子供の乗り物酔いを防ぐには?
車などでの移動中に子供の気分が悪くなる乗り物酔いを防ぐ方法を知ることは、親なら誰にでも必要なことです。乗り物酔いは、気分が悪くなるだけでなく嘔吐や身体全体のだるさなどの不快な症状を起こします。
特に3歳から12歳の子供たちは特に乗り物酔いをしやすいものです。そしてそれが大人になっても続く人もいます。
いずれにしても子供が乗り物に酔いやすいと気づいた場合、症状を最小限に抑えるための予防をすることが肝心です。
乗り物酔いはなぜ起こる?
乗り物酔いは、動きによって身体がコントロールできなくなる状態です。具体的には、視界と身体感覚が一致しないことによって内耳(三半規管)がバランスを崩してしまいます。
子供の身体がその場にとどまっているのに周囲は移動しているという状態によって起こります。脳が誤って自分の身体が動いていると感じると、身体の機能を狂わせる指示を送ってしまうのです。
症状
乗り物酔いの主な症状は以下の通りです。
- 頭が不安定なめまいの感覚
- 顔面蒼白
- 胃の不快感
- 嘔吐
- 冷や汗または寒気
子供の乗り物酔いを防ぐ方法
子供の乗り物酔いを防ぐには、いろいろな方法がありますが、あまりおすすめできないのは酔い止め薬を飲む方法です。子供が少しずつ中耳の異常を調整していけるようにするのが正しい方法だと考えるからです。初めにお話ししたように、大人になっても乗り物酔いが治らない人もいます。
乗り物酔いは、視界と身体感覚が一致しないことによって内耳(三半規管)がバランスを崩してしまった状態です。
これを考慮に入れると、子供を車や飛行機に乗せる時に急激な動きを避けるような特定の姿勢で座らせる必要があります。また、以下のアドバイスを参考にしてみてください。
出発前の対策
子供の乗り物酔いをふせぐためには、出発前に少なくとも二つの注意点があります。一つ目は、出発の最低1時間半前までに食事をさせるということです。その際、子供がお腹いっぱい食べないように気を付けましょう。気分が悪くなった場合に胃がいっぱいだと吐いてしまう可能性が高いからです。
乗り物に乗る前におすすめの食品は赤身の肉のたんぱく質と野菜です。胃が重い感覚を引き起こすパスタやハンバーガーなどの料理は避けましょう。飛行機での移動の場合は、大量のガスも発生させます。
出発前の二つ目の注意点は移動の時間帯です。一番良いのは子供が普段お昼寝をしている時間やいっそ夜間に移動することです。内耳のバランスの崩れは、眠っている時には起こらないからです。
そのため移動中ずっと寝ていたり、最初の方だけでも寝ていれば、酔う可能性が低くなります。
移動中の対策
移動中に最も効果的な対策は以下の通りです。
- 子供たちは体格に合ったチャイルドシートに座らせ、大きくなった子供はシートベルトをしっかりと着用します。視線は水平線あたりになるべく動かさないように、または窓の方向に少し頭を向けるようにします。
- スマートフォンやタブレット、人形や本など、頭を下に向けておくことになるおもちゃを使わせてはいけません。頭をよく動かすものも同様です。これはなぜかと言うと、視線が一点に集中していて、頭を上げた時に車の速い動きを感じると、脳がその急激な変化について行けず酔いが生じるからです。
- 移動中に物を食べるのもおすすめではありません。口に入れるのは水だけにし、それも少量にしましょう。移動時間が長い場合は、休憩をとった時に食事をしましょう。
- 車内の温度は暑すぎず寒すぎず。つまりエアコンの冷房や暖房をきかせ過ぎないようにすることです。すでに酔ってしまった場合は、新鮮な空気を車内に入れるようにしましょう。
最後のアドバイスとして、酔ってしまったら呼吸法を試してみましょう。また吐きそうになった時のための袋やウェットティッシュ、小児科で処方してもらった酔い止め薬や吐き気止め薬を忘れないように持参しましょう。