母乳をあげることの利点は愛情表現
母乳を赤ちゃんにあげること、授乳についての話をするとなると、そのテクニック、頻度、栄養、難しさ、免疫力の向上、ダイエットなどトピックに限りがありません。母乳をあげることの利点は尽きないと言っても過言ではないのです。
今日は授乳の話ですが、特にその愛情表現や赤ちゃんとの絆を深めることについて書きたいと思います。授乳は大変だと良く言いますが、シンプルな愛情表現だと考えると、それほど複雑なことではないのかもしれません。
赤ちゃんと母親はまずお互いのことについて知らなくてはいけません。授乳についてプレッシャーを感じたり、過度に期待をしたりせずに、まずは赤ちゃんとのひとつのコミュニケーションだと思いトライをしてみましょう。
プレッシャーを感じずに授乳をするにはまず、理想やルールについては忘れましょう。1日に何回母乳を上げなくてはいけないとか、やり方はこうでなくてはならないという決まり事よりも、赤ちゃんと気持ちが通じているかどうかが一番重要になってきます。ポジションがなかなかうまく取れなかったりとか、少し赤ちゃんの吸い方が違うなとかいろいろ細かいところが気になるかもしれません。
授乳はもちろん赤ちゃんに栄養を与えるための行為ですが、目的はそれだけではありません。赤ちゃんに愛情を注ぐための行為でもあるのです。このことを覚えておくのは重要です。結果を気にしすぎたり、赤ちゃんの反応が期待と違うことがあってもまずは気にしすぎないことです。
そもそも赤ちゃんは産まれた後すぐ、吸い込みをしようとする反射作用が備わっています。乳首の近くに口を持っていくだけで、赤ちゃんは探り当てることができます。赤ちゃんのこの学びの力は素晴らしいものがあります。赤ちゃんとのつながりは感動すべきことです。
母親と赤ちゃんが授乳を楽しむには時間とプライバシーが必要
赤ちゃんと母親との信頼関係ができあがる中で、赤ちゃんが母乳を吸っている様子を見ることはあなたに幸福を与えることでしょう。授乳の行為はとても親密な行為であり、楽しむためにはある程度のプライバシーは必要でしょう。
授乳は赤ちゃんと母親の最初のコミュニケーション方法であり、技術や結果にこだわるよりはまず愛情を注ぐことに集中すべきです。これから赤ちゃんを育てていく中で、絆を築くまず最初の一歩だからです。
お母さんによっては授乳ができない場合があるでしょう。そういった場合には、赤ちゃんの表情や素振り、動きや音に敏感になりましょう。赤ちゃんの行動に気を配り、何が必要なのか、その欲求に精いっぱい応えてあげましょう。
母乳をあげるということは、温かくて確かなつながりを赤ちゃんと持つということです。母乳をあげるほかに、愛情も一緒にそそぐことができるでしょう。母乳をあげることの利点はここにあるのです。
子供にとって母親は安心のできるシェルターのようなものです。赤ちゃんが母乳を欲しがっているときにはそれにできるだけ応えるようにしましょう。赤ちゃんはあなたのことを信頼しています。タイミングが悪いからといって、断ることはしないようにしましょう。
愛情に囲まれることを赤ちゃんは欲しています。お腹が空いたとき、食べ物と一緒に、その温かい感情や安心感を切望していることでしょう。
赤ちゃんはまだ言葉がしゃべれません。けれども、赤ちゃんとの間に絆があれば、親にとって、赤ちゃんの行動はその言葉を意味していることがわかるはずです。