【言語障害】子どもの言語の問題に気づくためには
言語障害によってお子さんが話し始めるのが遅れたり、会話で苦労することがあります。
言語障害を持つ子ども達は、他の人とコミュニケーションを取ったり、理解してもらう時に苦労することもあるでしょう。これは音声機能の障害と直接関係があります。
それに対して、他の人が話す言葉の理解に苦労している子ども達は、言語機能の障害という可能性があるかもしれません。
赤ちゃんや子どもは自然に言葉を学びます。それは生まれた時に始まるプロセスと言えるでしょう。
母国語をしっかりと身につけるには、子どもがきちんと聞き、理解して、それを記憶しなければなりません。さらに言葉の言い回しや文章を組み合わせる力も必要になってきます。
子どもの言語障害の原因
子ども20人に1人の割合で、言語障害の症状が見られるという統計が出ています。その原因がはっきりとわからない場合は、言語発達障害と診断されます。
言葉の処理や理解における困難が確認されるのは、大体4歳位からです。いくつかの言葉障害が組み合わさって、また脳に損傷があるなどの要素によって引き起こされることもあります。
中枢神経の損傷によって起こる失語症や、発達の遅れが原因で言語障害になることもあります。
このような疾患があると、発話や言語が正常に発達しなくなります。お子さんがある特定の語学能力を習得しても、他の部分で苦労してしまうこともあるでしょう。
言語障害の症状
子ども達に言語障害がある場合、次のような症状の中から一つまたは複数の特徴が見られることがあります。それが軽症の場合も重症のこともあります。
言語機能障害のある子ども達は、話の内容をなかなか理解できず、以下のような兆候があります。
- 他者が言うことを理解するのが困難。
- 指示に従うことが難しい。
- 考えをまとめたり、動きを統制するのに苦労する。
一方、音声機能障害のある子ども達は自分の考えを表現したり、何かが欲しいと伝えるときにうまくいかない傾向があります。
一般的な症状:
- 単語を組み合わせて文を作るのが難しい。短く簡単な言いまわしだけ使うこともある。
- 分節で単語の順番が違う場合がある。
- 言いたいことを正しい言葉にできない、また音声チックが見られることもある。
- 年齢相当以下の語彙力。
- ある一定の言い回しを繰り返す。
- 述語や動詞の活用を間違ってしまう。
発話・言語障害の種類
子どもに起こり得る、様々な種類の言語障害があります。多くの場合、これらは容易に感知することが可能です。
- 幼少期どもり:小児吃音が早期診断されると治療することが可能です。これは話し言葉のリズムや流暢さに問題があり、音節、単語や言い回しを連発する特徴があります。
- 言葉の遅れ:専門家によって、言語習得の遅れの可能性があると診断されます。早期発見と治療により、症状が長期に渡らずに済むということも可能でしょう。
- 発話の遅れ:これは表現と理解力という面で観察できます。
- 小児構音障害:発話に使う構音器官の形態や機能に問題があるため、子どもが正しく発音できない場合に診断されます。
- 子どもの失声症:小さい子によくある問題で、一定の音が出せないことです。これは病気や発話パターンの異常などが原因になることがあります。
- 発音困難:子ども達にとって、習得するのがより難しい音というのがあります。それでも特に、サ行やラ行を正確に発音できない、または舌足らずになってしまう子もいます。
- 乳児難聴:中には、生まれつき外耳・中耳・内耳または聴覚神経に損傷がある子どもがいます。その場合、話し言葉を聴いて理解することが困難になるでしょう。
呼吸と発話の関係
呼吸と発話には密接な関係があります。呼吸を調整できるようになると、子ども達が効果的に自己表現するのに役立ちます。
うまく呼吸ができないと呼吸器疾患につながることもあり、また発話にも影響が出てきます。失声症や声帯損傷などの疾患は、呼吸異常によって引き起こされる可能性があります。
子どもが正しく呼吸しないと、吸う空気が少なくなります。そして声を出す力が弱まり、音全域を発するのが難しくなってしまいます。
「正しい呼吸をしていないことで、喉頭炎や咽頭炎などの疾患が引き起こされることがあります。」
子どもの言語障害は早期発見と治療によって、長期に渡る影響を避けることができるかもしれません。
お子さんが話し始めたら、よく注意してみましょう。何か気になることがあったら、医師に相談し対処法について聞いてみて下さい。
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