お子さんを一瞬で寝かせる4-7-8テクニック
4-7-8テクニックは、とてもシンプルな方法で子どもをリラックスさせ、横隔膜を操作し呼吸を整えるものです。
また、このテクニックの目的はより多く酸素を取り込み、筋肉をリラックスさせ、お子さんの心を安心させることです。
これは、インテグラル・メディシンの理事でありアリゾナ大学の教授でもあるアンドリュー・ウェイルによって考案されたもので、呼吸をコントロールし 血液中の酸素レベルを正常に戻すというものです。
それにより心拍数を下げ、子どもがリラックスし眠りにつくのを助けてくれます。
この呼吸法はまた、神経系への天然の安定剤としても働きます。
従来の薬と違って、4-7-8テクニックは即効性があり、繰り返し練習することでさらに効果的にもなります。
ですので、お子さんがこのテクニックを毎日実践すれば、眠りにつくための役に立つツールになることでしょう。
4-7-8テクニック
4-7-8テクニックの呼吸法はいたってシンプルです。行うのに時間もかかりませんし、どこでもどんな態勢でもやってみることができます。しかし、まっすぐ座ってやるのが一番理想的です。
まず、舌の先を上あごの先、前歯のすぐ後ろにつけます。このエクササイズを行う間舌は常にここに置いておきます。
次に、舌の隙間から息を吐きます。もしこれが気持ち悪いときは、唇を軽くすぼめても大丈夫です。
そして口から息を全て吐き、鼻から静かに吸い込みます。このとき頭の中で4秒数えましょう。
ここで7秒間息を止め、口から吐き出します。8秒かけて吐き出すとき、少しハミングをするように声を出しても大丈夫です。
この練習を完全に行うには、また息を吸い、同じサイクルを合計4回繰り返しましょう。
やり方はシンプル
この呼吸法では、お子さんは常に鼻から静かに息を吸い、口から聞こえるように息を吐くようにします。
舌の先は同じ場所に置いたままにし、息を吐くときは息を吸うときの2倍の時間をかけるようにしましょう。
この練習をするのにどれだけ時間がかかるかは問題ではありませんが、重要なのは4-7-8の比率です。
お子さんが息を止めるのが難しかったら、もう少し短い呼吸法から始めても大丈夫です。息を吸って吐く比率だけ変えないようにしましょう。
お子さんが何回か練習に慣れてきたら、呼吸をゆっくりにして深呼吸をすることに慣れさせましょう。
この呼吸法では、お子さんは常に鼻から静かに息を吸い、口から聞こえるように息を吐くようにします。
お子さんを寝かせるためのその他のアドバイス
お子さんが睡眠不足で悩むことのないようにしましょう。
親として、いつも決まった時間で寝ることを日課にすることでお子さんがよく眠る手助けをしてあげることができます。
そのために寝る前に読み聞かせをしたりあったかく心地よいお風呂に入るなど、30分程度リラックスできることを行いましょう。
遮光カーテンを引き、家をできるだけ静かな環境にしましょう。これもまた、お子さんを落ち着かせゆっくり寝られるようにすることにつながります。
子どもは愛くるしいけれど、寝てくれるとお母さんは幸せ
ーラルフ・ワルド・エマーソン
良く寝ることの利点
良く寝るとお子さんにとって良いことがたくさんあります。最も重要なもののいくつかは以下のようなものです:
- 成長を助けます。子どもが寝ている間に、身体が成長ホルモンを分泌します。
- 良く寝ると集中力が長続きします。十分な睡眠をとることで、集中力をより長く保つことができるようになります。
- 問題行動が減ります。十分な睡眠がとれないと、子どもも大人も行動に問題が生じます。これはさまざまな方法で生じる可能性があります。
- 睡眠が学校での成績を向上させます。十分な睡眠をとっている子どもは、学校の成績が上がります。一般的に、より活発で機敏であり、態度も良くなります。睡眠に問題があると、子どもの認知的発達に悪影響があるかもしれません。
- 肥満のリスクを減らします。十分な睡眠をとっている子どもは小児肥満になるリスクが低くなります。なぜなら空腹をコントロールするホルモンが睡眠の質と直接関係しているからです。子どもが十分な睡眠をとれていないと、食欲が旺盛になりお腹がいっぱいになったかどうかがわからなくなってしまいます。
人生のさまざまな面において、時間通りに寝かせることが子どもにはとても重要です。この意味で、4-7-8テクニックが親にとって役立つものになるでしょう。