赤ちゃんが枕を使うべきでない理由

赤ちゃんが枕を使うべきでない理由

最後の更新: 18 6月, 2018

お母さんが知っておくべき主なことの一つとして、赤ちゃんは枕を使うべきではない、というものがあります。でもそれはなぜなのでしょうか?

小さい赤ちゃんや新生児でさえ、枕を使っても大丈夫だと思っている人も多くいますが、これはお勧めできません。なぜなら、赤ちゃんの体型は大人のそれとは異なるからです。赤ちゃんの首は小さく、身体に対して頭がずっと大きくなっています。

赤ちゃんが本当に必要になるまでは枕を使わないようにすることがとても重要です。準備ができる前に枕を使ってしまうと、枕で窒息してしまう恐れもあります。

寝るときに赤ちゃんが枕を使うべきでない理由は他にもあります。

赤ちゃんは枕を使うべきではない

赤ちゃんが枕を使うべきでない理由

  • 乳幼児突然死症候群を引き起こす可能性があります。うつぶせ寝をする赤ちゃんに枕を使わせると、反対向きになることができず窒息してしまうことがあります。ぬいぐるみやクッションでも同じことが起こる可能性があるので、ベビーベッドには置くべきではありません。
  • 赤ちゃんが枕を使うと、脊柱に不自然に曲がってしまう可能性があります。赤ちゃんの首は小さく、頭は身体に比べて大きいので、首が強制的に曲がってしまう恐れがあります。
  • 枕を使って寝るのは赤ちゃんにとって快適ではありません。あなたはいくつか枕を使って寝るのが心地いいかもしれませんが、赤ちゃんにとってはそうではないのです。そしてよく眠れないと、赤ちゃんは翌日イライラしてしまいます。枕を使うと寝つきが悪くなることもあります。
  • アレルギーになる可能性があります。私たちはさまざまな香りのする柔軟剤を使うので、枕やクッションを洗うときに気を付けなければなりません。赤ちゃんは嗅覚の発達途中なので、これはお勧めできないのです。

赤ちゃんはいつ枕を使えるの?

スペイン小児学会とアメリカ小児科学会は、子どもが枕を使い始めるのは2歳以降が良いと言っています。それ以降は、もし枕を使わせたいならば、薄く、小さくて硬いものを選ぶのがよいそうです。

実際、ここからは枕を使う方が良いとされています。子どもの肩が頭より大きくなることで、横向きで寝る際に頭が浮くことになるからです。

このとき枕は綿のように呼吸のできる素材で作られたものでなければなりません。ポリエステルなどの素材は避けた方が良いでしょう。なぜなら酸素が吸えなくなり、頭と首のあたりに熱が溜まりすぎてしまうからです。

専門家は、赤ちゃんが2歳になるまでは、寝るときに枕、ぬいぐるみ、ブランケットを使用することを避けるよう勧めています。

乳幼児突然死症候群を避けるためのアドバイス

枕の使用に加え、乳幼児突然死症候群を防ぐための方法が他にもあります。

  • 仰向けで寝かせましょう。赤ちゃんは常に仰向けで寝るべきです。うつ伏せで寝かせることは絶対に避けるようにしましょう。
  • マットレスはベビーベッドとぴったりの幅にし、柔らかすぎないものにしましょう。
  • 赤ちゃんはべっびーベッドの端に足がついた状態で寝るべきです。シーツもマットレスの下にしっかりとしまわれているようにしましょう。
乳幼児突然死症候群を防ごう
  • 弾力のある生地、プラスチック製の生地のブランケットを使うのは避けた方が良いでしょう。
  • 部屋の温度は18度~20度くらいに保ちましょう。
  • 赤ちゃんが寝ているときは、厚着をさせたりあったかすぎる毛布をかけないほうがよいでしょう。
  • 生後13週までは親と一緒に寝ることは勧められていません。
  • 生後1ヵ月はベビーベッドを親のベッドの近くに置くようにしましょう。

最も重要なことは、赤ちゃんが十分に成長するまで枕を使わないということです。子どもの身体と健康に害があるかもしれないからです。ベビーベッドをできるだけ寝るのに快適な場所にしてあげましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。