒腫と混同してはいけません。この場合炎症を起こしているのはマイボーム腺です。
ものもらいは外側にも内側にもできます。後者の場合、その名の通り皮膚の内側にでき、見えませんが外側と同じように痛みます。内側は排出能力が低いので、治りは遅くなります。
ものもらいの症状は、まぶたが赤く腫れ、かゆくなり、触ると痛みがあり、涙が出て、膿のたまったおできができます。
たいていのものもらいは自然に消えます。
子どものものもらいの原因
この症状の原因は細菌感染です。たいていは連鎖球菌やブドウ球菌性の菌によるものです。ものもらいになったからといって、免疫力がなかったというわけではありません。
これらの菌は私たちの身体の中に住んでおり、ときに皮脂や垢、死んだ皮膚の菌などが詰まってしまうことがあるのです。
子どものものもらいを治すには
ほとんどのものもらいは自然に治りますが、治癒の過程を速めるためにできることもいくつかあります:
- 湿布を炎症の起きている場所にあてましょう。10~15分、1日に3~4回行いましょう。
- これに加えて、カモミールを垂らしてあげることもできます。痛みが和らぎ、炎症を抑えてくれます。
- 小児科に行けば、子どもの目に使用できる目薬や軟膏を処方してもらえるでしょう。
- お子さんがコンタクトレンズをしている場合は、通常の眼鏡に切り替えましょう。そして炎症が消えるまではそのままでいましょう。レンズを再び使うときは、適切な処置をしてきれいにしましょう。
普通はものもらいが治るまでには3~7日かかります。治らない場合は、嚢種になっている場合があるのでお医者さんに相談しましょう。
その場合、膿を出すために少し切開をする必要があります。これは局所麻酔を用いて行い、縫合もないので痛くありません。
ものもらいになったからといって、免疫力がなかったというわけではありません。
ものもらいを治すのにやってはいけないこと
ものもらいを治すためにやるべきことより、やってはいけないことの方が重要かもしれません。以下が特にやってはいけない3つです:
- つぶしてはいけません。ものもらいを破裂させてしまうと、感染がさらに広まってしまいます。
- かいてはいけません。お子さんが炎症を起こしている部位をかかないようにしましょう。さらに感染を悪化させてしまうだけです。
- お医者さんの診断なしにクリームや製品を使用してはいけません。ものもらいは目の近くというとても繊細な場所にできるため、強すぎる薬により大きなダメージが起きてしまうかもしれないからです。
子どものものもらいを防ぐには
子どものものもらいを防ぐための最も効果的な方法は、日ごろの清潔を保持することです。
手をしっかりと洗い、以前ものもらいができたことがあるなら、まぶたにたまる皮脂を時々きれいにしてあげるのも良いでしょう。
同じように、コンタクトレンズを扱うときは、手を清潔にすることがとても重要です。入れるときコンタクトが目に直接触れるからです。
大人も、寝るときはメイクをしっかりと落とす方が良いでしょう。長い間使っていないときは特にですが、マスカラ、アイライナーやアイシャドウの状態も時折チェックしましょう。
さらに、ものもらいができている人は他の人と個人的なアイテムを共有しないようにするということも考えなくてはなりません。例えばタオル、枕、サングラスなどなどです。
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