子供の試練:両親の別れについて
両親が別れることはもちろん子供に大きな衝撃を与えます。この記事では、両親の別居や別れが与える影響からどう我が子を守るのかについていくつか提案したいと思います。
両親の愛に勝るものはないので、両親の別れは子供にとって大きな試練となります。たとえ我が子と離れることになっても、それぞれが子供の教育に関わることは極めて重要です。
いざ別れる時に、留意すべきは、それが大人の間で共有されるべきものであるといあことです。つまり、子供の前でパートナーに憤ったり、パートナーへの不満を見せることはやめましょう。子供を傷つけてしまうだけです。
もしかすると、子どもは父親か母親のどちらかに対してより大きな愛情を表現するかもしれません。しかしそれを間に受けてはいけません。そういったときにこそ、子供が何を望むのかを尊重し、理解するように努めてください。
子供も理解しなければならない
話し合いや、耳を傾ける積極的な態度や意志は欠かせません。保護者は、家庭内の状況を把握し、意見や感情を表現する能力が子供にあるかを考えなければなりません。
両親の別れは子供にとって強い精神的なダメージですので、子供に理解させるのは親の責任です。
1.別れや別居はもっぱら父母間での問題
子供には何の責任もありませんし、子供にできることもありません。当事者が悲しみや、怒り、失望を感じるように、子供がそう感じてもおかしくありません。だからこそ子供の意見に耳を傾けなければならないのです。
2.子供は母親も父親も失わない
たとえ両親が別れたとしても、子供との積極的な関係を維持するための協力は必要です。こういった前向きな姿勢があってこそ、子供も両親の別れに順応することができるのです。
3.関係とは愛や、尊敬、共通によって成り立つ
夫婦関係の中にこういった要素が見つからなければ、 別れはむしろお互いにとって良い一歩なのかもしれません。
「別れという複雑な状況を体験する子供の意見やニーズを両親が尊重し、理解することが大切です」
子供の試練、両親の別れ
変化にはストレスが伴います。 別れを決意した時の子供の年齢によっては大きな影響を与える可能性もあります。
以下に、幼少期や思春期、様々な段階において、両親の別れが子供にどのような影響を与える可能性があるかを記載します。
0〜6歳の子供
この段階では、子供に睡眠障害や退行といった影響が出る可能性があります。また、自分を責めたり、父母のどちらかへ強い怒りを覚えるかもしれません。
どちらが親権を失ったとしても、子供を見捨てるわけではないと子供に理解してもらわなければなりません。子供の生活に関して両親は積極的でなければなりません。
子供自身には何の責任もないことを子供に理解してもらいましょう。子供は両親住んでいる場所を知っているべきですし、いつでも会えることを確認しているべきです。
6〜8歳の子供
この段階であれば、子供の質問はより複雑になり、悲しみを両親に伝えるかもしれません。問題は、学校での成績の悪化や、両親との対立といった事態に陥る可能性があるということです。
時間をかけて質問に答えていくことが大切です。子供が必要としていると感じるならば、専門家の力を借りてもいいかもしれません。
子供への愛情表現を絶やすことなく、子供が感情を表に出すことのできる余裕を与えなければなりません。両親がいつでも傍にいることを保証してください。
8歳から12歳の子供
この段階では、親の決断を快く思わない場合もあります。 自分の気持ちを表面に出さない場合もありますが、一方で別れを決定した両親に反抗するかもしれません。
こういった場合に重要なことは、子供に思いのまま感情を表現させることです。妨げてはいけません。別れた後もこれまでと同様の活動ができるよう、両親ともに子供との関係を維持すべきです。
両親の別れが思春期の息子/娘に与える影響
思春期に身を置く子供は、複雑な状況を逃れ、親身になってくれる仲間の元に避難する傾向があります。また、父母の内、寛容な方により心を許すようになります。
家族に起きた出来事やこれからの家族のあり方についてしっかりと話し合うことが大切です。我が子のニーズを満たすためにも、子供の意見を聞き、覚えておきましょう。
親の別居や別れは子供たちにとって、試練かもしれません。しかし、たとえ別れてしまったとしても、両親が子供と関わり続けることが大切です。子供にとって大切なのは両親と親密であることでしょう。