10代の子供に送るセルバンテスの5つの言葉
セルバンテスその著作にも増して多くの功績を後世に残しました。また、著作の中には時を超えてなお現在でも通用する言葉が数多くあります。
ミゲル・デ・ソルバンテスはスペイン文学の中で最も偉大な人物と呼ばれていますし、彼はその独創的な著作である「ドン・キホーテ」とともに語られることが多いです。
セルバンテスの作品は彼を尊敬の対象へと押し上げました。つまり彼を人生の教訓と考えるものを多く生み出したのです。 これから紹介する彼の言葉は、間違いなく彼の考えを凝縮したものです。
ドン・キホーテは歴史上最も多く翻訳された書籍の一つでしょう。聖書をおいてほかにドン・キホーテに勝るものはないかもしれません。これは、同時に世界中の多くの学校で読まれているということでもあり、重要性が極めて高いということの表れでもあります。
そんなドンキホーテを書いたセルバンテスは、詩人であり、劇作家であり、そして兵士でもありました。彼は少年時代にイタリアに追放されています。その後、トルコの兵隊に誘拐され、兄と一緒に5年間投獄されました。
何度か脱獄を試みた後、500エスクードの身代金を支払い、1580年に彼らはようやく自由の身となりました。
セルバンテスの人生経験と16世紀の王族との関わりは彼を尊敬の対象へと変えました。驚くべきことは、彼の言葉が今日においても未だ評価され続けているということです。
思春期の子供たちに送るセルバンテス言葉
1.「愛と欲望は異なるものである。愛されるものすべてが望まれているわけではなく、望まれるものすべてが愛されるわけでもない。」
思春期には愛と欲望に戸惑うことがあるかもしれません。 しかし、セルバンテスはこの問題を明確にしました。
この言葉は思春期の子供たちが相手に対して抱いている自分の本当の気持ちを見つめ直す手助けになるでしょう。思春期は感情的にとても複雑な時期です。だからこそ、この言葉がとても大切なのです。
2.「犯した大きな罪を傲慢であると言う人がいる。それは恩知らずだと私は言いたい。普通に考えればわかる。地獄には恩知らずしかいない。」
この言葉は感謝することの美徳を強調しているのです。人生の旅を通して、あなたに手を貸してくれる多くの人と出会うでしょう。感謝することを忘れないでください。
明日になって、目標が達成されたら振り返って応援してくれた人たちを思い出してください。協力することで少しでもその恩が返せるのであれば、躊躇してはいけません。
3.「良い行いは報酬を欠かない」
今では悪がまかり通っている、誠実さなんて意味が無いと考える人が多いですが、セルバンテスはそう考えていません。
彼はこの詩の中で、優れた言葉を用いて人生が巡り巡って最終的には自分に返ってくることを表したのです。あなたが良い行いをすれば、あなたの行動はいずれ報われるでしょう。
4.「美徳への道は非常に狭く、悪徳への道は広く、雄大です。」
これも思春期の子供への注意喚起と言えますね。
多くの子供が不健全な鬱憤ばらしや、誘惑に遭遇するでしょう。美徳への道へ歩を進めるためにも、誘惑を避ける方法を知っておかなければならないのです。それは「退屈」で「無価値」なように思えるかもしれません。しかし、義務を果たし、責任を負うことで、明日の成功を手にすることができるのです。
5.「後でやる」という道は、あなたを「絶対にやらない」という家に導く。
先延ばしすることは今日の社会ではよく見られる良くないことです。私たちの視界にはいつでも気を散らすものがあります。
やるべきことを先延ばしすることは、目的に反するということです。これは学校、仕事そして日常生活、全てに言えることです。先延ばしすることは社会的関係や、社会的な決断にも悪影響を与える可能性があります。
6.「良いところが一つもないような酷い本はない」
無論、文学を愛したセルバンテスの言葉が読書の大切さに触れないわけはありません。
言語にはとても大きな力があります。私たちは毎日それを使用しています。また、本は耳を傾けるべき素晴らしい人生の教訓を私たちに提供してくれます。
共感するかどうかは関係ありません。著者が述べているように、あらゆる本がある種の重要な結論を示すことでしょう。
10代に知ってほしい、セルバンテス価値ある言葉
- 「不運の中で、魂は和解し、友情はより強固になる。」
- 「真実は引き伸ばすことできるが、決して壊れることはなく、水に浮く油のように嘘の上に浮かび上がる」
- 「時がすべてのものを成熟させるのである。賢いものが生まれてくるわけではない。」
- 「自分も犯した罪について他人を批判するのはナンセンスである。」
- 「沈黙に対する反感や罰はない。」
ミゲル・デ・セルバンテスのような象徴的かつ有能な人物からこそ、人生の教訓を得ることができます。そして、こういった教訓を思春期の子供たちに提供することが大切なのです。
子供との話の中でその子に特に当てはまると思う言葉を勧めてあげましょう。その言葉が何世紀も前に書かれたからといって、今日の社会に当てはまらないということにはなりません。
自身を奮い立たせるためだけでなく、思春期の子供たちにもこの言葉たちを共有してあげてください。家族でセルバンテスの言葉に触れるのも良いでしょう。きっと皆が楽しみながら学ぶことができると思います。