アヒル座りする子供たち
アヒル座りという言葉はなかなか聞く機会がないかもしれませんが、実際には子供たちにはかなり一般的です。
短期的に見れば、アヒル座りは有害な姿勢では無いですが、習慣化させないほうが賢明です。
子供が座ったまま、遊ぶ場合にはこの姿勢がごく一般的に見受けられます。上から見た脚の形がアルファベットのWを形作ります。
赤ちゃんににとっては、自然で快適な座り方です。一方、大人にとっては、困難で、痛みを伴うことさえあります。
赤ちゃんはアヒル座りで、おもちゃを使う方が簡楽だと気づくのです。
一見、悪くない座り方に見えますが、テレビを見たり、床で遊んだりしている間、長期間アヒル座りを続けることは、子供の筋肉発達に影響を及ぼす可能性があります。
この記事では、アヒル座りによって起こる悪影響を皆さんにお伝えします。
アヒル座りとは?
この姿勢を取ることで、子供のお尻は床に完全支えられる形になります。膝から下は後方に曲げられてWを形取ります。したがってW座りとも呼ばれます。
子供たちが力や筋肉のコントロールを学ぶ段階において、この姿勢をとることは、ごく一般的です。
子供にとっては、他の姿勢より安定感があるのです。 W座りは広い接着面から、子供に安心感を与えるのです。
この姿勢をとることで、無駄な力を入れず座ることができます。アヒル座りはまた、手の力を必要としないので、両手でおもちゃを扱うことを可能にします。
この姿勢は、十分に筋肉が発達していない幼児において非常に一般的です。アヒル座りには多くの労力を使わなくて済むからです。
専門家の意見
小児科および外科の分野の専門家は、この座り方は病理学的には問題ないとしています。それはごくごく一般的な変形姿勢であるとされます。
一般に、赤ちゃんは大腿骨を前傾させた形で優先的に発達するので、この姿勢をとるのです。
大腿骨頸部と股関節が前方を向いているときに大腿骨の前傾します。そういった理由から、赤ちゃんは腿を内転させる傾向があります。
アヒル座りは、小児期に徐々に矯正され、10歳から12歳の間に改善されるするとされます。女の子では、少し長く14歳までに改善するとされます。
アヒル座りによる影響
アヒル座りは、長期間でない限りにおいては、いかなる害も及ぼしません。仮に長時間にわたり同じ姿勢を続けた場合は、以下の問題が起こる可能性があります。
- 筋肉の硬直
- 股関節、足首および膝関節の圧迫
- 将来にわたる、整形外科的問題
- 姿勢が悪い
- 腰を弱める
- 体重を均等に分散する機能を妨げる
- 姿勢制御と安定性の発達遅延
- 細かな運動能力への悪影響
- 筋骨格系への影響
子供のアヒル座りを防ぐためのアドバイス
最善策は、子供に習慣化させないことです。そのため、以下の提案を実践してみてください。
- 子供に優しい声で、違う姿勢をとるよう促す
- 不安や恐怖を煽ることにつながるので、足が変形する可能性については触れないこと
- 子供が遊ぶ間、姿勢を変えるためとはいえ、圧力的な態度を取らない。
- 子供に姿勢を変えるようなゲームを提案する。
- より快適な姿勢を覚えさせるために、適切な高さの椅子とテーブルを用意する。
- 床に座る際には、背中を支えられるクッションを置く。
- 座る際には、以下の姿勢を維持する必要がある:足は地面に触れていなければなない。膝は90°にす保つ。背中には安全な支えを置く。
- 足を置くための小さな足置きを設置する。
上記は、子供に教えるべき良い姿勢の習慣の一部を形成するのに役立ちます。
将来起こり得る問題を未然に防ぐためにも、根気と子供の成長をうまく活かしながら取り組まなければなりません。
あなたの子供があまりにも頻繁にアヒル座りをするようであれば、専門家に相談し、対策を練ってください。