6歳児が感じる恐怖とは?

私たちは皆、何かを恐れているということを覚えておきましょう。
6歳児が感じる恐怖とは?

最後の更新: 02 12月, 2018

何かを怖がるということは人間として当然ですが、この世界とそこにある脅威を発見している途中の子どもにとっては特に怖いでしょう。この記事では、6歳児が最も良く感じる恐怖とそれにどう対処するかについて見ていきます。

子どもが外の世界と関わるにつれて、物語やテレビ、ゲームなどを通して新しい知識を得ていき、新しい感覚を感じるようになります。

5歳までは、子どもはほとんどの時間を両親と過ごします。しかし6歳になると、より現実世界や新しい出来事にさらされるようになります。学校で友達と交流し、近所で遊び、好みが変わります。

テレビ番組を見るのが好きになるかもしれませんし、ゲームで悪者をやっつけることにはまるかもしれません。しかし現実で恐怖に対峙したくないと思っているのです。

6歳児の恐怖のきっかけになりやすいもの

小さいときは、子どもが感じる恐怖は親の不在や、動物、怪物や自然現象(例えば雷など)です。しかし6歳になってからは、その可能性が大幅に広がります。

6歳児が恐怖を抱きやすいものを以下にリストアップしました:

動物

上でも述べたように、この頃の子どもは出かけるのが好きな時期です。犬などの動物に出会い、攻撃されたり嫌な経験をするかもしれません。

これが動物に対する恐怖の最もよくあるものです。しかし、これは知識のなさからくるものかもしれません。例えば、猫が怖いと思っていたけれど、実際に近づいてみると優しいと気づくというようなことです。

これには虫も含まれます。クモはもちろん、ゴキブリやミミズなどもそうですね。

恐怖とは自然で、賢明なもので、勇敢になるためにその克服方法を知るということだ。
―アロンソ・デ・エルシーリャ・イ・スーニガ―

暗闇

この年頃になると、子どもは自分の部屋で寝なさいと言われるようになります。すると、電気を消すと、この孤独を利用して様々な邪悪な存在が出てくることになるのです。

これは大人にさえやってくる至って自然な恐怖です。ですので、あなたは我慢強く、もし子どもが望むなら怖くなくなるまで電気をつけておいてあげましょう。

暗闇は怖いもの

悪い人

泥棒や人さらいなど、外にいる悪い人が怖いと思う子どもはたくさんいます。

警戒心を持つことで身を守れますが、それが過度になってしまうと必要のない状況で他人に不信感を抱いてしまいます。

しかし、いかなる状況においても、知らない人と関わりあってはいけないということを子どもに教えることは大切です。その方が安全ですし、この恐怖に対抗することができるようになるのです。

怪物

怪物が怖くない子どもはいません。少なくとも、大半の子どもは怖がります。イマジネーションの発達が目覚ましいため、子どもはとんでもなく恐ろしい存在や状況を考えついてしまうのです。

これは子どもには普通のことなので、心配する必要はありません。子どもを落ち着かせてあげれば、少しずつ克服できるようになります。

水は6歳児がよく怖がるものです。その主な理由は、人は自然と水上ではなく陸上に住んでいるからです。

ですので、危険についてよくわかっていない子どもは、海を渡ったりプールに入ったりするときに不安に感じるのです。家のバスタブの中でさえ、溺れるのではないかと怖がることもあります。

これを避けるためには、小さいころから水に触れて慣れさせなければなりません。そうすれば、子どもはあなたがいつも守ってくれて、これは楽しいことなんだということがわかるようになります。

子どもの恐怖 の克服を助けるには

怖がっている子どもを助けてあげるには

親がとるべき主な行動は、理解してあげることです。子どもが恐怖を感じたときに、親がいつでも子どもの話を聞いて、理解し、そばにいてあげるようにしましょう。

さらに、なにか力になる要素を与えてあげるのもいいでしょう。例えば、怪物に対しての「魔法の杖」や、邪悪な存在から「守ってくれる」ペットなどです。

また、見本を見せてあげることも必要です。安全な時は、子どもにどうやって恐怖と対峙するのかを子どもに見せてあげるのがベストです。

やってはいけないこと

6歳児が恐怖と対峙する際にやってはいけないことは:

  • 子どもの恐怖をみくびって、「勇気を出しなさい」とか、「怖がる必要なんてない」などと言うこと。
  • 怖がったときに何か特権を与えること。すると恐怖を自分に都合のいいように使う恐れがあるからです。
  • 恐怖を断ち切るために怖い話をすること。夜に遊び場にでかけることなど。
  • あなた自身の恐怖を伝染させること。これはとてもよくあることです。例えば、子どもが遊んでいるときに、「怪我しないように気を付けて」と言うのではなく、「そこから出ないとブギーマンにつかまるよ」などと言うことです。

このような恐怖に直面した時、子どもが泣いたり全力で恐怖の源を避けようとしたりすることは普通のことです。行き過ぎていると感じる症状がある場合には、児童心理学者に相談しましょう。病的恐怖やなにか特殊なものである可能性もあるからです。

私たちは皆、何かを恐れているということを覚えておきましょう。ですので、理解を示し、子どもの立場になって考え、一番いい方法で子どもが恐怖を乗り越えられるよう手伝ってあげてください。


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