いじめから身を守る方法を教えよう

いじめから身を守る方法を教えよう
María Alejandra Castro Arbeláez

によってレビューと承認されています。 心理学者 María Alejandra Castro Arbeláez.

によって書かれた Macarena Esperanza Marina

最後の更新: 27 12月, 2022

世の中には、他の子供にとても残酷になり、一見何の理由もないのに限度を超えた行動をとる子供たちがいます。今回は、あなたの子供にいじめから自分を守る方法についてお話ししていきます。

このテーマは非常に重要です。なぜなら世界中の子供たちの間で身体的、社会的、心理的に苦痛を与えるいじめが増え続けているからです。実際、スペインの教育開発研究所が示す数字によるとスペインの生徒の4人に1人が学校でいじめを受けているということです。

この問題は、子供同士の関係に影響を与えるだけでなく、子供の自尊心や安心感、信頼なども傷つけてしまう、深刻なテーマです。ですから子供たちには、全ての人が良い人なのではなく、中には冷酷で感情面で重大な問題を持つ人もいるということを教えなければなりません。

もちろん子供を不安にさせるわけではありません。「害のある」人と離れるために付き合う友達を見極めることを説明するのです。「害のある」とは子供の生活にプラスになることがなく、逆に失望やフラストレーション、あらゆるタイプの嫌な思いをさせる人のことを示します。

 

いじめから自分を守ることを教えるのはなぜ?

子供にいじめっ子から身を守ることを教えるのはいろいろなメリットがあります。そうすれば学校でのいじめを防ぐことになるだけでなく、争い事をコントロールすることや、自尊心や安心感を育てることになるからです。

親としては、いつでも子供のそばにいて起こり得る一つ一つの危ない出来事から守ってあげたいと思うのは当然ですが、子供たちは大きくなると自立心が芽生え自分の世界や人間関係を作るようになり、自分の時間やスペースを必要とし始めます。

あなたが子供の人生において大きな存在でも、子供自身が逆境に立ち向かえることが非常に重要です。また、まずはいじめをする子供から自分を守ることを覚え、その上で他人に自分を尊重させ、一目置かせるようになることが大切です。

 

いじめっ子から身を守ることを教えるためのアドバイス

侮辱をかわすことを教える

いじめはどんなケースでもたいてい侮辱や挑発があり、それがいじめっ子が大体において自分より弱い子供の心や体を傷つけるための罠となります。

これは悲しいことに効果的なやり方ですが、子供にいじめっ子から身を守ることを教えるという意味では、そういう侮辱をかわすことを教えましょう。これは子供の人生でずっと先まで役立つ応用の効くスキルを与えることになります。

悲しい目の女の子

そのためには次の方法を教えてみてください。

  • 他の子の意地悪なコメントを無視し、気にしないようにすることのメリットを説明しましょう。そういう子が言うことは自分を映し出している、つまり弱い自分を反映させているのにすぎないからです。
  • 侮辱などたいしたことはない、言われても傷つかないということをいじめっ子に言い返す言葉を教えましょう。または言われたことを全く気にしていないように頭を上げてその場を去るようにさせましょう。
  • 相手の挑発をかわすことは弱虫なのではなく最も役に立つ効果的なテクニックであることを説明しましょう。
  • いじめっ子とは関わらないように言い聞かせましょう。できる限り離れ、二人きりにならず他の友達と一緒にいるように。それがそういう状況で一番勇気ある賢い方法です。

 

感情をコントロールするテクニックを教える

おそらくいじめっ子には、他の子供を怒らせたり泣かせたりパニックにさせたりすることで自分が強いと思いたい、注目を浴びたいという気持ちがあるはずです。ですので、その相手に侮辱や挑発に弱いところを見せると、ますます頻繁に嫌がらせをするでしょう。

言われた子供は挑発的な状況を前にした時、感情を見せないようにするのが良いのでしょう。もちろん簡単なことではないですし、多くの訓練や忍耐が必要です。そのために簡単で効果的なテクニックの練習をしてみましょう。

  • 10まで数える間、深く呼吸をしながら無表情を維持し、忍耐強くある訓練をします。
  • やられたからやり返すとか、同じ方法で仕返しをするということは教えないようにしましょう。残酷さを増幅させることは間違った価値観を植え付けてしまいます。他人の行動を理解するために、人の気持ちを考えることを教えましょう。
  • 自分がされてうれしいように他人に接することの利点について話しましょう。いじめっ子に優しく接すれば、その反応や何が起こっているのかを理解できずうろたえるでしょう。

 

助けを求めることを教える

いじめっ子から身を守るもう一つの方法は、いじめに一人で立ち向かうことを避けることです。それは、いじめを受けている子供が無防備で不安で自分を弱いと感じるものだからです。ですから子供には、他の友達やクラスメートのサポートを探すよう勧めましょう。

母親に泣きつく男の子

周りの人に助けを求めることは弱虫の印ではなく、結果として自分の弱い所を知る 自己批判の機会であり、一人ではどうしようもない問題を解決するためのサポートを探すということなのです。

 

子供とのコミュニケーションを大切に

子供時代の問題における最高のルールは、親子の間のコミュニケーションや会話をスムーズに維持することです。いじめから自分を守る方法を教えるにあたっても、両親の助け、支え、理解をいつでも子供が感じていることが不可欠です。

子供のいじめや虐待のケースでは、相手に脅迫されて起こっていることを誰にも話さずに自分の中に閉じこもってしまうことが多いものですが、起こっていることを話してくれれば問題を解決することもできるので子供たちが気持ちを伝えやすいように努力する必要があります。

もちろんいじめから身を守る方法を教える過程で、子供が起こっていることを話してくれた時には、よく話してくれたねと褒めることを忘れてはいけません。そのような辛い状況にあることを知ってあなたがどんな気持ちか、どんなに心配かを伝えてあげましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。